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[MTGA]It's Newtype Delve![巨獣の巣]

キーワード能力の探査(Delve)。未来予知で初登場した能力で、タルキールで再登場した時には多くのカードが一線で活躍した。
《強大化》、《グルマグのアンコウ》、《黄金牙、タシグル》など様々なカードが使われていた。
更にはモダンの環境において《宝船の巡航》、《時を越えた探索》、《甦る死滅都市、ホガーク》と三枚のカードが禁止カードリストに掲載されているなどトーナメント実績の非常に高い能力である。

なぜ急にそんな話をしだしたか。それはこのカードである。

《巨獣の巣 https://mtg-jp.com/products/card-gallery/0000187/481027/

イコリアで登場したこの4マナのエンチャントは貴方が所有するほぼ全てのカード(Xコスト、無色パーマネントを除く)に実質探査を持たせるのである。
これによりイコリア環境における巨大な怪物を次から次へと展開することが可能となった。

今回、このエンチャントをどうにかして有効活用したいと考え、その一つの案として以下のコントロールデッキを考案、製作したので紹介していきたい。

1.Happily Ever After

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デッキ
1 ギルドパクトのスフィンクス (RNA) 241
3 巨獣の巣 (IKO) 212
2 沼 (THB) 252
2 森 (THB) 254
3 めでたしめでたし (ELD) 16
1 湿った墓 (GRN) 259
3 寓話の小道 (ELD) 244
4 自然の怒りのタイタン、ウーロ (THB) 229
2 伝承の収集者、タミヨウ (WAR) 220
4 金のガチョウ (ELD) 160
2 楽園の贈り物 (M20) 173
1 欺瞞の神殿 (THB) 245
3 成長のらせん (RNA) 178
2 疾病の神殿 (M20) 254
2 絶滅の契機 (IKO) 88
2 古き道のナーセット (IKO) 195
4 時を解す者、テフェリー (WAR) 221
3 次元を挙げた祝賀 (WAR) 172
2 寺院の庭 (GRN) 258
1 神無き祭殿 (RNA) 248
3 繁殖池 (RNA) 246
2 ゼイゴスのトライオーム (IKO) 259
2 踏み鳴らされる地 (RNA) 259
1 島 (THB) 251
1 平地 (THB) 250
1 煤の儀式 (GRN) 84
2 軍団の最期 (M20) 106
1 山 (THB) 253


2.デッキ制作の思考回路

Happily Ever After。つまりは《めでたしめでたし https://mtg-jp.com/products/card-gallery/0000184/472978/ 》で勝利を狙うデッキである。
ただ、最初に述べたように、最初は特殊勝利を狙いたかった訳ではない。今回使いたかったカードは《巨獣の巣 https://mtg-jp.com/products/card-gallery/0000187/481027/ 》である。
このカードと何を組み合わせると強いか。ということがデッキ構築の要となっている。

筆者が巨獣の巣を見たときに思ったことがある。マナコストにXを含まない有色の呪文。ということは有色のカードであれば、マナコストは必要ないという点である。有色なのに、無色マナだけで払えるカード、そんなカード…

いた。《ギルドパクトのスフィンクス https://mtg-jp.com/products/card-gallery/0000177/457385/ 》だ。

mtg初の緑色のスフィンクスであるこのカードは(いらない情報)前述の通り全て巨獣の巣で支払えるのである。

しかも最近多い《エルズペス死に打ち勝つ》や《裏切りの工作員》では触れないのである。(テフェリーにバウンスされるが)

初めはスフィンクスを並べるのことで勝利を目指そうと考えた。がそれとは別の勝ち手段も欲しいと考えた。ギルドパクトのスフィンクスと言えばそう

《めでたしめでたし》だ。

今回めでたしめでたしのデッキを組むにあたって、晴れる屋のYouTubeチャンネルで紹介されたデッキを参考にした。

《時を解す者、テフェリー》からの《次元を挙げた祝賀 https://mtg-jp.com/products/card-gallery/0000178/461099/ 》のコンビネーションである。
動画の視聴時に面白さを感じていたが、《次元を挙げた祝賀》の⑦マナは構えるのが難しいと思っていた。

マナコストが重い?そんな時はどうするか。
コイツだ。

《巨獣の巣 https://mtg-jp.com/products/card-gallery/0000187/481027/

思考が一周した。つまり1枚で色々な勝ち筋に繋がる。まさにPolyvalent。多価である。

コンセプトは以上。適度に除去やマナ加速を加えてデッキを構築していく。

●マナ加速
《成長のらせん》
マナ加速と同時に手札が減らないアドバンテージソース。どのタイミングでも決して弱くない。デッキ唯一のインスタント。
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》
マナ加速と同時に手札を増やし、ライフも増やす。言わずもがなのアドバンテージソース。実は巨獣の巣の起動型能力との相性はよくないが誘発能力と相性がよく、容易に脱出できる。
《金のガチョウ》
マナ加速の意味合いもあるが、産み出す食物はアーティファクトである。デッキ内にスフィンクスしかアーティファクトがないので、パーマネント6種を揃えるには、この食物が場に残るか成長のらせんを墓地に残す必要があることを忘れてはいけない。
《楽園の贈り物》
色事故を防ぐとともに、ライフの維持につながる。

