4Pから4Eへ変化するサブスクサービス
サブスクリプションやレンタルサービスの提供事業者が、今後顧客とのコミュニケーションを設計する上で重要な指標が変化しつつある。
Product → Experience(体験)
急速に所有と使用の境目が曖昧になってきた。こうなると消費者にとってProduct(製品)は脱物質化して来るようになる。Uberが描く未来はモビリティーサービスであり車両販売ではない。車両という物質が移動というサービスに変化することで脱物質化するという流れだ。
こうした脱物質化した世界で顧客から選ばれるためには、体験価値を磨き上げる。そしてそれを正しく伝えることが重要だ。あなたが顧客に売ろうとしている商品やサービスを購入するとどんな体験価値があるのかしっかり言語化できるようにしておきたい。
Price → Exchange(交換)
顧客との付き合い方が「1回限り」ではなく「継続的に」という流れが全産業において強くなってきている。1商品当たりの粗利率ではなく、1顧客あたりのLTV(生涯顧客価値)をKPIとして見るようになったのがそれだ。
長い付き合いの中で顧客が求めるのがストレスフリーな変化、交換。商品を使い続けるうちに自身のライフスタイルが変化し、それに合わせてあなたから購入した商品も変化させたいと思う。これにベストなタイミングでベストなソリューションをストレスフリーに提供できることが求められている。
Promotion → Evangelism(伝道)
これまではサプライヤー側が「性能」や「機能」を中心に消費者に対してプロモーションしてきた。分厚い教科書ができるくらい、その正攻法は分析されノウハウとして蓄積した。しかし今の時代は逆。サプライヤーが発信する情報量よりも消費者が発信する情報量の方が多くなっている。
顧客に対して自社の商品をどう語ってもらうかを戦略的に設計する能力がサプライヤー側にあるかどうか。これ重要だ。
・顧客に何をSNSで語ってもらうか
・どんな風に製品の写真を撮ってもらうか
・どのように行動、発言してもらうか
顧客を伝道師として上手に育てられるかどうかはサプライヤーにかかっている。
Place → Every Place(あらゆる場所)
オンラインとオフラインをシームレスに繋ぐ滑らかなビジネスデザインが必要です。これまでは出店立地がビジネスの大部分を決定付けていましたが、今では田舎のへんぴな場所にあっても、オンラインを通して獲得したファンが行列を作るようになりました。
D2C界隈がその戦略をとても得意として、成功させています。Casper(マットレスD2C)の顧客はオンラインで商品を購入し、オフラインではお昼寝専用のショップを多数出店。
45分で2,000円くらいのお昼寝代を支払い、マットレスで上質の睡眠を体験し。納得してオンラインで購入する。
2020年3月例会お試し参加受付中
今年も1月24日に例会がスタートしました。福井県からご参加いただいた衣装レンタル会社の経営者様が新規にご入会いただきました。今年もますますRIU盛り上がっていきますよ。
3月例会お試し参加は以下より受付しております。
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