在米10年の私が女性向けエグゼクティブコーチングを始める理由
はじめまして、エグゼクティブコーチの梶原奈美子です。
日本で9年、アメリカで10年、大企業、スタートアップ、VCと様々なキャリアで得た経験、そしてスタンフォードやCo-Acting Coaching(CTI)での学びを軸に、女性の方、グローバルなお仕事をする方へのコーチングプログラムを開発いたしました。
ミドルやエグゼクティブの職種に上がるにつれて、仕事が思うように進まなくなってきた気がする
若手・プレイヤーの時は仕事に邁進できていた。仕事には責任感を持って取り組んでいるタイプ
男性社会の中で仕事をしている。Peerとなる同僚はほぼ男性(職場で自分がマイノリティ属性)
周りに心を開いて相談しにくい、相談する相手がいない・相手が限られている状況
このような方に、自分らしいAuthentic Leadershipを見つけ、マネジメントスタイルを築くきっかけとなるプログラムをご提供したいと考えています。
コーチングではコーチとのフィット、このコーチと一緒にやっていきたいか、と思えるかどうかがとても大切なので、今日は、私自身のストーリーをお話ししたいと思います。今日は、特に女性向けのマネジメント・コーチングプログラムを開発したいと思うようになったきっかけについてお話ししたいと思います。
チャレンジを感じ始めた30代
私は、2004年に社会人になった1982年生まれです。
私のキャリアにおいて、本当のチャレンジが初めてやってきたのは30代が見えてきた頃からでした。
20代は思いっきり挑戦して、充実した仕事生活を送れたのですが、仕事の成果も出せるようになった30代が見えてきた頃から、少しずつ気になること、大変なことが増えていったように思います。
※個人や状況の特定を防ぐために、複数の事件を混ぜたり表現をぼやかしています。
気づけば自分以外のPeer(自分と職位が同レベル)は、ほぼ男性。マイノリティが故に、周りに同じような感性や視点の人がおらず、仕事自体もしにくくなった。また、何かあった時に心を開いて相談できる相手がいない。また、意を決して相談しても、トンチンカンな回答で混乱したり傷ついたりする。
男性とのコミュニケーションが噛み合っていない。表面上はうまく行っているが、信頼されていない、もしくは遠回しに嫌味を言われている気がするが、表面上&文字面はナイスなので確信は持てない。そして、存在価値や仕事能力を常に試されている気がする。なぜかより頑張らなくてはいけない、ミスができない、力を証明し続けないといけないと思ってしまっている。
普通に仕事をしているつもりなのに、怖い、といったフィードバックを受ける。仕事なので成果物に対してフィードバックをすると、「僕が嫌いなんですか?」と言われる。挙げ句の果てには、(意地を張らずに)愛想を振りまくと良い、女性の仕事をさっとやればいいとアドバイスされた。
これらがマイノリティならではのよくあるチャレンジだということを理解し、受け止めることができるのには、随分と長い時間がかかりました。
違和感を言葉にする力
その長いトンネルの中で、私にとって、支えになったのは、シリコンバレーで出会ったアメリカ人の友人や女性のメンターたちでした。私が耐えないといけない、自分がなんとかしないといけないと思い込んでいた問題に、”Namiko, I am so upset for you(奈美子、私があなたの代わりに怒ってるよ!)” と一緒になって怒ってくれ、時には”I would rather celebrate it(もうむしろそれは喜ぶべき事件よ)”と異なる視点を与えてくれたり、彼らの豊かな経験や知識から、何が起きているのかを語る言葉を与えてくれました。
理不尽な言葉を受けてそれを相談した時に、それを矮小化しない。
事件が起きた時に言葉にできないモヤモヤとした違和感を、言語化して、感情を昇華し、前に進めるように背中を押してくれる。
この2つは、私がキャリアや人生の相談を受けるようになってから、大切にしていることでもあります。
多様性に関する知識は成長への武器だ
私は、アメリカにおいてはアジア人というマイノリティでもあります。そして、このことが、Diversityの問題を更に深く学ぶきっかけとなりました。私が卒業したスタンフォード大学には、アジア系MBA卒業生の「Career Circle」と呼ばれる相互コーチングの会があるのですが、そこで米国でのアジア人としてのチャレンジを話したり、学んだりする機会がありました。
最初、その会に参加したときは、アジア系男性の悩みが、日本における女性の悩みと酷似していることに驚いたことを覚えています。データや歴史、多様性に関する文献や記事を通じてグループで学び、リアルな悩みを重ね合わせながら相談や議論を重ねました。
ダイバーシティの問題における、EqualityとEquity、Glass Cliff Challenge(状況が厳しい際にマイノリティをリーダー職に登用する現象)など、様々なコンセプトやフレームワークを吸収し、複雑なこの問題を多面的に捉えられるようになったと思います。起きている問題や違和感をフレームワークや言語で表現できると思考が前に進むことを実感しました。
日本では、マイノリティ同士が集まることに対して、弱いもの同士が集まっていると懸念や嫌悪感があったり、効果に疑問を抱く声もあります。しかし、私はこの会を通じて大きな成長を得、その効果を知ることができました。
外からインスピレーションを得る
また、コロナ禍で立ち上げたオンラインコミュニティSIS(シス)で様々な海外の女性リーダーをケーススタディしたことも私らしいリーダーシップのスタイル、マネジメントのあり方を見つけるヒントになったように思います。
この会を始めるきっかけになったのは、MBAの留学友達である、栗原優子さんと、留学時代に女性リーダーの多様なあり方に大きなインスピレーションを受け、エンパワメントされた経験を懐かしく話したことでした。日本の外にはたくさんの女性リーダーがいるにも関わらず、日本語の記事がなく、一旦日本に帰国してしまうと日常にも埋もれ、必然的に触れる情報がどうしても偏ってしまいます。
SISの活動の中でで、キーワードとして出てきたのが「Authentic Leadership(自分らしいリーダーシップのあり方)」です。人間は、人から期待されているものだけを演じていると、精神的にいつか限界が訪れます。 自分のPurposeを持ち、自分の人生を歩く勇気を持つこと。完璧でない現実の中で自分自身を守るスキルを身につけること。自分らしく輝ける「内なる環境」を築くことが重要です。自分にとって効果的なリーダーシップスタイルを多様なロールモデルから取り入れ、構築していくことが長期的にサステナブルなあり方だと信じています。
私がコーチングで実現したいこと
スタンフォード大学で学んだ内容で、心に残っていることがあります。
私が、コーチングプログラムを通じて皆さんの力になりたいのは、キャリアの階段を登っていくときにぶつかるマイノリティならではの様々な障壁を、必要な知識やマインドセットを身につけることで乗り越えることです。また、自分らしいリーダーシップの形を見つけることで、より大きなフィールドで自分の力を最大限発揮して欲しいと願っています。そして、そのことによって、より社会が多様になり、より良い方向に向かって欲しいと思います。
ぜひ、私のコーチングプログラムで、一緒に学び、前に進んでいきませんか?
コーチングプログラムの発表は9月中に予定しており、申し込みは10月から開始、プログラムは11月にスタートいたします!
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