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作品をいつ観るかの話

先日、『機動戦士ガンダム00』を観終わった。

一応世代のガンダム作品ではあったのだけれど、当時の僕のアニメ視聴環境的に観ることができていなかった作品だった。
「俺が、ガンダムだ!」「敢えて言わせてもらおう!グラハム・エーカーであると!」「万死に値する!」などの名(迷?)言も多く、観ていない人も作品は知っているかもしれない。

今でも根強い人気の作品で、その理由は観始めてすぐに分かった。
単純に面白いのだ。戦争根絶を目指すソレスタルビーイングのメンバーを中心に、敵味方それぞれの陣営内の主要人物の成長や葛藤が2クールという時間で丁寧に描かれている。ドラマだけでなく、ガンダムをはじめとする人型兵器の魅力とアクションも見ごたえがあった。
2021年のいま初めて観ても現代の作品と遜色なく楽しむことができる作品と僕は感じた。

『機動戦士ガンダム00』の1stシーズンの放送が2007年10月なので、今年で放送から14年が経つ。14年前の作品ともなると、当時見た人たちからは「今観たの?」と言われそうである。
そう思った人たちに逆に問いたい。「ではいつ観ればいいの?」と。

作品に触れるタイミングっていつが良いのだろう。
ひとつのタイミングはリアルタイムではあるだろうけれど、すべてのジャンルのすべての作品をリアタイで追うことはさすがに不可能な気がする。時間が圧倒的に足りない。できたとしても無理やり全部追いかけるのも何か違う気がする。
リアタイではなくなった作品は鮮度が落ちるということはないだろうし。

結局は自分が興味を持ったその時に触れるのが一番のタイミングではないだろうか。
興味を持つきっかけは何だっていい。SNSで話題になっている、友達が話してた、好きな演者が出演している、電車の広告で見た、ストーリーが好みそう、VTuberがプレイしてた、感想記事をnoteで見かけた、etc......。
ちょっとでも気になったらそれが作品に触れるタイミングだと思う。
まぁ現実には「近日公開!」とか「〇月発売予定!」とか、ちょっと先の広告もあるので触れられるまで熱を保てるかという問題もあるにはあるけれど。

だからこそ、すぐに触れることができる作品には興味を失わないうちに触れるべきだと思うのです。
僕自身、あまりフットワーク軽く作品に触れることができないのでかなり自戒を込めて書いてますけどね……。
トリコくらいフットワーク軽くなりたいなぁ。

「思い立ったが吉日」なら、その日以降はすべて凶日
――『トリコ』 トリコ

前回エッセイ風記事

『機動戦士ガンダム00』で一番好きな「大人キャラ」はセルゲイさんかなぁ。

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