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久根下の解体工事

夏も本番。ちっちゃい辻堂 久根下は、いよいよ工事工程に入りました。

画像2まずは、解体工事。敷地には、既存の建物2棟。
建物の解体開始が7/1,7/5には建物は解体終了していました。

画像1解体作業は敷地廻りの擁壁に移行。母屋との境、敷地内アパートとの境にあるブロック擁壁をハンマーでたたき壊し、撤去中でした。

それぞれの敷地に高低差がありますが、緩やかに繋げる計画です。この擁壁撤去が、共有スペースになる第一歩です。コミュニティーができやすいように変化していきます。

今回の解体工事ですが、大家さんは「ちっちゃい辻堂」に対して
1.廃材を再利用する、2.廃材を減らす という意識で進めたように感じました。

これを達成するため、今年3月の設計打合せ時(内外装仕上決めくらい)に、大家さんは「木造2棟を壊す時に、解体で出る材を使い温室を作りたいのですが…」と、ビオフォルム環境デザイン室 山田さんに伝えていました。

それに対し山田さんからは、陸前高田で同じように既存建物の材で農業用に作ったものがあり、その時は解体時から大工さんにお願いをして、あらかじめ部材を抜きとってから建物を解体する、という順序だった、と的確なアドバイスがありました。
そして、ちっちゃい辻堂の大家さんはその通り行動するわけです。

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また大家さんは、温室で使いたい材料以外にも、解体で出る物を活用してくれる先を見つけ、解体前に分配したのです。その結果、廃材の行き場は、ごみ処理場でなく有効活用してくれる方々のところへ届けられることになりました。

物を取っておいて、解体後に声をかけようとすると、多めに見込んだり、結局処分できなかったりします。いつか使うだろうと思って使わないものになりやすく、活用の可能性も低くなります。
解体工事前にテンポよく相手にプッシュし、廃材にしない方向にもっていく。
結果、解体工事がスリムになり、効率的に済んだと思います。

この流れは、普段より繋がりをもっているからこそできることで、大家さんの人柄や行動が生きた出来事だったと、とても感心しました。

このように、解体工事で出る物を生かす行動は、これから増えていかなければならないと思います。そのためにも新築で家を計画する時から、できるだけ自然素材を選ぶことにポテンシャルを感じます。

リサイクルしやすい断熱材や自然に還る仕上げ材、改修、分解、補修しやすいことも重要だと考えます。シンプルで分かりやすい家を建てることにとても意味があると思います。

今後同じ様に、解体工事時が 『今ある物を生かす行動』 の参考になればと、簡単に今回の解体工事の有効活用リストを記します。

(資材 活用主 活用方法)
1.柱,束石,トタン 大家さん 納屋や苗倉庫用
2.タタミ21枚 大家さん 敷地内土壌改良用
3.大谷石 さんわーくかぐやさんへ ピザ釜,花壇,ステップ
4.窓の大部分 アップサイクルジャパンさんへ 改修,補修
5.ドア 友人へ 
6.雨戸,窓,柱,ドア 古民家再生中の仲間へ
7.ステンレス浴槽 農家さんへ 藍染用

2.のタタミについては、7/21にタタミほぐしワークショップがサスティナブルライフ研究会@湘南によって開催されました。
当日の参加人数は10人程度。

2グループに分かれ、2時間タタミと格闘し、ある程度は解体要領を得ました。
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解体されたタタミはわらとなり、久根下敷地内土壌改良の資材となります。

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猛暑の中、畳ほぐしはかなりの労働なのですが、その後のメニューはBBQ。
畳解体が終了した後も、皆さん元気!!さくさく片付けし、BBQに突入。持ち寄りおかず、野菜、ビール、花火・・・夏模様でした。

今後も工事写真とともに、ちっちゃい辻堂進捗状況をお知らせしていきます。

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