レコーディング1回目
4月某日。
都内某所でレコーディングの1回目。
ttemilというチームで色々やっている中の一環として、自分のアルバムを作ってみる事になったわけなんですけれども、これはつまり自分を実験体にしたテストという意味もある。あまり詳しくは書けないのだけれど、「作品を作る」という作業をより簡単にした上で、そこから収益を得るまでのロードマップを新しく描いてみようという実験。コンパクトに動いて良いものが作れて、かつ収益が上がる販路を開拓できれば、色んな人の良い作品が沢山生まれるだろうなあという考えを、実際にやってみる(ttemil)というやつ。実験とはいえ必ず成果をあげるつもりです。
なんにせよ、まずは自分が検体になる必要があるわけなのだけれど、どうであれしっかり良いものにしていかないと意味もないし、作品を作るとなると良い物を作る以外目指すところはないじゃないかというところ。当然気合い入れてやっちゃろかいと思っているわけです。
そこで、2019年から始動したけれどもコロナでフワッとした感じになってしまっている我がバンドの皆さんとやる事に。ギター天野丘、ベース中林薫平、ドラムませきゆうとの3人。3人とも知る人ぞ知る日本を代表するミュージシャンなので、なかなかスケジュールが取れない中、なんとか日程を組み、1回目のレコーディングに漕ぎ着けました。
今回は3種類の録音の仕方で進めていく事になりました。
①オーバーダブ
②一発録り
③サンプリング編集
①の方法は比較的一般的な方法で、楽器ごとに録音していって曲にしていくという方法。今回は、先に仮の歌とピアノを録っておいて、そこにベースとドラムを入れてもらって「ベーシック」という状態のモノを作り、後ほどギターを重ねて、最後にピアノと歌を入れ直すという順番です。多少のミスも修正が効くし、編集で色々とできるので効率も良く、完成度も高望みできる方法。
②は、ジャズミュージシャンにとって主流とも言える方法かなと思います。アコースティックなジャズのレコーディングでこれ以外の方法は経験したことないかもしれない。即興的で互いの演奏が影響し合う性質の強いジャズのレコーディングでは、基本的にこの方法。今回は、より振り切った判断で録音してみようかと思っています。かなりマットな風合いのサウンドになるかもしれないけど、良い感じに「ライブ感」が出てくれると良いなあと思いつつ。
③については、ヒップホップとかの感じというと分かりやすいかもしれない。①よりさらに細かいパーツを素材として録音して、それをPC上で並べ替え編集して曲にするという方法。アニメーションを作る作業とまではいかないものの、一個一個確認して、並び替えては確認して、色々いじったり、コーヒー飲んだり、落書きしたり、YouTube観たり、洗い物したり…作業工程が面倒くさい。のめり込むと時間がいくらあっても足りなくなるので、ttemilの仲間でもありレコーディング担当のまっしょうにチョコチョコ連絡を取りながらやらないとなーと思っています(客観的に大人の判断をできる人が必要だから)。
1回目は上々の滑り出し。ベースとドラムで①と③をやる予定で、①はもちろん問題なく完了。③は細かく説明をせずにやったので、当初は2人に「??」という顔をされはしたものの、完成版を良い感じにして理解してもらわなければならないという過度なプレッシャーを自分にかけながらも、なんとか良い素材が録れました。
次回は来週。②の一発録りです。録音の様子を撮影するかという話にもなっているので、面白いのが録れるように準備を頑張っておかねば。
まあそれにしても、ヒヤヒヤするわワクワクするわで、思わず体質変わりそう…