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From the Alley→Naminoriのリニューアルのご報告(+急成長している海外トレンドをご紹介)
Naminori(元 From the Alley)のファウンダーの槙野(@daismakino)です。
遅ればせながら、9月よりFrom the AlleyはNaminoriにリニューアルしました。弊社の新たなウェブサイトはnaminori.coとなります。
リニューアルにあたり、サービス内容を変更いたしましたので、弊社サービスを簡単にご紹介いたします。
新たなトレンドを紹介するサービス
ニューノーマル時代に消費・産業動向が激化している中、海外では新たな領域や課題が次々と誕生している一方で、チャンスが閉ざされる領域など、ビジネス環境は大きな変革期にあります。
Naminoriは、海外で話題となっているキーワード分析に基づいて新たなトレンドをご紹介し、その起因を解説するサービスです。
Naminoriを開始以来、クリエーターエコノミー、AI、ブロックチェーン、eコマース、フィンテック、プロップテックなど、様々な分野のトレンドを取り上げています。(過去のレポートのリストは、ページ下をご参照ください。)
海外トレンドを把握しないといけないVC、
社内で新規事業開発を担当しているビジネスパーソン、
新たなビジネスチャンスを探している起業家、
などに向けたトレンドリサーチを行なっています。
急成長中の海外トレンドのサンプル
以下の通り、サンプルトレンドを共有します。(備考:サービスを開始以来、フォーマットに若干変更がありましたが、内容は基本的に同じです。)
【アルゴリズムの仕組み】
サーチ、オンラインコミュニティ、マーケットプレイスなどにおけるアクティビティを追跡し、オンラインでの注目度が高く、今後長期的に伸びる可能性の高いトレンドをフィルターしています。
【トレンド表の読み方】
上記の表は当該キーワードの注目度(0~100の相対的な数値)の推移を示しています。
キーワード検索数は検索エンジンで当該キーワードが月に平均何回検索されているかを示しています。
ビットコインの価格が10月から4月にかけて6倍以上急増し、MicrosoftやGoldman Sachsのような上場企業が仮想通貨に出資するなど、ここ1年で仮想通貨市場には多くのポジティブなシグナルがあり、普及率が急増した。
これにより、仮想通貨に対する注目度は更に急増しているものの、同通貨の安定性について躊躇している人が大半である。そのため、自分のお金や時間を費やさずに、受動的に仮想通貨を獲得できるサービスが今爆発的に増えている。その一つが、カード会員が仮想通貨の報酬(crypto rewards)を獲得できるクレジットカードやデビットカード(所謂、crypto card)である。
Crypto cardは普通のクレジットカードやデビットカードと同様に、利用額に応じてポイントを獲得できる仕組みとなっている。それに加え同カードは、報酬の受け取りや支払いを仮想通貨で行うことができる。
Crypto rewardsを還元するデビットカードは数年前から存在していたものの、Crypto rewardsを還元するクレジットカードはごく最近(7月)に導入されたものである。
日本では仮想通貨が還元されるデビットカードですらほぼ存在しない。日本ではクレジットカードやデビットカードの使用率がアメリカに比べて極端に低く、更に仮想通貨の普及率も他国に比べて低い(アメリカの6%、中国の7%に比べて、日本は4%)ことを考えると、これは当然のことかもしれない。しかし、仮想通貨がさらに世界で受け入れられ価値が高まるにつれて、直接的に投資せずに仮想通貨を「体験」できるcrypto rewardsの報酬制度は日本でもヒットする可能性がある。
10人中8人の女性が間違ったブラのサイズを着用していると言われている。その裏には、適切なサイズを確認する方法を知らない女性が多いという問題がある。
Victoria's Secretのような大手ランジェリーブランドは、「フィット」より「見た目」を重視してきたものの、近年、ThirdLoveやTrue&Coなど、デジタルクイズを使って適切なサイズのランジェリーを提供するD2Cのスタートアップが流行している。
Pepperは、その一歩先を行くD2Cブランドで、胸の小さい女性(アメリカのAA~Bのカップサイズ)にフィットするブラジャーを販売している。ベストセラー商品の「All You」は、胸の小さい女性の悩みの種であるブラジャーとの隙間をなくすために、カップの深さを浅くした特殊成型のデミブラカップを使用している。
同社は2017年に行ったクラウドファンディング以来、年間ランレート(ARR)300万ドルまで成長し、2020年にシードラウンドで200万ドルの調達を実施した。
同ブランドが爆発的な人気を博している理由は二つある。一つは、ニッチな層(小胸の女性)のニーズに応える商品を販売していること、二つ目は、女性の平均カップサイズが「C」のアメリカで、小胸の女性も受け入れる「inclusive」(包摂的な)ブランディングを上手くアピールしていること、である。
Inclusiveなブランディングを利用するブランドは近年注目されており、女性用ボクサーブリーフを販売する、性別を問わないアパレルブランドスタートアップTomboyXもその一例である。最近多くの大手ブランドがinclusiveを推進しているが、それは顧客がブランドに対して製品や従業員の多様性や包括性をサポートすることを期待しているからであり、これは単なるトレンドではなく、ブランドが今後生き残っていくために必要な要素であることを示唆している。
オンラインで商品やサービスを購入する人は2016年から2021年にかけて世界中で約5億人増えており、eコマースは引き続きが活発化している。
オンライン販売で成功するために、多くの場合優れたコピーライティングが必要であり、デジタルマーケティング担当者やコンテンツ制作者は、常に短時間で魅力的なコピーを書かなければならないというプレッシャーにさらされている。コピーライティングツールCopy.aiは、AIを使って数秒でコンテンツを自動生成することで、このプレッシャーを軽減する。
具体的には、ユーザーがCopy.aiのツールに求めているコンテンツの概要を入力すると、その概要を基に文章生成言語モデルのGPT-3が文章を自動的に作成する。この機能は商品説明や、広告コピー、ソーシャルメディアへの投稿や、ランディングページのキャッチコピーなど、様々なコンテンツ作成に役立つ。この自動化により、コンテンツ企画にかかる時間が60%~80%削減され、マーケターやブロガーなどのユーザーに対するメリットは非常に大きい。
昨年5月に発表されたGPT-3は、高品質なテキストを生成することで人気を博している。この技術を使用したCopy.ai、Copysmith、Headlimeなどのコピーライティングツールは、ここ数ヶ月でアメリカで流行している。流行の理由は、パッションエコノミーの成長の影響が大きい。また、コロナによる不安定な雇用状況のために、これまで以上に多くの人が自分のビジネスを立ち上げており、トラフィックを増やす効果的なコンテンツ制作に悩む人が増えている事も大きな要因と考える。
日本ではアメリカほどパッションエコノミーや起業が盛んではいないが、近年徐々に広がっている傾向にあり、Copy.aiは7月から日本語への対応を開始している。今後日本で同様のツールがリリースされる可能性は高く、注目すべき領域である。
これまで発信しているレポート
上記以外にも急成長中しているトレンドを以下の通りピックアップしています。(有料会員は全てのレポートにアクセスできます。)
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- AppleのAirDropより人気を博しているファイル共有サービス
- ECブランドの販売促進を促すために利用されているAIツール
など、様々なトレンドを発信しています。
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