長期積立投資:ポイントを活かして初めの1歩を踏み出そう
ファイナンシャルプランナーの吉岡奈美です。
買い物などで貯めたポイントで投資するポイント投資や、家計簿アプリに連動したおつり投資のように、少額から始められる投資方法が出てきて、資産運用のハードルが少しずつ下がってきているように感じます。
今回は、日常の買い物で知らず知らずに溜まっているポイントを利用したポイント投資のメリット・デメリットを検証しながら、正しい長期投資のはじめ方をnoteします。
ポイント投資のメリット・デメリット
メリット
① 気負わずに『投資』を初められる
② 初めての投資を少額からスタートすることができて、仮に相場が下がっても痛手が少ない
デメリット
③ 気楽に始められるので放置してしまう
④ 少額すぎて運用している実感を得づらく、仮に相場が上がっても有難みがない
長所は短所
買い物のおまけに付与されるポイントを運用原資にできるので、①にあげた通り、気負わず気楽に投資をスタートすることが出来るのは、ポイント投資 最大の魅力でしょう。ですが、長所は短所。③にあげた通り、気負わず気楽に始めてしまうのでほったらかしにしてしまうリスクがあります。
②と④「少額投資」という要素も同様です。運用をしている実感を得にくく、いわゆる相場感覚を身につけるには役不足かもしれません。
今日の相場で見てみましょう
どういうことなのか?
論より証拠、今日の相場で検証します。
ブルームバーグHPのマーケット情報画面を転載させていただきました。本日(20190826)の日経平均株価は、前日比 ▲449.87円,▲2.17% の 20,261.04円の終値となりました。
手数料云々は考えず、単純な話で検証します。
100万円分 日経平均株価に連動する投資商品を保有していたとすると今日の相場下落によって運用資産は、100万円×2.17%=21,700円減の 97万8300円 になります。一方、ポイント投資で500円分同じ商品を保有していたとすると、運用資産は、500×2.17%=11円減の 489円 になります。
いかがでしょうか?
当然、相場が上がっても同様のインパクトです。
せっかく運用にチャレンジしても、少額のまま放置してしまっては、運用経験を積んだり、相場感覚を養ったりすることは難しいのです。
ポイント投資を始めた後に
ポイント投資を始めた後に大切なのは、投資した運用商品の値動きを一日1回ずつでいいので確認するクセをつけること、と、少額ずつでもいいので継続して運用資金を追加していく「積立投資」を出来るだけ早くはじめることです。
運用商品の値動きを確認するときは、いくら動いたかの金額ではなく、何パーセント変動したか?に注目するようにしてくださいね。
税制優遇を受けられるNISA(ニーサ)口座を活用して積立していくことも出来ますし、証券会社によっては、追加投資分にもポイントをもらえるケースもあります。
まとめ
政府が旗を振り推進している、貯蓄から投資への流れ。この大きな後押しがあるからこそ、少額から投資できるサービスもスタートしています。買い物のおまけで溜まったポイントを活用できるポイント投資。資産運用を始めるいいきっかけになると思います。
経済状況は刻一刻と変化します。
そして国や政府に頼ることはできません。
日本だけでなく、主要先進国の中央銀行が政策金利の引き下げを模索している時代です。正しい長期投資の知識を身につけて、少しずつ価格変動リスクにも慣れていきましょう。
おわりに
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