英語のリンキングの仕組み☆綴りには現れないWとYのこと、あなたは知っていますか?
こんにちは、なみのリズムのアサコです。
今日のテーマは英語のリンキング。特に、スペルには現れないWとYの仕組みを説明します。
「WとY、何それ?何のこと?」という人も多いかと思いますが、
”How are you?”は「ハウ・アー・ユー?」ではなく、「ハウワーユゥ?」と発音するということは知っているのではないでしょうか。
”I am”も「アイ・アム」ではなく、「アィヤム」と聞こえます。
How are you? は How ware you?
I am. は I yam.
と、発音上はなっているわけですね。
なぜ、このような発音になるのか考えたことはあるでしょうか。
考えてみると、謎ではありませんか?
本題に入る前に、今日は最初にちょっとおもしろい話をしますね。私のブログ記事を読んでくださっている、94歳のおじいさんが教えてくれたことです。
その昔、明治時代の日本人は、洋犬のことを「カメヤ」と呼んでいたそうです。
ふふふ。なぜでしょう。
今日の話が理解できれば、わかっちゃいます。
答えは後で書きますね!
さて、ここで早速、ネイティブが書いたアメリカ発音の教科書による説明を見てみましょう。
上記を日本語訳すると、
「母音で終わる単語があり、その次にくる単語が母音で始まるとき、その単語と単語の間で止まるということはしないでください。
音と音の間をなめらかにつなぎ、両方の母音をしっかりと発音するために、私たちは、前舌母音(例:/ei/ /i/ /ai)の後に短いyの音を入れ、後舌母音(例:/ʊ/ /oʊ/)の後に短いwを入れるのです」
と書いてあります。
このように、ネイティブも指摘している通り、綴りには決して現れないのですが、実は発音されている隠れWとYというものが至る所にあるのです。
他には、Ideaがidee-ya、go outがgo-woutと発音される例があります。
見た目にはわからないだけに、
「むむ、なんでここでWとYが入るのよ…?」
と思った方がいると思いますが、大丈夫です。
私もかつて同じく、この仕組みが全くわからず、「全く持って意味不明!」って思っていました!なので、発音練習してもどこか納得いかず、不完全燃焼でした…(リスニングも全然上達しませんでしたしね^^;)。
でも今は、上記のリンキングの理屈がよくわかるし、その結果としてリスニング力もかなりUPしまして、お店で流れている洋楽の歌詞も大分クリアに聞こえるようになり。歌詞に思わず聞きほれてしまうくらいになりました^^以前の自分では考えられなかったことです。
「リンキングって難しい!」
と思っているかもしれませんが、実は難しくはないんです。だって、似たような仕組みは日本語にもあるから。
私たちは、日本語で同じように、リンキングしてるんです。その仕組みを知れば、リンキングマスター出来ちゃいますよ。
では説明していきます!
日本語にもリンキングっぽい仕組みがあるよ!
(Yの場合)
先日とある曲(日本語)を聞いていたら、「また今に出会―えーる頃♬」という歌詞が、「でやぁえるーこーろ♬」と歌われていました。
「出会える」→「であえる」ではなく、「でやえる」です。
Mary サンダルリープ(1:30分ごろです)
https://www.youtube.com/embed/rlIYdNcupgU
これを聞いて、「おお!日本語でもリンキングってあるんだよなー!」とちょっと感激しました。
これこそ、”I am”を「アィヤム」と発音する仕組みと同じだからです!
