超安定志向OLが、1週間起業と真剣に向き合ってみた~自己分析から経営理念を編み出す #61 進撃のWEEK_Day1参加記録
超安定志向で、起業なんて恐ろしくて自分には絶対無理!と思っていた(今も多少そう思っている)アラサーOLが、1週間真剣に「起業」に向き合ってみました。
今回は「自己分析から経営理念を編み出す」。結論、お伝えしたいのは、誰でも経営理念の種を持っている!ということです。
※この記事は『第61期 進撃のWEEK』に参加した筆者が、そこでの学びをもとに自らのアウトプットを書き残したものです。
経営理念を編み出す
なぜ経営理念が大切なのか
筆者は日系企業で人事を務めていますが、「社員の経営理念への共感は、価値観が多様化し、変化の激しい時代において極めて重要だ」と(耳にタコができるくらい)よく耳にします。
正直、社員の側としては、日常働く中で毎日意識するとは言い切れないこの経営理念。なぜ大切なのでしょうか。
『進撃のWEEK』では以下のように語られました。
確かに、自分の所属する組織がなんのためにあるのか、が腑落ちしていれば、自ずとやるべきことが見えたり、やるべきことの動機づけにもなりそうです。動機があればパフォーマンスは自ずと上がります。
皆さんも、上司からただやっといて~と押し付けられた仕事よりも、自分のやりたいことやそれが社会に与える影響を理解したうえでやる仕事の方が、前向きな気持ちで取り組める気がしませんか?
つまり、経営理念は会社の軸として、社会にどんな価値をもたらすのかを示し、組織としてのパフォーマンスを向上させる大前提なのだと思いました。
理念を作る①:自分の沿革を書き出す
さて、経営理念が大切なことはわかったけれど、、、
どう作ればいいのでしょう?
今回、経営理念を作るために筆者が取り組んだワークの1つ目は
『自分の沿革を書き出す』というものでした。
これまでの人生を振り返り、その時々の出来事と、その時に考えたことや感じたことを書き出していきます。
アラサーの筆者は、約30年分の人生の振り返りに3時間ほど費やしましたが、、、苦笑
恥ずかしながら、どんな人生を歩んできたのか少しだけお見せいたします。
誕生~幼稚園、小学校
ピアノ講師をしていた母の影響で、2歳からピアノを習い始める
→芸術や音楽に親しむきっかけに。学校での出来事を話すと必ず親から怒られるのが嫌で、家で自分のことを話すことがほとんどなくなる
→他者から認められたいという欲求が強くなる。「真面目は悪」、授業で挙手しようものなら後ろ指を指されるような雰囲気で、学校が好きではなかった
→周りの目を気にして自分を押し込める苦しさを味わう。
中学校~高校
父の仕事の都合で、愛媛県にある中学校に入学。当たり前に授業で発言し、学校行事を頑張る環境に一変する
→素直に自分の力を発揮できることに安心し、学校が楽しくなる。今の技量では音楽の道に進むよりも、勉学に励む方が優位だと感じ、大学受験を機にピアノから離れる
→音楽では食べていけないという厳しさを感じていた。
大学
大学から始めた競技ダンス部で、自分の練習・授業・バイトの合間を縫って時間を捻出し、後輩指導に力を入れる
→人の成長に寄与できる喜びを感じていた。ゼミの教授に「君たちはこれまでたくさんお金や手間をかけていろいろなことを学んできたのだから、働くことでそれを社会に還元する責務がある」という趣旨の言葉をかけられる
→「就活をしたくない」という周囲の声や「バリバリは働きたくない」という弱い自分と、「もっと成長したい」「頑張ってみたい」という前向きな自分とのせめぎ合いに決着がついた。
社会人1~3年目
新卒で入った会社の配属先が愛媛県に。中高時代の仲の良い友人は、ほとんど都内に就職しており、閉鎖的な環境に耐えられず、ほどなく転職を考え始める
→どんなに苦しくても、生きるためにはお金が必要であり、そのために働くならば楽しく意義ある仕事をしたいと思った。
社会人4年目~現在
希望の転職先に入社することができ、自分のキャリアの見通しが立ったことで、逆に物足りなさを感じて、起業や副業を考え始める中、相談をしている際に「つまらなくても安定している生活がいい」と考えていることに気づく。
→生活の安定が保障されているからこそ、挑戦や成長に向けたアクションが取れるのだと思った。
書き出してみると、個人の価値観や考え方がどのように形成されていったのかががよくわかります。
理念を作る②:キーワードから理念を設計する
次に取り組んだのは、64個のキーワードの中から、直感でビビっときたキーワードを5つ選択し、そのキーワードと先ほどの沿革の中の出来事とを紐づける、というもの。
キーワードを自分が大切にしたい価値を表す言葉とそうでない言葉に振り分けて、私が選んだ5つは以下です。
安定
貢献
影響力
自分らしさ
認められる
そしてそれを出来事と紐づけてみます。
なるほど、大切にしたい価値やこだわりがどのように生まれたかが、ぼんやりと見えてきました。
理念を作る③:心ときめく文章から経営理念を編み出す
さて、ここまで来たらもう一息です。
5つのキーワードをすべて使って、自分が心ときめく状態がどのような時なのか、文章にしてみます。
「箇条書きではなく、じっくり考えて文章にしてみてください」とのことで、なんとか文章にまとめたのがこちら。
まだまだブラッシュアップが必要な感はありますが、自分としては人生に紐づく、納得のいく内容となりました。
実際に経営理念を作ってみて
始める前は、「アイデアと思いつきで起業を考えてみただけなのに、経営理念だなんて、そんな崇高なものが、、、」と気負いしていた筆者ですが、
実際に作ってみて読み返すと、自分が「やってみたい」「これは価値があるかもしれない」と感じたことやアイデアたちは、だいたいこの理念に通ずる部分があるのです。
それほどまでに、この理念というものは一貫性を持ちうるもの=軸であると同時に、1人の人生から得られる経験の蓄積が、世の中に価値を生み出す可能性をはらんでいるのだと感じました。
誰でも経営理念の種は持っている
さて、ここまでお読みいただいて、「あなたの人生こそ経営理念の種である」ということが、お伝えできたでしょうか。
一人ひとりの人生。それをたどってみると、自分の大切にしていることが浮き彫りになります。
だってその人が生きてきた20年、30年、50年、100年はすべて、その人が形作ってきた歴史なんです。
歴史にはストーリーがあり、ストーリーには思いがあります。
その思いこそが、事業を事業によって価値を届ける顧客の心を動かし、様々押し寄せる荒波に負けない軸になるわけです。
皆さんも折に触れて、ご自身の人生を振り返ってみてはいかがでしょうか。もしかすると、起業の軸になるような、大きな発見があるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました!
『人生100年時代、夢1つじゃ足りない!』
Nami