●除去の選択
《軍団の最期》
軽量な単体除去であるが、アグロやトークン相手には複数獲ることが可能。また手札も確認できるので展開の順を考えることができる。
《絶滅の契機》
貴重な追放除去。奇数デッキや偶数デッキに対しては大きなアドバンテージ。
《煤の儀式》
絶滅の契機の方が強いが、 時折使う場面が訪れる。

●プレインズウォーカー
《古き道のナーセット》
ライフソース、ドローソース、除去。役割たくさん。全色カードを除けば唯一の赤いパーマネントなので大事にしたい。
《伝承の収集者、タミヨウ》
特定のキーカードや除去を探したり、回収したりと非常に役に立つ。墓地肥やしもでき、全ての能力が噛み合っている。インクの染みも相まって強い。


3.回し方

主な勝利方法がめでたしめでたしとなるため、デッキの回転率を高めることを中心に考えていきたい。
特にテフェリーやナーセットをドローソースとして見なすことも少なくない。

コンセプトである巨獣の巣は可能な限り早めに設置したい。早めの設置によりドローの質の向上と墓地リソースの確保がしやすくなるからである。

めでたしめでたしの設置を行うと、相手にも勝ち筋を悟られて動きが変わっていく。設置出来るときに設置するのは構わないが、優勢順位は比較的後ろになる。(もちろんドローソースとして積極的に使う必要がある場面もある。)

最終的な勝ち方としてはテフェリーの設置からインスタントタイミングでの祝賀が決まりやすい。
巨獣の巣がある場合、緑緑の2マナさえ立っていれば決めることが出来る。
完全なる5色のデッキのため、特に後半はマナの支払い方に 意識を払う必要がある。

デッキ構築の場面でも記載はしたが、めでたしめでたしの達成条件の一つ、場と墓地に6種類のカードタイプを揃えることを注意しなければならない。
土地、エンチャント、クリーチャー、ソーサリー、プレインズウォーカーの五種類についてはそう難しくない。それに加えてインスタントとアーティファクトをどのように用意するか気を付ける。

繰り返すようだがデッキのインスタントは成長のらせん三枚のみなので、脱出や巨獣の巣のコストで可能な限り追放してはいけない。
アーティファクトもギルドパクトのスフィンクスのみである。
これらが無ければ金のガチョウの食物を残すことを意識しなければならない。

これらがデッキを回していく上での注意事項である。


4.メタゲーム

コントロールデッキの仕様上、アグロデッキのぶん回りには明確に不利であるが、攻めてがあまり多くなければ、テフェリーやらウーロで時間を稼いでライフも積み上げることが出来る。そもそもライフリソースを増やせるカードが多くあるので、ぶん回りさえされなければといういかにも他力本願である。(そもそもアグロは回復され始めた地点でめでたしを見ずに投了することも。)

その他ミッドレンジ系のデッキには絶滅の契機が刺されば対抗することが出来る。 しかし逆に言えば絶滅の契機に全体除去を頼っているため噛み合わなければ厳しい。

コントロール系にはテフェリーというカードがただただ強いので、封殺も目指せる。ただしテフェリーを引かなければ察し

ルーカヨーリオンで複数パーマネントを奪われるとキツいのはこのデッキに限ったことでは無いが、勝利までにある程度の時間がかかることから、工作員を素だしされることもしばしば。
気をつけなければいけない相手である。

サクリファイス系にはかなり不利。追放除去の対象を竈でサクって維持されると厄介。

つまりコントロールデッキだけあり、有効なカードを引ければ勝てるし、引けなければどんなデッキにも負ける。まとめると、アグロとサクリファイスには不利でそれ以外はトントンというところだろうか。有利なデッキはわからん。(おい。)
これはデッキリストを汚くし、多くの環境に対応しようとした苦肉の策の結果である。 勝てる訳ではないのでめでたしめでたしで勝ちたければ使う。それで良いデッキかと思われる。

自由なスロットは多いので、勝ちたい相手に応じてサイドを含めた自分なりの変更をお勧めする。(丸投げ)

筆者の使用状況
対戦はミシックランクです。

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※メタゲームにはフリーマッチでの雑感も入っていたり、Untappedが裏で上手く記録出来ていないため反映されていない対戦があります。てか残ってる記録の当たり方の偏り酷いな…

※対戦数が少ないのは正直時間がかかるので面倒だから。統計にならない?はい知ってます(元統計学専攻)。あくまでも参考に。



5.最後に

探査は悪いことしかしない(結論)
相手の意表は付けるので、よくNiceコメはもらえます。アレンジの幅は広いので巨獣の巣+テフェリー+祝賀+めでたしの4枚セットをぜひ使ってみて下さい。

より良い使い方があったら、ぜひお知らせください!
それでは素人の駄文を最後までお読み頂きありがとうございました。

また画像の作成には今回も
https://mtg-decklistviewer.netlify.app/
を使わせて頂いております。
ありがとうございます。

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