英語のリズムがわからない!感じられない!という人への処方箋
こんにちは、なみのリズムのアサコです。
私の姪っ子(小2)は、小さな頃から英語を勉強しておりまして、英語の劇で歌ったり踊ったり、楽しみながら、気づけば発音がネイティブ並みになっておりました(ごく普通の、日本生まれ、日本育ち、日本在住の日本人です)。
「おばちゃーん、見て!」と言い、くるりんと回りながら、”Once upon a time...."と、ネイティブとほぼ区別のつかない発音でセリフを言います。
超ジャパニーズイングリッシュで、リスニングや発音に超苦労した私としましては、非常に腹立たしい…いえ、とてもうらやましい限りです^^;
発音もリスニングも、こんな風に、何も考えずに習得できちゃうのが一番なんですよね。
でもでも、発音とリスニングを習得できずに大人になってしまった、そう、あなたに、今からでも遅くないよということを私は伝えていきたいです。
そこで、今日はその基本となる「英語のリズムをどうとらえるか」についてのヒントをお伝えします。
リスニング力UPのためには英語のリズムをとらえることが大事だということは、他記事で何回かお伝えしてきております。
★リズムがなぜ大事かについての記事はこちら★
英語のリスニングができないのは○○○を知らないから!|なみのリズム英語★リスニングができれば全てうまくいく!|note
ですが、「リズムが大事なのは頭ではわかる。けど、リズムを感じながら英文を読んだり、聞くことができない」という声が、意外と多いことに気づきました。
私はオンラインでリズム音読を習得するための講座を数年間行ってきましたが、当初は、リズムをとって英文を読む方法をメインにお伝えしていました。
ですが、それでうまくいく人もいれば、うまくいかない人もいる。かなり分かれることに気が付きました。
そこで、もっと基本にさかのぼらなければならないと思い、近年では、子音と母音を分けて英語を発音することでカタカナ読みから脱する練習の方に時間を割くようにしています。
ここを習得できないと、リズムをとらえる段階に行くことがそもそも難しいからです(個人差があります)。
ここで、注意すべきことがあるのですが…。
それは、本人の発音の良し悪しとリスニング力には、関連性がない場合が多々あるということです。
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発音はとてもきれいなのに、リスニングができないという人がいる。
発音は思いっきり日本語発音なのに、リスニングが得意な人がいる。
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この2つの事実を考えたとき、当人の発音の良し悪しよりも、頭で英文(の音・発音)をどうとらえているのか?の方が大事であるように思います。
繰り返しますが、意識的にせよ無意識的にせよ、本人の頭の中で、英文をどうとらえているかが問題なのです。
読者さんの中でも、「リズムが大事なのはわかるけど、どうすればいいの?」という人がいると思います。その人に試していただきたいことがあります。
次の英文の単語のうち、母音だけを切り取って発音することはできますか?
“How would you like your eggs?”
“Sunny-side up, please.”
答えは以下
How→ow, would→ou, like→i, you→ou, eggs→e
sunny→uとy, side→i、up→u, please→ea
カタカナ表記すると、
アウ、ウ、アイ、ウ、エ
アとイ、アイ、ア、イー
です。
これが楽にできる人は、発音を丁寧に学習された方でしょう。そういう人であれば、リズムをとらえることは難しくないはずです。
逆に、発音やフォニックスルールをあまり学習されてない方だと、この問いは難しいと思います。
ここに弱点があると思ってください。すぐにできなかった方は、発音練習と合わせ、発音とスペルの関係のルール(フォニックス)を学びましょう。
英語の1音節=1拍としてとらえて読む部分(例えばtennisであれば、ten-nisで2拍)は、母音にあります。
英文をカタカナ感覚で読んでいる場合、母音を発音しているという意識がありません。リズムをとらえるためには、母音があるところを一拍としてとらえることが必要です。母音を発音している感覚がないと、拍もとらえられないのではないか、というのが私の今のところの考えです。
ですので、「リズムがわからん!!!」
という人は、英語の母音がよくわかっていない人であるはずです(繰り返しますが、今のところの私の仮説です)。
より正確に言うと、「お手本があれば真似しての発音はできるけれど、自分ではよくわからない」という人。
(別の言い方をすると、音声見本を聞いた後ならきれいに発音できるけど、書かれている英文を読もうとすると、日本人発音になってしまう人など、です)
要は「知っている母音をそれぞれ発音してください!」と言われたときに、発音できるかどうかです。
これは日本語で例えると、
「『あいうえお』全部言えますか?タ行は言えますか?」
と言っているようなものです。
日本人なら全員が「あいうえお、かきくけこ、さしすせそ、たちつてと…」と最後までいうことができますよね。みんな、小学生の時に練習しています。
でも、英語の「あいうえお」についてはいかがでしょうか?
「A、B、C、D…♬」のアルファベットの歌は歌えるかもしれません。しかし、この曲は発音ではなく、アルファベットの種類を紹介した曲なので、この曲を知っていても、発音を知っていることにはなりません…。
一説によると、英語の母音は17種類(分類法によって諸説あり。IPA(国際音声記号学会)によると17)あります。それを全部、単独で発音できるでしょうか。
英語の母音は日本語よりも数が多く、相当練習しないと、発音の仕分けが難しいです。なので、さしあたっては、母音17種類を全て正確に発音できなくてもかまいません(長期的に練習していけばいいのですから…。)
ただ、リスニング力UPのためには、「これが母音だ!」とはっきり言えるだけの基本的知識、更には感覚・意識が少なくとも必要です。リズムの大元になる音は母音なので、英語の母音がわからなければ、リズムをとらえることも難しいのではないか、と私は考えます。
「リズムのことは頭ではわかっているつもりだけど、体がついていかない…」という人は、この母音の感覚がうすい可能性が大きいです。「考えないとわからない」というのは、身に付いていないという意味です。考えなくてもわかるようになるまでやりましょう。
「発音練習は一通りしたつもりだけど、母音の発音のこと、実はよくわかってないな!」 と思った方は、フォニックスでも発音教本でもよいので、基本に戻って何度も練習することをおすすめします。
そして、母音の存在をしっかりと感じられるようになるまで、英文を何度も音読練習しましょう。そのあとで、音節の数を意識した音読練習に切り替えましょう。
フォニックスを学ぶのに良いテキストは以下です。このテキストは小・中学生向きですが、イラストが多くてわかりやすいし、安いのでオススメです^^ 何より、本が薄いので、途中で挫折しにくいです!
New Active Phonics | 松香洋子, 宮清子, 樋田禎美 |本 | 通販 | Amazon
別売りのCDは少し高いですが、Youtubeで発音の解説はいくらでもあるの
で、併用しても良いと思います。
New Active Phonics CD | mpi松香フォニックス, 松香洋子 |本 | 通販 | Amazon
いずれにせよ、このテキストでスペルと発音の関係を学んでほしいです。
英語の母音をしっかり発音し、子音と母音のそれぞれを発音する感覚を養いましょう。そうすれば、英語のリズムも自然ととらえられるようになるはずです。日々の地道な練習が、あとで実を結ぶものです。
頑張りましょう!^^
なみのリズムのアサコでした。
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