シュタインズゲートを見て欲しい
シュタインズゲート、話題になってた時に見ようと思って見たときは一話でやめたのかな 結局初めて見たのはそっから5年後
主人公が厨二病でしんどい、ノリが寒い、バカとオタクとホモばっかり出てくる、全員ずっとうっすら滑ってる
最初の10話はウンザリしながら見てた気がする 面白くなってくれ〜と願いながら
そしたら10話過ぎたあたりから急激に面白くなってきて最後までノンストップで見てた
このアニメ数話でやめる人とめちゃくちゃハマる人しかいない気がします
数話見てやめた人に見てもらいたい気持ちと承認欲により、シュタインズゲートのココが面白いのよってとこを何点かあげていきます
たぶんつまらないです
後から知ったけど主人公って1991年生まれなんね
ちょうど同い年
リアルタイムで見るべきだった本当に
①過去改変に関する解釈が秀逸
時間移動して過去や未来を変えよう!もしくは変えちゃったから元に戻そう!って奮闘するのがタイムリープものの醍醐味だと思う
そうすると必ず発生するのがタイムパラドックス
有名なのは親殺しのパラドックス。
過去に戻って自分の親を殺す
→自分が生まれなくなる
→自分が生まれないなら親殺す人居なくなって死ななくない?
みたいな
こういうパラドックスをどう解釈して納得させるかがタイムリープものの醍醐味だと思う。
作品によってある程度パターンがあると思ったのでそれを書いてみる。
パターン1.[可変的]…過去を変えると未来が変わる
これが一番多い。過去の行いが未来に直結する。代表作はバック・トゥ・ザ・フューチャー。まんま親殺しのパラドックスで、ざっくり言うと過去で親をくっつけないと主人公が消えちゃうから頑張る話。一番面白い。最高。優勝。全部これで良い。
パターン2.[運命的]…過去も未来も変えられない
過去は既に決まったことで、どう足掻いても未来は収束するよって解釈。親殺しで言うと、どう殺そうとしても何らかの邪魔が入って達成出来ないみたいな。もしくは過去に戻って何かするところまで織り込み済みの世界。この設定も好き。
ドラえもんとかこういうの多いね。未来は決まってるので伏線が張りやすい設定とも言える。あの時の人影は未来の自分だったのか!みたいなの気持ちいいよね。
パターン3.パラレルワールド
過去を変えたとしてもそれは自分が居た未来とは似て非なるもの。過去でめちゃくちゃすることは出来るけど、未来に帰ったら何にも変わってない。
ドラゴンボールの未来トランクスとかこれ。
このパターンはあんまり見ない。何にも変わらないなら過去に行く理由ないし。
未来トランクスは「人造人間に破壊されない世界が見たい」って言う変なモチベーションだったからこんなことしちゃったけど(まぁ結果的には修行して未来の人造人間倒したからありっちゃありか🐜)
で、何が言いたいかというとシュタインズゲートは1と2の解釈のいいとこ取りをしてる。
細かく書いてみたら大ネタバレになったので割愛。
ざっくり言うと、細かい部分は変えられるけど、大まかな部分は変えられないみたいな
過去変えちゃった❗もーサイアクー❗もあるし、過去変えられないじゃん❗サイアク❗もある
説明下手すぎてご都合主義のクソ設定に見えるね
語彙力が足りませんでした。
↑爪かわいー❤️
なんせここの設定が最高ってこと
だって「過去改変でここがこう改変されたんね」と「未来からここの時点へ飛んできてたんね 伏線だったんね」が両方楽しめるのよ
一作品にどっちかしかダメだと思ってたのに
これ思いついただけで勝ちじゃんって思った
書いてて思ったけどバタフライエフェクトもそんな感じだね。
あれは過去を変えることは出来るけど何か未来がより酷くなっちゃってるんですけど‼️サイアク‼️って話だからちょっとだけ違うけど。
②タイムマシンの説得性
「実はタイムマシンって、なくて」
一見あり得ない設定を「もしかしたらそんなことがあるかも」「あんなこといいな」「できたらいいな」って思わせてくれるのがSF作品の面白さに直結してくると思う。これは流石に無理あるでしょ、って思うと急激に冷めちゃう
例えばジュラシックパークの一番ワクワクするとこって発掘した琥珀の中の蚊が吸ってた恐竜の血から恐竜を復元するとこだと思う。そんなことないか?
シュタインズゲートはタイムマシンの設定について全くサボってない。
アニメだと最初の10話ぐらいかけてタイムマシン研究をずっとしてる。仲間とのくだらない会話劇とともに。だから最初しんどいんだけど
だいたいタイムリープって、主人公の能力だったりすること多くない?
バタフライエフェクトとかアバウトタイムとか
別にそれはそれでいいしどっちも最高なんだけど、シュタゲみたいにタイムマシンの説得力にほぼ1クール使ってくれたらもう「あるじゃん」って思うようになるのよ 俺だけかな
たまたま電子レンジに繋げたケータイからメールを過去に送れたことからタイムマシン開発に勤しむんだけど、ここでもうワクワクする
メールって ケータイって 電子レンジって
普段使ってるアイテムがタイムマシンになり得るっていう
日常の中の非日常が面白いみたいなね
あとはジョンタイターっていう昔アメリカで存在した未来人がキーマンになってたり、IBM5100とかCERNとか、実在するコンピュータとか施設とかを絡めながらストーリーが進行していくのも説得力を増してる
最近初めてメンインブラック見たんだけど、エルヴィス・プレスリーはエイリアンだーとか、都市伝説は実は隠蔽されたけど本当にあったことだーとか、身近なものになぞられられるとすごい取っつきやすくなる あるかもって思っちゃう
その点でもシュタインズゲートはしっかり考証しながら作られてて良い
シュタゲの製作者自身タイムマシンについて調べていくうちに作れるって思うようになったらしい それは普通に引くけども
最後に
SF作品として秀逸な作品だと思う。今更言うようなことじゃないけど
過去を自分の望むように変えるという傲慢さに苦悩し、どうやっても未来が収束してしまった時の己の無力さに苦悩する主人公。周りの仲間は記憶が書き換えられていくために延々と孤独な闘いを強いられるところなども見どころです。
主人公は事態が深刻すぎて結構早い段階で厨二病とか言ってられなくなってくから見やすくなってきます。てか技術として時間移動してる人の会話の支離滅裂なところを厨二病に紛れ込ませたのっていい手法だと思う。12モンキーズって映画とかだと未来人が精神異常者だと思われて病院に閉じ込められてたし、藤子不二雄のノスタル爺も牢屋に閉じ込められとったね。厨二病は自由にヤバい事を発言できる唯一のキャラクター性なのかもしれない。
キャラクターがちょっとしんどいのは間違いないことだけど、それを我慢してでも見る価値があるよってことが言いたかった
設定の部分が面白いのよって
見ていくうちにキャラも好きになってくるけどね
もしかしたらそもそも原作がかなりギャルゲー寄りだからSF目当てで見ようとするのが既に間違ってるのかもしんないな 身も蓋もないけど
今10周年らしくて色んな企画やってたりするし見たことなかったら是非見てください なんかハリウッドで実写化決まったらしいし 楽しみ
アマゾンプライム復活してくれ〜〜〜〜