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日本とシンガポールで口唇口蓋裂の治療

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第3子(女子)が両側不全口唇口蓋裂で生まれました。出産と口唇裂の手術はシンガポール、口蓋裂と顎裂の手術は日本で実施し、顎裂手術後の歯科矯正を再びシンガポールで実施予定です。 過去…
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#手術

#17 顎裂の術後から小学校入学(2023年4月)

実は退院日の翌日が入学式だった。 手術日を3月30日にしたのは、保育園の卒園式には出席させたいと思っていたのがあった。 ただ、そのタイミングで手術する子が多いのであまり日は選べない。 入学式の日程が区のウェブサイトで公開されたのは手術日を決めた後だったので、あらー、退院日の次の日だわー、とは思ったが、疲れて行けないようなら行かないのも選択肢だと割りきった。 実際は、割と元気に退院できたのもあり、入院中に暇すぎたのもあり、早く学校に行きたいと意欲が高まっていたので、ちょっと

#16 周りの人へ、伝える範囲

3番目の口唇口蓋裂のことを、私の知り合い、子どものお友達、全員に伝える必要は私はないと思っていて、出産した時に、昔からの私の友達、会社の上司、日本に帰ってからよくお会いする社宅の人2~3人、保育園に入園する時に保育園の先生方にお話した。 保育園の保護者の方には最初は話していなかった。 顎裂の手術の時には年長さんだったので、3番目が自ら、手術するんだよとか、入院するんだよとか、卒園式の後は来れないんだよとか、お友達に話をしたようで、子ども経由で聞いて手術するんですか?と聞いて

#8 口蓋裂手術@昭和大学病院(2017年10月ごろ。1歳5ヶ月ごろ)

シンガポールでの口唇裂の手術は術後1日か2日で退院したが、日本の口蓋裂の手術では1週間ほど入院した。 入院日、手術日、退院日は有給休暇で休みを取り、あとは半休で午前中出社して午後から病院に行くとか、15時ごろまで仕事して夕方病院に寄ってから帰るとかしていた。積立年休は連続して5日間でないと利用できない制度だった。 この時期は私の母が応援で東京に来てくれていて、上の子2人は小学1年と年少さん。母に保育園のお迎えを頼んで乗り切っていた。 この時も、口唇裂の手術と同じように、一

#4 口唇裂手術@Mount Elizabeth Hospital(2016年8月、生後3ヶ月)

付き添い入院で、3番目はベビーベッドに寝かされ、自分は備え付けの椅子をくっつけて寝ていたと思う。上2人の子どもは夫に託した。過酷な3日間でどう過ごしたか記憶から飛んでいる。 覚えているのは、手術室に行くのを見送りした時。あの小さい体(55cmくらいで、6kgくらいの大きさ)で全身麻酔の手術を一人で受けるんだなーと思って、自分の細胞から分裂したけど、自分とは別の生命体だと強く思った。 シンガポールの大きい病院と小規模クリニックの関係がよくわからない。 手術はMount Eli