これで絶対忘れない^^聖書から見るprovideの意味。
聖書を学ぶと、英語がもっとわかるかも!?
今日は、provideを聖書の観点から説明してみます。
provideって、高校英語を学んでいれば、一度は必ず見たことのある、おなじみの単語ですよね。
日本語訳は「提供する」という意味で覚えた人がほとんどではないでしょうか。
でも今日は、ちょっと意外な意味から、もっと深くprovideの意味を学んでいきましょう。
さて、「提供する」って言う日本語訳の単語って、他にもたくさんありますよね^^;
giveとか、supplyとか、equipとか…。
丸暗記がキライな人は、「どうちがうんだあああ!!!」と悩んだこともあるのではない…でしょうか?^^;
聖書と語源を知れば、そんな悩みが解決するはずです。
では、早速いってみましょう。
providence=God working
みなさんは、provideの名詞に、providenceという単語があるのを知っているでしょうか?
英語の教科書やテキストでは、あまり見かけることのない単語ですよね。
それもそのはず。
providenceは「神の摂理」とか「神の真意」という意味ですから。
(ちなみに教科書は、宗教とか文化色の強い話題は排除しているように思えます。なんででしょう…?)
英語で言いかえると、God working。日本語よりも英語の方がわかりやすいかもしれません。
私は聖書を読む授業を受けているときに、初めてこの単語を知りました。
アメリカ人の聖書の先生が、聖書の出来事を説明するのにこの言葉を使っていたからです。
「提供する」という意味のprovideが、名詞になるとなんで「神の摂理」になるのかなあ、なんて思ったりしました。
その答えは、語源を調べるとわかるのですが…。
それはあとにおいておいて、まずはprovidenceの意味から説明しますね。
聖書の登場人物に表れるprovidence
聖書の先生は、providenceのことをこう説明していました。
“Providence is God working in history. In the Bible He is recorded working in the lives of people like Joseph and Esther.”
「Providenceとは、歴史における神の働きのこと。聖書には、ヨセフやエステルのような人々の人生に、神が働きかけていることが記録されている。」
聖書の中には、いろんな人物が登場します。
イスラエルを大飢饉から救ったヨゼフ。出エジプトを果たしたモーゼ。イスラエルの2番目の国王になったダビデ。ペルシャで虐殺されそうになっていたユダヤ人を危機から救ったエステル。
どの人物も、神を深く信じ、神が定めたゴールデン・ルール→行動規範に忠実にしたがって行動しました。それゆえに、そうした偉業を成し遂げることができたとされています。
一方、行動規範を守らないと、神様に罰せられてしまいます(非道だなあ、と外からは思うのですが…)。
モーゼの場合、最後の最後で神の意志を疑ってしまいました。そのために、神がイスラエルに与えると約束した、「約束の土地」まで生きて到着することができませんでした。あともう少しだったのですが…。
このような歴史の、人々の人生の出来事の中に、神の真意が隠されている/表れているというわけです。
このことを英語で”providence”と呼ぶのです。
語源からわかるprovideとprovidenceの意味
「これがなぜ、provideとつながるのか?」ですが、語源を調べるとわかるのです。
provideの”pro”は「前に、あらかじめ」という意味。
そして、”vide”は”vision”、つまり「見ること」から来ています。
意味は、「先に何が起きるのかを予測しておいて、必要なものを提供する」ということ。
政府が支援のために食料を供給するとか。
部屋に必要な備品を備え付けるとか、ですね。
supplyも同じような意味で使いますが、こちらは「補充する」とか「満たす」という意味合いの方がが強いです。
providence=「神の摂理」というのは、「何が起きるのか、神様はみんなお見通しだよ」ということなのかもしれませんね。
言い換えれば、聖書の神様も信仰を通して、人々が本当に必要としているものを与えているということなのでしょう。
イスラエルの民に約束の土地が与えられたように、規範に従って行動していれば、それにふさわしい出来事が与えられるということですから。
こう考えると、全く違う意味に思えた「神の摂理」と「提供する」の2つがピッタリと一致しませんか?
お役に立てれば幸いです。
それではまた!
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