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英語のリスニングができないのは○○○を知らないから!

リスニングができない理由は?


「リスニングができない!」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか?

TOEICテストの会場に行くと、音がモヤモヤとしていて聞き取れないとか、教材の音声は聞き取れるけど、ネイティブの英語になるともうお手上げだ、とか…。音が聞き取れないのって、深刻な悩みですよね。

かくいう私も、10年程前までリスニングが大の苦手でした。これを見てください。

英検準1級一次試験の結果


これは、英検準1級を受けたときの一次試験の結果です。ライティングの練習もすごくしたし、語彙も一生懸命覚えたから、いい点を取ることができたのですが…。リスニングの結果、特に棒グラフを見てください。

リスニングだけが怖ろしく低いです。正答率、44%。ひどい数字です。これが以前の私の実力でした。

でも、このあとリスニングが飛躍的に伸びたんです。下の画像を見てください。

英検1級一次試験の結果

これは、英検1級を受けたときの一次試験の結果です。語彙や読解、作文を凌いで、リスニングが一番の得点率になりました。なんと80%に近い数字までいったんです!

英検準1級と1級では、難易度にかなりの差があります。1級受験時の語彙や読解・作文の得点率を見ると、準1級の時よりもむしろ下がっています。リスニングだけがものすごく上がったわけです。これは、準1級のときと比べて、英語の音を聞き取る能力がものすごく上がったことが要因です。

聞き取り能力が上がったおかげでスピーキング能力も伸び、1級の二次試験にも無事合格できました!

では、英語の音を聞き取る能力がどうして上がったのか。

準1級を受験したときには、私は本当に、英語の音そのものが聞き取れませんでした。でも、あることを練習に取り入れるようになってから、聞き取り能力がすごく上がったんです。それは…

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リズム音読です。なぜリズム音読が聞き取り能力を高めるのに効果的なのか、これからお話ししますね。

リズム音読が効果的な理由

リスニングの練習と言えば、「たくさん聞いて、慣れることが大事」だとよく言われますよね。

この「リスニング」学習を「英文読解」学習と置き換えて考えてみてほしいのです。

英文読解ができるようになるためには、何が必要でしょうか?

私たちは、英文読解の練習の前に文法を習うはずです。

文法を習って、英文を読むための知識が身に付いたところで、「英文をたくさん読んで慣れる」という練習に移っていきます。

でも、リスニングに関してはなぜか、文法のように「ルールを学ぶ」というプロセスがありません。

音には、文法のようなルールがないからでしょうか?

いえいえ、そんなことはありません。英語の音にだってルールがあります。

発音とその変化の仕方、リズム、イントネーション。これらのルールを丁寧に学び、ルールに沿って英文を読んでいく練習が、リズム音読なのです。

英文法に忠実に英文を読んでいくプロセスと全く同じです。

英文法を学ばずに、ひたすら英文だけを読んでいくとしたら、どうでしょうか。これで英文読解力を身に付けるということも不可能ではないと思いますが、理屈を並行して学んだ方が理解は早いですよね。

リスニングでも同じです。

ひたすら英語を聞くだけでなく、並行して理屈を学び、理屈に当てはめて英文を読んでいくリズム音読を実践することで、音の聞き取り力を効果的に高めることができるのです。

リズム音読とは、拍を意識して英文を読む練習のこと

リズム音読とは、文字通り、拍を意識して英文を読むことを言います。

試しに、次の英文を手をたたきながら読んでみてください。速いスピードだと手をたたくのが間に合わない場合があるので、ゆっくり読んでくださいね。

Chopin was a very successful pianist. You have probably heard his music at least once, but do you know that Chopin was born in Poland? He was born in 1810, finishing music school in Warsaw, and then moving to Vienna to study more at the age of 20.

どうでしたか?

ほとんどの人は、手をたたいて英文を読むことができません。英語の音を、拍にはめることができないのです。それは、英語のリズムを意識できていないことの証明です。

英語のリズムを意識して英文を読むことができないということは、英語を聞くときにもリズムを意識できていないということです。

リズムを意識できないと、どうなるか。

英語を聞き落としてしまうのです。

みなさんは、聞き取った英語を書き取る練習=ディクテーションをしていて、atやin、theなどの弱く発音される音が聞き取れなくて、苦労をしたことはありませんか。

これは、リズムを意識できていないことが原因です。

発音が弱いから聞こえないのではありません。拍を逃しているから音を聞き逃すのです。

リズム音読では、見本となる英語音声の真似をただするだけではなく、リズムを明確に意識した練習を行います。

最終的には、初見で読む英文を、手をたたきながら自然に読めるようになるまで練習します。

私はこれができるようになったことで、英語が聞き取れるようになったのです。

拍を意識して英文を読むとは、どういうことか


リズムを意識して英文を読むというのは、具体的にはどういうことでしょうか。

試しに、辞書で単語を引いてみてください。

例えば、kettleという単語を調べると、ket・tleと載っています。これは、ket・tleは2拍で読む単語だということです。この1拍で読む単位のことを「音節」と言います。黒丸は音節の区切りを表しています。

この音節を意識して英文を読むことがリズムを意識して英文を読むということです。

kettleは日本語では「ケトル」ですね。英語では2拍ですが、日本語ではケトルは3拍で読みます。多くの人が、英語をカタカナ感覚で読んでいる結果、こうしたリズムのズレが生じるわけです。このズレがどんどん増えていくとどうなるか、おわかりでしょうか?

ネイティブスピーカーは、2歳でもリズムを意識している!

私の知人はアメリカに住んでいて子どもがいるのですが、そのお子さんは、2歳の時にすでに音節を意識して英単語を発音することができていたそうです。

衝撃的なことですが、私たちの多くは、ネイティブの2才が普通にできていることさえもできていないのです…!^^;

国や地域にもよりますが、英語圏では、幼稚園や小学校低学年の時に、授業で音節を習います。「cutは1音節の単語、spiderは2音節の単語…」というふうに、音節を意識した国語学習を行うのです。

マザーグースなどの言葉遊びも、音節を意識しているからこそ楽しめるもの。

“See you later, Alligator.” という言葉のリズム感覚と韻を踏んでいる感覚は、音節の意識がないとつかめません。

日本では学校の英語の授業で、音節という概念を習うことがありません。だからこそ、リズム音読が重要なのです。

リズム音読は、私たちが学校の英語教育ですっ飛ばしてきた、ネイティブであれば普通に持っている音感覚を手に入れるための取り組みなのです。

リズム音読でネイティブらしい発話が手に入る!

リズム音読では、音節に重点的に意識を向け、単語や英文を読む練習をします。

英語のリズムを身に付けると、一気に英語らしい発話ができるようになるのです。そしてその結果、英語も聞き取ることができるようになります。

みなさんも、ぜひ今日からリズムを取り入れた音読を行ってみてくださいね!

お役に立てたら幸いです^^

アサコ

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