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〜波待ち日記〜『サーフィンとの出会い』 #サーフィン初心者 #永遠のビギナー

光が届かないくらい深い海の底。

何も見えず何も聞こえない暗闇の中に僕はいた。

一筋の光が差し込み手を伸ばすのに

何も掴めなかった僕の左眼から涙が零れ落ちた。


『1度でいいからサーフィンしたかったなぁ〜』

生まれ変わったらやろう。この話はおしまい

実はサーフィンに出会った日の記憶が無い。

自由の象徴、サーファーは自分の憧れのマトだった。


時を戻そう。高校卒業、地元を離れ大阪の釣りの専門学校へ進学。

自分と同じ根暗の集まりかと思ったら全然ちがった。

根暗は僕ともう1人、無口のデカイ奴しかいなかった。

クラスのイケテルメンバーの中にサーファーがいた。

『一緒に海行かない?』

きっかけはイケテルグループの1人S君に突然伊良湖へ誘われた。

『お俺?何で? いやいや、てか俺泳げないし』

断り続けてもなおS君はずっと誘ってくれた。

また今度ね、また今度。

それでもS君は誘ってくる。

僕は一年で中退し、S はちゃんと卒業して違う会社に就職した。

同業者だったから?それでもS君は

懲りずに何年も誘ってくれた。今思うと何で僕だったのだろうか。


しばらくすると僕が働いていた会社にSが転職してきた。

『なぁ〜次の休み海行かへん?』


社長と反りが合わず僕だけ会社を辞めた。


あれから17年。Sとはだいぶ疎遠だった。

結婚して子供も出来た。里帰り出産で奈良へお引っ越し


嫁ちゃん『奈良に同級生居なかった?』


僕『あーいたけど連絡とってないんだー』


久しぶりに連絡してみたらSくんは奈良の嫁実家から5分の所にマイホームを建てていた。

なんとまあこんな偶然があるだろうか。


次の海は僕から誘って波待ち中にでも聞いてみようかと思う。


光が届かないくらい深い海の底。

薄暗い海の底から引き上げてくれたのは

間違いなくS君だった。

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今日はポエムな気分でした。

#サーフィン #サーフィン初心者 #テイクオフ #小説

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やっしー®︎立たないフリーサーファー
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