人見知りなんだからしょうがないじゃないか
まず、「飲みに行こう」って声をかけるところまでは良い。それはよくやる。でも、じゃあいつにしようかって話が具体的になった途端、なんだか照れる。男同士でなおかつ2人だと、ものすごく照れる。人数が多くて自分が言い出しっぺだと重たくなってしまう。 そして、スケジュールを決める段階になって「じゃあ、来月の…」とかいって先の予定の話になってしまうと、精神的な重圧がすごくなってくる。その日に向かって何かをしておかねばならないような気がして、落ち着かない気分になる。
なので、「話の流れで決める」「急に決める」「人数が多い時は責任を取らない」というのが、俺の飲み会のキマリです。この辺りの感性が非常によく似た親友がいて、唯一彼とはただ飲みに行くためだけに会うんです。毎回なんとなく照れるのだけれども、おそらく彼もそうなのだと思う。
今までにも何回か、異業種交流会的な雰囲気のパーティーなんかにも顔を出さねばならない時があって、立食なんかの時は特に、居場所の無い、やり場の無い気持ちで気付いたら隅っこに座っていたりします。ああいうシチュエーションで浮き彫りになる、普段は隠し通している人見知り。人が多い状況というのがそもそも苦手なようで、渋谷なんかに行くとグッタリする。あとほら、横浜中華街。数年前に久しぶりに行ったらずいぶんと様子が変わっていて、各店舗の前にでっかい看板が並んでいて、その横に1〜3人の店員さんが立って客引きをしてる。「異国情緒でも味わいながら散歩でもしようかな」という程度の軽い気持ちで行くと、面食らう事間違いなし。目抜き通りを無事に歩き切ろうと思ったら、SPに取り囲んでもらう必要がある。どの店員さんもグイグイ来る。何十人もいる店員さんの群れが両側から圧力をかけてくるあの状況もなかなか苦手だったりして、案外神経が細やかな自分のこの感じが、立食パーティーでは誤魔化しようもなくなるわけです。
なんでこんな事を書いているかというと、いつか大人数でバーベキューとかやりたいなと思ったから。この一年会えなかった人たちを一堂に介して、ワイワイとやりたい。こんな俺すらそんな気にさせるこの今の状況って、よっぽどなんだなやっぱり。立食パーティーはやっぱり苦手なんだろうけれども、この一年で会えなかった人、それからこういう時だからこそ会えた人なんかにも、ゆっくり会いたいと思ってしまう。人生の中でこういう時期を経験するというのも、良いものなんだろうか。まあ今はまだ「良い」なんて言えるわけはないのだけど。