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日本とシンガポールで口唇口蓋裂の治療

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第3子(女子)が両側不全口唇口蓋裂で生まれました。出産と口唇裂の手術はシンガポール、口蓋裂と顎裂の手術は日本で実施し、顎裂手術後の歯科矯正を再びシンガポールで実施予定です。 過去…
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2023年12月の記事一覧

#3 口唇裂手術に向けて

シンガポールでは生後3ヶ月ごろに口唇裂の手術を行うのが一般的だった。 出産した病院から、シンガポールで口唇口蓋裂ならこの先生にかかるのがよい、と言われている先生のクリニックに連絡を入れておいてくれた。 その先生は日本の大学病院で研修を受けたことがあるよと言って、英語と図でゆっくり説明してくれたあと、「大丈夫!」と日本語で励ましてくれた。 そして3ヶ月後までに体重を6kgまで増やせと言われて、がんばることになる。 手術部をできるだけ寄せられるように、鼻の下にテープを貼ってい

#2 出産@Raffles Hospital(2016年5月)

当時、企業派遣の研修で大学の講座を受講していた。講座の試験期間と出産時期が重なっていた。2教科目と3教科目の試験の間の日を計画分娩の日にしていたが、1教科目の試験が終わってホッとしたのか、その翌日の土曜日に出てきてしまった。 出てくるまでの話や退院後の産褥ナニーさんの話はまた別途。産褥ナニーさん探しでもエージェントに先に口唇口蓋裂の話はしておいた。びっくりしないで、ケアしてくれる人をお願いしますと。 出てきた3番目は目がギラッとしていて、なにもかも知ってるわ、みたいな顔を

#0 口唇裂ですねと言われた日(2016年1月ごろ。妊娠6ヶ月ごろ)

割と早い段階の超音波検査で、シンガポールの医者に口唇裂がありますね、と言われた。 当時、シンガポールにある日系クリニックの産婦人科にかかっていた。日系クリニックで日本人の女医さんがみてくださり、定期的に提携先のシンガポールの病院の産婦人科の先生にもみてもらうことになっていた。出産も提携先の病院ですることにしていた。 日本では中絶できない週(22週を超えていた)だが、シンガポールではまだ中絶ができる週数(24週未満)だった。 シンガポールの医者は、ありとあらゆる可能性を説