【海外スタートアップトレンド】リモートインターンシップ、家具レンタル、レチノール
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リモートインターンシップ
在宅勤務が可能なインターンシップ(=リモートインターンシップ)を探す学生や新卒の人がコロナ禍中に増えている。今までは「リモート」のインターンシップはほぼ存在しておらず、ある意味で新たな領域である。
リモートインターンシップに対する需要が増えている一方で、経済悪化に伴いそもそもインターンを採用する企業が減っている。そこでインターンシップに代替するプログラムへのニーズが増えている。
その一つの例が、今月資金調達を実施したForage社のプログラムである。Forageは、大学生に向けて「バーチャル仕事経験」プログラムを提供し、コロナ中に注目を浴びている。当プログラムはインターンシップや仕事を探している学生向けに大企業での仕事が体験できる「コース」を提供している。学生はコースを受講し、プロジェクト管理やプレゼン作りなど、実地訓練を受けることができるため、インターンシップ同様の体験を享受することができる。
日本では海外と比べてインターンシップの機会が少ないものの、働き方が変わりつつある現代で、学生や新卒の人に対してForage同様なプログラムはビジネスチャンスなのではないか。
<参考企業>Forage
家具レンタル
アメリカでfurniture lease(家具レンタル)のサーチがここ数ヶ月で急増している。コロナの理由で引っ越す人が増えたり、経済状況の悪化により家具購入をできない人が増えているのが増加要因と考える。
ここ数ヶ月でConjure、Fernish、Featherなどの家具サブスクリプションスタートアップが資金調達を実施している。各社はここ数ヶ月で顧客が増えており、コロナの影響で恩恵を受けている。
家具サブスクを提供するアメリカのスタートアップは日本の家具サブスクと同様、手頃な月額利用料金、且つフレキシブルな期間(例えば、3ヶ月)で家具のリースを提供するサービスである。家具のブランドや種類で差別化を図るプレイヤーが多いものの、最近はレンタル条件のフレキシビリティを差別化要因としているプレイヤーが誕生してきている。例えば、先週シード資金を調達したConjureは、家具レンタル期間の途中で家具の交換、買取などがペナルティ無しで自由にできる事を差別化要因にしている。
家具サブスクの分野は競合ひしめく分野であるものの、Conjureのようにユニークなビジネスモデルを構築するスタートアップの参入余地はまだ高いと感じる。
レチノール
ここ6ヶ月でレチノールに対するサーチが倍増している。レチノールとは、毛穴の引き締め、ニキビと小ジワの減少、肌細胞のターンオーバーなどの効果があるビタミンA誘導体のことを指す。
レチノールやクレイマスクなどのビューティーケア用品のブームはここ数年続いており、コロナの影響でこのブームが加速している。外出せず家で過ごす人が増える中、ビューティーケアに時間をかけて、自分磨きに精を出す事が女性の間でトレンドになっている。特に、レチノールはダウンタイムで発赤や脱皮などを引き起こす可能性もあるため、外出が少ない今、レチノールに対する需要が伸びている。
コロナ後はコロナ前に比べて、外出や人との交流(会う、出かける)が減り、生活行動が革命的に変わることを見込んでいる人も多いだろう。その場合、ホームケアのニーズは今後も高まり、レチノールなどのビューティーケア用品に対する需要は続くだろう。
<参考企業>Dear Brightly