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私を構成する5つのマンガ
noteのハッシュタグ企画です。これ、世代が出ますねー。
1980-90年代の主だった少女漫画はほぼチェックしてました。
本当は、吉田秋生も岩舘真理子も大島弓子(綿の国星以降)もくらもちふさこも紡木たくも佐々木倫子も成田美名子も佐々木淳子も逢坂みえこも玖保キリコも(止まらん、懐かしい)あれもこれも入れたいんだけど、自分を構成という視点で選んだら、こうなりました。敬称略。
■「はみだしっ子」三原順 花とゆめ
不幸な家庭環境で育った家出少年たちの物語。4人で身を寄せ合い、たくましく生きていきます。
セリフが多く哲学的で理屈っぽくて暗い。が、ギャグシーンもあり。
最初に読んだのが小学生の頃だったので、成長して読み返すたびに、これってこういう意味だったのかとか、ここってあっちの伏線だったのかとか、新たな発見がいくつもありました。
ラストは、ここで終わり!?意味がわからん!と愕然としたものです。続編を願ううちに作者が亡くなり、謎は永遠に謎のままですが、今では自分なりに解釈しています。
このマンガ、主人公が個性的な4人なので、必ず「誰派?」という話になりますね。ちなみに私はアンジー派。
ところで今は完全にコミックスで買うので、好きなマンガでもどの雑誌に載ってるかあまりわかってないなー。
■「日出処の天子」山岸凉子 LaLa
厩戸王子(聖徳太子)は、実は同性愛者で超能力者という設定。
賢くて国を動かすほどの才能を持つけれど、親にはその特異な勘ゆえにうとまれ、自分を唯一理解する蘇我毛人との愛はむくわれず、あまりにも孤独と絶望は深い。
この時代の日本史はこれで覚えました。この人は歴史上ではこうだけど、実は誰々との子供(マンガ上の設定)とか思ったりするのが楽しい。オタクですな。
■「少年は荒野をめざす」吉野朔実 ぶ〜け
中学で小説家デビューした狩野都は、感受性が強くひょうひょうとしていて我が道をいく。なのでクラスでは浮いている。でも実は抑圧した自分があり、理想の自分と出会ったことから、バランスをくずしていく。
当時、狩野にあこがれたものです。作中にも狩野にあこがれる人は出てきて(菅埜くんとか海堂ちゃん)、この人達が狩野に惹かれるのはわかるなー、そして私もそっち側の人間だなーと残念に思いました。それぞれの性格設定や心理描写がすごくうまいです。
以上3作とも、深いトラウマをかかえた話です。
こういう傷があるから、成長したらこういう考え方や行動になって、それを乗り越えていく(あるいは乗り越えられない)話が好きなんでしょうね。人物設定がリアルで深みがあって。
今だったら、よしながふみがすごいと思う。
■「イティハーサ」水樹和佳子 ぶ〜け
SFファンタジー。超古代、神々が身近にいた時代の物語。いい神と悪い神にわかれ、主人公たちは過酷な運命に巻き込まれていく。
ともかく、スピリチュアルでオカルトでSFな設定がおもしろい。連載開始は1986年だそうですが、今でも全然古びてない。この時代に、よくぞここまでの設定を考えたなと思います。
■「るきさん」高野文子 Hanako
カラー見開き16コママンガ。のんきでマイペースなるきさんと、お友達の世話焼きなえっちゃん。なんといっても、るきさんのキャラクターが良いです。サザエさんみたいに、変わらないまま永遠に続いてほしかった。
そしてやはり、高野文子の絵のうまさ!!これにつきます。
と、5点選びましたが、どれもしばらく読み返してないなあ。家にあるものも処分してしまったものもある(自分を構成してるのに!いや、マンガって増え続けるので…)。
今現在、出たらすぐ買うマンガや漫画家の本は、10作品くらいかな。新しいマンガはあまり知らないので、またすごいと思えるマンガに出会いたいものです。
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