「出会える」って、歌じゃなければ、「で・あ・え・る」とふつう発音しますが、歌になった時に「でやえる」になるっていうのがポイントです。
歌って、音を途切らせずにつなげるじゃないですか。声を響かせるために、息を切らさずにのびやかに発声しますよね。英語の発音も同じなんです!音と音を途切らせずに発音するのが、英語の正しい発音の仕方。
「であえる」の「で」と「や」をゆーっくり発音しましょう。その際、「で」と「や」の間で音を切らさず、ねばっこくつなげて発音してみてください。そうすると、「であえる」でなくて、「でやえる」になるはずです。
「早く発音せずゆっくりと」
というのがポイントです。早く発音すると、間にYの音が入るのに気づきにく、発音の差がわからないかもしれません。歌を歌うように発音しましょう。
(ちなみに、リスニング練習の初期段階だと子音の発音に鈍感なので、自分の発音が変わっていること自体に気づかないこともあります^^;耳が育ってくるとわかるようになるので、あせらずに発音練習しましょう。)
次に、「であえる」と普通に発音してみましょう。さっきと比べ、「で」と「あ」の間が切れてしまうのがわかりますでしょうか。
同じように、”I am”も「アィ」から「アム」へと切らさずにつなげて発音してみましょう。そうすると、Yの音が入り、「アィヤム」という発音になるはずです。
(ちなみに私、作曲者のorangestarさんのファンです。今年のライブは最高でした!)
日本語にもリンキングっぽい仕組みがあるよ!(Wの場合)
では、次はWに行ってみましょう。
おなじみの「私は」という言葉。「わたしわ(wa)」と発音するのであって、「わたしは(ha)」
とは発音しませんよね!
もし、「わたしは」の「は」をはひふへほの「は」で外国人が発音したら、「はぁ?」ってなっちゃいますね^^;でも、そもそも、なぜ「わたしわ」と発音するのでしょう…?文字では「は」なのに…(って、日本語を勉強している外国人が思ってそうですよね)
答えは簡単!!!!!
その方が発音しやすいから。
「わたしわ(Watashi-wa)」と発音した方が、「しshi」と「わwa」の間がなめらかに発音できます。「わたしは」の「は」を「はひふへほ」の「はha」でwatasihaと発音したら、ブツっと音が切れて、発音しにくいし、かなり違和感ありますよね。
「わたしは」の「しshi」から「はwa」に移行するとき、間にかすかに「W」の音が入っています(ローマ字の表記通り)。
この音をもっと大げさに、口をすぼめてから「ウヮッ」と言うような感じで発音すると、正式な英語のWの発音になります。
「わたしは」をwatashi-waと発音してみて、「し」と「は(わ)」がなめらかにつながっていることを確認しましょう。そして、同じように“How are you?”を上記の発音の仕方で、なめらかに発音してみましょう。
「ハウ・アー・ユー」と発音したら、音がブツっと切れて、なめらかさがありません。しかし、Howの「ハゥ」から「アー」の間にWの音を入れ、「はうwアユー」と発音すると、なめらかな感じがありませんか?
結論
まとめますと、日本語にもリンキングっぽい仕組みはあるということ。
初めて日本語を勉強する外国人はおそらく、「わたしは」の「は」をなぜ「わ」と発音するのか?と謎に思うことでしょう。私たちが、I amを「アィヤム」となぜ発音するのかと考えるのも、似たようなところがあります。
どちらも、答えは「その方が発音しやすいから」です!そういう意味で、言語は世界共通の部分もありますよね^^
リンキングを難しくとらえてはいけません。「発音のしやすさ」を手掛かりにしましょう。英語は、歌うようになめらかに発音するのが基本だということ。そうすることで、WとYが現れる仕組みが「口で」理解できるようになり、リンキングも難なくマスター出来ちゃいます。
(もしこの現象をまだ理解できないとしたら、発音の練習が足りていない、英語の口ができていない、ということ。この場合は基本のアルファベットの発音練習から始めましょう!)
さて、ここで最初のクイズの答えです。
英語では、犬に対し"Come here!"と呼び掛けますよね。
それを聞いた日本人が、犬の名前を「カメヤ」だと勘違いしたのです。
"Come here"が「カメヤ」に聞こえる理由は、
今日の記事を読んだあなたにならおわかりのはずです。
それではまた!
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