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起業家はタイムマシン経営をどう利用できるのか(Part 2)
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タイムマシン経営xリーン
Part 1に記載しましたが、タイムマシン経営は、「成功しそうな」ビジネスを見つけること、そしてそれを実行するタミングのバランスが重要です。
このバランスを達成するためにはリーンスタートアップ手法が適しています。
リーンスタートアップ手法とは、最低限の製品やサービスを作って顧客の反応を分析し、その分析結果を製品やサービスに反映させ、顧客の反応を新たに分析する、そのサイクルを繰り返すことで、起業や新規事業の成功率が飛躍的に高まるという手法です。
詳しくは下記の流れとなります。
上記の構築>>計測>>学習のプロセスを短期間で繰り返すことで新規事業の成功率が高まります。
タイムマシン経営を実行する際に以下のステップでリーンスタートアップ手法を適用することができます。
「成功しそうな」アイデアを見つけ、プロトタイプを作る。米国スタートアップの情報を取りまとめ、「成功しそうな」アーリーステージのスタートアップを選び、日本市場でも成功するか判断する。そして、最低限のリソースを使用してプロトタイプを作る。
1)プロトタイプを日本市場にリリースし仮説検証を行う。日本のターゲット・ユーザーにプロトタイプをリリースし、仮説検証のテスティングを行う。
2)ユーザーの反応を確認して persevere か pivotの行動をとる。Preserveとはユーザーからの反応が良ければ同アイデアのテスティングを継続しながら徐々に日本市場へ展開する事。一方、反応が良くなければ、別のビジネスアイデアを試す事をpivotという。
「成功しそうな」アイデアを選ぶ際には、ビジネス・センス、判断基準等が重要ですが、最も重要なのはユーザーのニーズの理解だと思います。ユーザーのニーズに対し、バリューを与えるのはビジネスとして当然ですが、ニーズの把握力によりビジネスの成功性が決まります。タイムマシン経営の場合、そのニーズがアメリカと日本で共通しているかが重要です。
例えば、アメリカでは偽ニュース問題が大きいため、多角的視点のニュースのニーズがありますが、日本でもこのようなニーズはあるのでしょうか。このニーズを確かめるために「リーン」な方法でタイムマシン経営を実現するのがより効率的です。
最後に
上記のようにリーンスタートアップ手法を採用することにより、タイムマシン経営におけるビジネスの成功性を早い段階で確認することができます。また、この手法はリスク削減、実行スピードの高速化の効果があります。
アメリカと日本の流行りにタイムラグがある限り、タイムマシン経営は今後も継続します。ビジネスチャンスをお探しの起業家の皆様も「リーン」なタイムマシン経営を考えてみてはいかがでしょうか。
皆様のコメントを是非お聞かせください!