【クリティカルシンキングとピラミッドストラクチャー】

『いくらロジカルに説明できてもその判断が正しいかどうかは保証されない』。これはロジカルシンキングの落とし穴を語る際によく言及される言葉です。

とはいえ、ロジカルに話せないと聞く耳さえ持たれないのが現実であって、新規事業のように不確実で未来の見通せない仕事ではその基本、つまりロジカルなコミニュケーション力を持っていなければ予算はつきません。

ピラミッドストラクチャー(以下PS)は論理構造を可視化するという観点でロジカルシンキングを強化しますが、本当にすごいのはその先。

つまり、PSの下から導かれるPSトップのキーメッセージの妥当性のチェックだけでなく、上から、すなわちPSトップのキーメッセージを支持する主張がピラミット構造で偏りなく表現できているかをチェックする姿勢が肝です。

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※出典:グロービス学び放題「クリティカル・シンキング(論理思考編)」

この上下両方からのチェックは、PS構築者の思考の偏りを浮き彫りにします。そして、より確度をあげるためには何をすれば良いかを示しさえします。これぞクリティカルシンキング。

この辺り、数学の必要十分であるかを考えるのに少し似ていると思ったり。
p⇒q が確認できたらq⇒pを確認する作業。


(ただし...PSではそのメイン主張を100%支持するようなMECEな分け方を考えようとするとドツボにハマってしまいます。対人コミュニケーションでは8割型大事な要素を抑えていれば良いというスタンスでサブメッセージを選択しましょう。そう言った厳密性の観点からは、数学とは一緒ではありません...)

ということを考えながら、壁打ち相談を受ける時には、話を聞きながら時には合いの手を入れつつラフにPSを書き相手のメンタルモデルを描いてみましょう。これを図示してみせると、ほぼ100%驚き感謝されること間違いないです。

何事も練習、場数をこなして生産性を高めて行きたいですね!

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