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番組は誰がために /「クイズゴッド」

12/29昼にフジテレビ系で放送された「クイズゴッド」。QuizKnockファンはかなり消化不良、もやもやがあるのではないでしょうか…私もその一人です。

このもやもやを何とか残しておきたいが故の勢いで書くnote。


もやもやもや

もやもやの根本は「出題される問題が挑戦者有利に偏っている」ですね。
(これルール説明の時にはなかった気がしているんですが)

ふくらPのツイートもそれは確かで、「クイズのプロ集団」である以上どんな問題であっても勝たなければいけない。
もちろん彼らの立場はそうだけど、じゃあ1人の視聴者としては?

まず私はQuizKnockの1ファンとして、楽しい・面白いテレビ番組ではなかった。その理由としてQuizKnockが負けた、が全くないかと言われればきっとそうではないけれど、たぶんそうじゃなくて本質は「出演がQuizKnockである必要があるか?」な気がしている。

これ、伊沢さん一人でよくなかったですか?7人もいらんやろ。

私は、団体としてのQKの良さってそれぞれに得意ジャンルがあってそのジャンルでは圧倒的に強いところだと思ってる。山本さんなら漢字、こうちゃんなら歴史だし須貝さんは物理専攻。(もちろん良いところはほかにもある!)
なのに、それぞれほぼ1度ずつしか答える機会がなく須貝さん植物は専門じゃないしふくらさんに至っては回答してない。7人いらんやろ。

挑戦者が7人をバシバシ倒す形式にしたかったならせめて過半数の4ジャンル先取にしたほうが良いし、尺が足りないならクイズゴッドを5人くらいに減らしたら。
(正直乾さんと須貝さんを1on1形式に"クイズのプロ"として使うのはちょっと厳しくないか…と思っていますほかのクイ研の皆さんと比べると)

QuizKnockから7人出演!で期待値上げてしまったこちらのミスか。


しかも、ものによっては挑戦者が圧倒的有利な問題で、一人一人は1問のミスも許されない。
(かつ、いわゆる競技クイズのセオリー通りの作問かはわからない)
確かにこれでQKが勝てたらすごいけど、これで勝った挑戦者、誇れるかしら…そりゃ勝つでしょ…
正直一番アレなの都まんじゅうとオモダカやろ。視聴者が知らんもの出してどうする。「へえ~」ともならんかったわ。
(これが仮に八つ橋とかひよこだったらいいのよ)
それがありだったら最初の那須くんにもっとジャニーズ寄りの問題出してあげてください。思い返すと那須くんが一番頑張っていたのでは。


コンセプト迷子

QKである必要性、も踏まえたうえで最終的には番組のコンセプトがわからない。どんな番組を作りたかったんだ。目的は?
「QuizKnockってすごい!」だったのか、それとも「QuizKnockって大したことないじゃん」なのか、「ゲストの○○さん凄い」なのか。
QuizKnockが挑戦者をはねのけていく番組にしたかったのか、挑戦者がQKを倒していく番組にしたかったのかわからない。

「QuizKnockすごい!」にしたいならもう少しやりようあったやろ、という感じなので却下。
「QuizKnock大したことないじゃん」もここまで出題が偏ってると「そりゃわからなくてもしょうがないよ…」になるのが予想できるから却下。

「ゲストの○○さん凄い!」はなあ…このコンセプトが結果的には一番ありえそうだけど、これで番組作ってるなら構成微妙でしょ。
まず問題が偏りすぎているので「ゲストすごい!」にならない、解けて当然になる。サーヤさんも猿之助さんも正直勝ってとっても喜んでいるようには見えなかった。
林先生も悔しそうに見えなかったし、QKの皆さんも東大王の時のほうがよっぽどガチに見えた。(今回は変に緊張しているように見えた)



結果、謎。

いっそ適当な単発番組であってくれ。今QuizKnockってYoutuberが来てるらしいからクイズ番組やる?位のノリであってくれ。うまいことホストとゲストが対等になるようにしたけどバランス間違えた!くらいであってくれ。
間違ってもこんな雑な構成でレギュラー化を目指さないでほしい。

せめて99人の壁っぽく7人全員を倒すか過半数倒す方式、ジャンルはランダムで決まるようにしてほしい。
この形式でゲスト1問先取はどうしようもなさすぎる。
オールジャンル、雑学はいくらでも出題に忖度効くからあとひらめき頑張れば行けてしまう。


正直QKにこれ出るメリットあったかしら。もちろん「認知度向上」はQKのメリットだけど、認知度を上げるためには何をしてもいいかってそうじゃないので…まあマイナスはないか…ファンが期待しすぎただけです…


年の暮れに、一年の中でも結構な謎が生まれてしまいましたとさ。



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