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マスクができる子できない子

うちの2歳10カ月の長男は、マスクが出来ない。

大人がマスクをしているのは認識していて、ますくー!と指差す事もあるし、やる真似はする。でも、実際マスクをさせてみてもいや!となって暴れるし、マスクを自力で外して投げ捨てるのだ。意味がない。

コロナ禍初期である3月頃、マスクが出来ない事に対してかなりドキドキした。しかし、2歳の子がマスクできないよねーとも楽観していた。

だが、まわりでマスクしている子が増えた。同じ2歳の子がマスクをしていると聞いて、うちの子にもさせないと!と焦った。

でも、まったく出来なかった。上記の通り、自ら外してしまう。

気持ちはわかる。理屈がわかる大人でさえ、マスクは窮屈だ。ない方がいいに決まっている。

更に、友達の子が公園でマスクをして遊んでいたら具合が悪くなったと聞いて怖くなってしまった。

緊急事態宣言中、マスクをしないで公園に行くのは勇気がいた。勿論私はマスクをしていたのだが、子どもが二人いて、マスクをしないで、公園にいるという状況で何か言われるんじゃないか。

人の目が怖くて、ほとんど人気のない小さな公園に行っていた。

その後2歳未満の子にマスクをさせるのは危険!というニュースが巡って安心した。勿論2歳なのでもう「未満」ではないのだが、これで何か言われても反論できる材料ができた(何か言われたことはないのだが)。


そんなとき、とあるママ友がこう話していた。もうマスクをさせたくないのにしたがるんだ、と。

それを聞いて私は眼から鱗が落ちそうになった。

どうやらマスクをしないで外に出るのが怖いらしく、未だに外ではマスクをしているそうだ。でも暑くなってきて熱中症が怖いのだと言う。

そうか、マスクができる子は外すとなるとまた難しいのか。その話を聞いて、子育てとは本当にままならないと感じた。


子どもは両極端だ。そして変化にも敏感である。

例えばマスクをしていたのに、急にしなくていい!という変化に適応しづらいのだと思う。元々周りに敏感な子は、親がマスクしているのに私はしなくていいのかな?と思う子もいるだろう。

何事も臨機応変に。それが出来ないのが子どもだ。


とりあえず、うちの子たちはアルコールに対して拒否反応はないのでとにかくアルコール!消毒!家に帰ったら手洗い!をこれからも徹底させていきたい。

しかし世の中には、アルコールすらできない子がいるだろう。匂いや感触が苦手だと泣く子がいるだろう。

そういう人々に、なんでアルコールをしないんだ!と怒る人にはなりたくないし、そのエネルギーを持っている人は、ぜひ他の事にエネルギーを使ってほしい。少し深呼吸して、美味しいものでもテイクアウトして家で食べたらきっとそのエネルギーも消化されるだろう。

様々な事情を持った子ども達、いや、子どもだけじゃなく大人に対しても、もっと配慮ができる世の中になってほしい。

そして、この記事でマスクをしている子ども、していない子ども、いろんな子がいる理由をなんとなく分かってくれたら嬉しい。







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