見出し画像

私にとっての挑戦

私がこれまで挑戦だったなぁと思うこと。
色んなことにトライしてきたように思うけれど、一番はピアノでした。


私とピアノ

元々小さい頃から「私には縁がないかも…」とうっすら感じていて、楽器といえば小学生の時のマーチングで担当していたトロンボーン、高校生の時のクラシックギター(ほんのり)でした。
中学校に入ると、ピアノは音楽の授業前に習っている子達がリサイタルのように順々に弾いているのを見て、一層その気持ちがありました。(皆とても上手だったのです😊)

大学に入り「幼稚園の先生になりたい!」と思い立ち、どうにもピアノが避けては通れないということがわかりました😣

初めて習うピアノ

教育学部の音楽科の先生に習い始めるも、とてもとても厳しくて。
指運びもハ長調しかわからず、楽譜もどちらかの手の方しか(しかもゆっくり!笑)読めず、毎週のレッスンで、先生の期待にはなかなか応えられなくて。

中学生から熱中していた部活(バレーボール)も「指のためにやめなさい」と言葉をもらっていました。
今思うと、超素人(笑)が採用試験に受かろうと思うと指導者は(しかも音楽畑出身の方は一層)そう思うだろうな…とわかる気持ちもありますが、その時の私には「辞める」選択肢はなく…先生に「バレーは辞めました」と嘘をついて続けていました。

練習は音楽棟のピアノ室で…だったので、凄いクラシックの音が聴こえる中で私はバイエル・童謡を毎日6時間練習していました。
自分の音が実力のある人たちばかりに聴かれるのが恥ずかしくて恥ずかしくて。でも先生にはなりたいから、辞めるわけにはいかなくて。
2年生から4年生までの日々はそんな感じでした。

段々ゆっくりなら両手で弾けるようになり、いよいよ採用に向けて少しでもいい曲を…とブルグミュラーに一足飛びに上がり、1曲(パストラル 牧歌)を試験日までに完成させることにしました。
バイエルレベルの私には、とても大変に感じる日々でした。

いよいよ採用試験の季節、課題曲の童謡と心血注いだパストラルだけを引っ提げて、色んな所へ行きました😂
どうしても両手分の初見が出来ず、初見の課題がある園は大変なことになりました(笑)(ゆくゆくはそこで働くことになったのですが…)

就職してから

そして就職。
宗教曲も含め、楽譜通りに弾かなければいけない園で、1日に5曲以上歌う所に就いてしまったのでもう大変です。
新卒の時は1曲完成させるのに半年かかっていました。
子どもたちに迷惑はかけられない…と、仕事終わりに毎日2~3時間練習を重ねました。

仕事にも少し慣れてきた頃「基礎からもう一度習いたい」と思い、近所の先生の所へ習いに行くことにしました。

その先生との出会いが私にとってはとても大きくて。

大好きな先生との出会い

友達のお母さんに紹介してもらい、週1で通い始めたピアノ。
内容は1~2時間でバイエルからのやり直し、音階の基本や簡単な曲、初見の練習、園で弾く曲(5~10曲ほど)の練習でした。

これまでの「ピアノの先生って怖い!(笑)」イメージとは全く違う、穏やかで暖かい先生でした。
沢山一度に弾きすぎて、わけがわからなくなり、調がぐちゃぐちゃになったり(他の曲に引っ張られたり)しても一緒に笑ってくださるような方でした。

レッスンの時間ぎりぎりになっても、練習がなかなか出来ない時があっても、劇の曲でレッスン時間が延びても、放り出されることなく5年間一緒に走り続けてくださいました。
私の新任幼稚園教諭の日々は、間違いなく先生が居なければより過酷だったと思います😢

そして今

勤務園の労働環境が整っていなかったこと、負担の大きいクラスを担任していたこと、コロナ禍に家族と色々あったこと…など、色んな要因が重なって5年目に私は体調を崩しました。

今は随分元気で、新しい環境にもピアノを持って来ていますが、日常的にはまだ弾いていません。
でも、苦手意識がずっとあったピアノに挑戦し続けたことは私にとって大きな財産になっています。

また気持ちよく、快くピアノが弾ける日が来ますように。

いいなと思ったら応援しよう!