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『少女革命ウテナ』のOPを語りたい。
アニメ作品の魅力が約1分30秒に凝縮されたOP・ED。
作品の数より多く存在するOP・EDの中から特に好きなものを紹介し、僕的好きポイントを書き連ねていく『語りたい。』シリーズ。
第三弾の今回は『少女革命ウテナ』のOPを語りたいと思います。
基本情報
『少女革命ウテナ』は1997年4月に放送開始したアニメ作品。
男装の麗人「天上ウテナ」が、入学した学園で『薔薇の花嫁』「姫宮アンジー」を巡る決闘に巻き込まれていくストーリー。
癖の強いキャラクターたちによって舞台や演劇のような演出が多く取られ、独特な世界観・ストーリーに魅せられる人も多い。
難解な表現や展開も多く、万人には受けないけれど、好きな人にはとことん刺さるそんな作品。
一部の回(だいたい七実が絡む回)は非常に癖が強く、『少女革命ウテナ』という作品が好きでも癖の強い回は好き嫌いが分かれると思う。
OPは奥井雅美さんの『輪舞-revolution』。
39話ある本編全体通してのOP。
有名なのでアニメを観たことが無くてもカラオケとかで聞いたことのある人もいるかも。
EDの『truth』や挿入歌『絶対運命黙示録』もいい曲なんですよね。
ここからはOPの僕的好きポイントを書き連ねていきます。
秒数は下記公式OP動画より。だいたいのものですが、一緒に観ながらここかなと思ってもらえれば。
0分0秒~0分6秒
背景のバラとウテナ・アンジーのシルエットが回っている印象的なスタート。
バラと二人は反対に回っているのが歯車みたいな動きで動画的演出?
「企画・原作 BePapas」の文字も映える。
黒・ピンク・白の色の構成がシンプルなのもまた良いですね。
0分6秒~0分7秒
ウテナとアンジーが目を閉じた顔を寄せるカット。
裸体?なのもあって初めて観たときはドキッとしましたね。
0分7秒~0分13秒
再び、背景のバラとウテナ・アンジーのシルエットからの服を着た状態にフェードイン。
今度は2人が重なっておらず、さらには反対の回転になっている。
0分13秒~0分14秒
こちらも6秒~7秒と同じく目を閉じた二人が顔を寄せるカット。
今度は服を着た状態ですが、キス直前のように顔を寄せるのでドキッとします。
0分15秒~0分18秒
背景とバラは変わらずですが、今度はウテナとアンジーが目を閉じて背中合わせ。
「目を閉じて背中合わせ」ってカッコいい画になりますね。
0分19秒~0分24秒
ウテナとアンジーの手が離れるシーンからタイトル。
手が離れる瞬間に光のエフェクトがあると『まもって守護月天!』のOPを思い出します。
ここまでバックは黒のみ
0分24秒~0分32秒
ウテナの鞄の持ち方がとてもウテナらしい。振り向くカットで背景?が男子生徒なのもウテナの作中での立ち位置の示唆?
ウテナと対称にアンジーも同じ構成。こちらは振り向くカットで背景が女子生徒。
0分32秒~0分39秒
作中でもたびたびあった、交差した柵が開いていくような演出好き。
建物の中で見つめ合う二人の目線が、ウテナが下を向いていてアンジーが上を向いているのが身長差を意識させられて好きな構図。
0分40秒~0分50秒
落ち葉に横になりながら見つめ合うウテナとアンジー。
途中で互いの視点(抱き枕感ある画)になった時、二人とも笑い合うの「恋人か?」って感じで好き。
そして白薔薇をアンジーからウテナに渡して次のカットに移る展開も良い。
0分50秒~0分55秒
動きと連動して衣装が変わるシーン。
日常の動作中に衣装が変わったり変身したりする演出が好きなのでここはたまりませんね。
0分55秒~0分56秒
ほんの短いシーンですが、螺旋階段から作中の闘いの舞台である広場、そして逆さの城が描かれるテンポが、サビ前の盛り上がりも相まってここまでの映像とは違う展開になる予感をさせてます。
0分56秒~1分4秒
主要キャラのアクションシーンラッシュ。一人ずつのシーンなのでそれぞれが印象に残る良い映像です。みんなの個性が反映された動作になっていて、予習と復習を兼ねる意図もあったりするのでしょうか……?
1分4秒~1分11秒
ウテナOPで一番好きなシーン。
崩壊する広場で剣を顔の前に構えるウテナと意味深に正面を見据えるアンジーがカッコよすぎます。ウテナの髪やアンジーのドレスが常に風になびいて動きがあるのがとても好き。
目覚めるディオスは「物語のキーになる人物なのかな?」と思わせる演出ですね。
1分12秒~1分20秒
ウテナOPで最大の謎シーン。
記憶が正しければ、物語中に全く登場しなかった甲冑姿のウテナとアンジー。
当時の版権イラストとかで使われたのですかね……?本編中では軽装で闘うウテナ、さらには全く闘わないアンジーの印象がガラッと変わる姿だったので登場するのが楽しみだったのですが......。
1分20秒~1分22秒
ウテナとアンジーの手が離れるシーンの全身が映るバージョン。冒頭のタイトル前シーンと同じシチュエーションなので、同一シーンの別視点?
「たとえ二人離ればなれになっても」という歌詞とリンクするのがまた良い。
1分23秒~1分30秒
冒頭の「背景のバラとキャラクターが回転している」シーンと、アンジーがいないこと以外は同じシーン。
歌詞と映像から物語の展開を予感させるOPのラストになってますね。
終わりに
以上が『少女革命ウテナ』OPの僕的好きポイントでした。
作品を観る前から好きなOPで、観終わった後も定期的にOPだけ観たりしてたので細かい点を観返しながら書けて楽しかったですね。
作品自体もお勧めなので良かったら是非。
参考
Wikipedia「少女革命ウテナ」: