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カクカタチpart4

こんにちは(^^)/はちです

今日のカクカタチは母親のサチと娘のハナと猫のもこの物語

2人と1匹の主人公です

タイトルは「もこの日常」

ある日、ハナが部活の帰りに捨て猫もこを拾ってきた

もこは威嚇しながらハナのもとに寄ってきた

もこは自転車のカゴの中に入れられながらシャーシャー言いながら、家路についた

もこが生まれてから死ぬまでの日常の話である

ハナは部活が終わると毎日もこの世話をした

餌をあげたり、風呂に入れたりして可愛がった

もこはよく食べる子で、1週間で3キロあるエサ袋を平らげていた

もこの体重は4キロ

もこはいつも家の掃除機に脅かされていた

家でハナの母親のサチが掃除機をかける度に逃げ回りシャーシャー言っていた

ハナは面白半分でもこのお腹に掃除機をくっつけると、もこは飛び上がって怒った

もこはとても愛らしい顔立ちで、猫の世界ではとても美人だった

散歩に出かけると大きな犬の前でうんこを漏らした

もこの散歩はいつもハナが行っていたが、何かとアクシデントがつきものだった

犬用のリードで散歩していたが、いつも引っ張らないと動かないビビり症だった

その割に家から逃げ出しては他の猫を追いかけ回しているのを見かけた

それでもハナは捕まえに行ったりしていたが、見かけてもすぐ逃げてしまった

でも賢いもこは2、3日すると家に帰ってきた

傷をつけながら帰ってくることも多く、よく喧嘩していたのだろう

思春期になったハナはもこの世話をあまりしなくなった

代わりに母親のサチが面倒を見るようになった

すると4キロあった体重がみるみるうちに7キロに変貌していった

ハナはもこが可愛かったが、思春期で友達と出かける事が多く、もこは寂しかった

ハナが帰ってくると玄関でいつも待っていた

ハナがおいでと言うと飛びついて抱きしめた

もこはいつもハナのおもちゃだった

もこはそれでもハナが大好きだった

もこにある日去勢手術をするという連絡があった

その時、ハナは動物病院に惜しげもなく通った

手術後のもこは、痛々しいくらいの体で声も出なかった

もこが帰ってくるとハナはもこの世話をした

ハナの世話のおかげで、もこはやっと声が出せるようになった

それからもこは外に脱走計画を企てる

もこはよく通気口を壊しながらよく外に出た

その度にもこはケンカしてくるようになった

傷だらけのもこをハナはよく心配していた

ハナともこはよきパートナーだった

そして

友達だった

もこはそれから2、3日帰って来なくなった

ハナが心配して探しに行くと、隣の家の庭でちょこんと座って待っていた

それが7月7日の七夕の日だった

そして家に連れて帰るとハナは家から一歩も出さなかった

もことハナはよく遊んだ

もこのもこもこな体に抱きつくのがハナの癖だった

もこは発情期になるとお腹をだしてくんくんうなった

ハナはそのもこだけが気持ち悪かった

ハナは具合が悪くなり、家で療養する事が増えた

そしてもこはいつの日かハナに寄り添うようになった

それから半年後、ハナの病状はよくなり仕事に行けるようになった

そしれから1年後もこはハナとサチに看取られながら死んだ

ハナはどんぐりの木の下にもこを埋めると、もこは生き返ったかのようにニャーと泣いた

そして天国へ旅立った

おわり







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