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英会話上達の秘訣は、相手の言葉を真似すること!

なみのリズムのアサコです。

このブログでは、「英語を上達させるためには、リスニングがとにかく大事だ」ということを伝えるために、いろんな角度から記事を書いています。

かつての私みたいに、無駄な回り道をしてほしくないからです。

今回の記事では、リスニングが大事な理由として「英会話上達の秘訣は、相手が言ったことを真似すること」というテーマで書いていきます。

言語(会話能力)習得のプロセスとは?


さて、突然ですが…
私たちはどうやって日本語を話せるようになったのでしょうか?

ほとんどの人が覚えていないでしょうが、小さな子どもを見ているとわかるかと思います。小さな子どもは、親が話す言葉を一生懸命真似して練習していますよね。

小さな子の話し方って、その子の親とそっくりだったりします。親の口癖は、そのまま子どもの口癖になったりしますよね^^;

親が標準語を話せば、子どもも標準語を話しますし、方言を話していれば、方言を話すようになります。

これは、大人が会話を学ぶ方法論としても、そのまま当てはめることができると私は考えています。

ちょっと極端な例ですが…。例えば、人類学者が未開の地の原住民の中に入り、彼らの言語をマスターすることを想像してみてください。

未開の地の住民なので、文法書も辞書もありません。この場合、学者はどうやって言語を習得するでしょうか。きっと、原住民と一緒に生活をする中で、耳で一生懸命彼らの言葉を聞こうとするはずです。

知らない言語であっても、大体半年くらいをその環境で過ごすと、耳が慣れてくるもの。耳で彼らの発音をキャッチできるようになったら、今度は音で単語やフレーズを覚えられるようになりますよね。

そうすると、例えば水は「○○」で、やかんは「××」だということがわかるようになります。そして、よく発せられる口癖やフレーズなどが耳に付くようになってくるはずです。

(日本にいる外国人は、よく「ええと」とか、「あの」とかいう言葉を上手に真似しますよね。日本人の口癖ですからね。)

ある程度単語やフレーズを覚えたら、今度はその中で規則性を見出すことができるようになるでしょう。いわば、実地で文法を学ぶわけです。

私は知り合いに、40歳でアメリカから日本に宣教師としてやってきて、そこから日本語を覚えたというおばあちゃんがいます。彼女は日本語をきちんと勉強したわけではなく、まさに耳から学んでいました。ですから日本語が話せますが、文字は読めないので、回覧板は他の人に読んでもらっていました。

大人であっても、相手が話す言葉をそのまま真似して発することで、会話の仕方を覚えていくことは可能なんです。

学校教育に足りないのは、音を軸とした英語学習


私たちは学校で、逆のことをやります。

まずは文法を覚える。まずは単語の綴りを覚える。そして、発音の仕方などの音を学ぶわけです(ここは学校ではほぼスルーされますが…)。

読み書きがメインであり、リスニング学習は二次的なもの。リスニングは学校で大分取り入れられるようにはなったものの、それでもまだオマケのような扱いです。

仕方ありません。共通テストでリーディングが100点、リスニングが100点の合計200点の配点になったとはいえ、リーディングの配点の方を重視する国立大学が圧倒的に多いからです(学問において重要なのは、会話力ではなく、読解力ですので、当然と言えば当然です)。

結果として、普通に英語教育を受けていると、「音を十分にインプットする」というプロセスが欠けてしまうのです

これこそ、私たちが英会話が苦手である原因でもあります。会話は「音」のやり取りですからね。

先ほどのアメリカ人のおばあちゃんの例では、音だけで単語やフレーズを覚えていて、文字は覚えていないので、読み書きはできませんでしたが、私たちは逆なんです。

読み書きはできても、会話ができない。それは、「音」を軸とした学習を行っていないからです。

海外に留学して英語をマスターした人は大抵、「相手が言うことを真似して会話を覚えた」と言います。

私の場合は海外に留学せずに、国内で英語を身に付けましたが、プロセスは同じです。

外国人と話す中で、彼らが話したフレーズをそのまま耳で覚えました。そして、自分でも使うように練習しました。また、車の中で何回もCDをかけ、役立ちそうなフレーズを何回もリピートして覚えました。

文字媒体ではなく、音媒体で英語を覚えたのです。そのおかげで、英検1級にも合格することができました。

音だと記憶にも残りやすい!

記憶という点からしても、音から英語を学ぶのは最強です。

文字と違って、音にはいろんな情報が含まれています。悲しい声もあれば、怒っている声、楽しそうな声もあります。

教科書を読んでも英文を覚えることはなかなかつらいものですが、それは生存とほぼ関係ない情報だから。でも、感情は、生存本能と関わりが深いため、脳に訴える力は強いですよね。

ちなみに、英語ではありませんが、私がポーランド留学時代に見聞きしたフレーズは、何十年と使わなくても、覚えています。むしろ、忘れることなんてできないくらいです^^;

一緒に旅行をしていた父親が絵をかいていた時に、通りがかった人から、「パン・ピエンクネ・リスーイェ」(上手に絵をかきますね)」と言われたこと。学校で、話をする勇気がなくてもじもじしていたときに「シミャーオ!(思い切って!)」と先生に言われたこと。ルームメイトに「ごめんね」と謝って、「ニツ・ニエ・シュコジ!(気にしないで!)」と返してくれたこと。もうほぼ使う機会のないフレーズですが、感情と共に記憶に刻み込まれているので、絶対に忘れないのです。

音声情報と共に場面でフレーズを覚えるというのは、記憶の面でもすごく効果的なんです。

相手の言葉を真似するには、リスニング力が必須!

ただし、ここで問題になってくるのが、リスニング力です。

英語を聞き取る力がなければ、相手の言葉を真似することはできません。

その意味で、自然な英会話能力を身に付けるためには、リスニング能力が不可欠なのです。

けれど、英語を聞き取ることに苦手意識があると、文字に頼って英語を覚えようとしてしまいます(かつての私…)。でも、これが落とし穴なんです。

みなさんは、英会話本を片手に、一生懸命お役立ちフレーズを、文字から覚えようとはしていませんか?

例文を一生懸命文字から覚えようとしては、挫折するということを繰り返してはいませんか?

私自身、文字から一生懸命英文を覚え、会話をしようとしていたんです。

でも文字から英語を覚えようとしても、なかなかスムーズにいかないんですよね。

文字媒体で英語を覚えた結果として、英会話ができるようになった人というのは、少なくとも、私は見たことも聞いたこともありません。

会話ができる人はみんな、耳から聞いて英語を覚えているのです。


リスニングが苦手なら、ぜひリズム音読を!

プロフィールや他の記事でも書いておりますが、私は以前、リスニングが大の苦手でした。何をやってもうまくいかず、試行錯誤ばかり。その苦労を積み重ねてやっと見つけ出したのが、リズム音読という学習法です。

リスニングに苦手意識があるなら、ぜひリズム音読を試してみてください。

英語が聞き取れるようになり、音で言葉やフレーズを覚えられるようになる結果、英会話をするのがすごく楽になります。

リスニングができると、実際の会話を通して、英会話を上達させていくことができるので、楽しいですよ^^

リズム音読のやり方については、以下の記事をご覧くださいね!

https://note.com/naminorism_eng/n/nb0d13666c784


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