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【MHXX】会心率と期待値の解説

 会心の仕様自体はP3以降は変わってないから、XX以前の作品やアイスボーン、サンブレイクにも使える話。
 ただスキルの関係上、XXメインで解説します。

 そこそこ数学的な話が出るので、苦手な人は太文字の部分だけでも読んでくれれば、なんとなく分かると思います。



・そもそも会心とは?


 まず会心率とは、
「攻撃の時にクリティカル(またはバッドクリティカル)が発動する確率」
であり、素の状態は0%である。元々武器に会心率があったり、スキルや狩技、アイテム等様々な要因によって変化する。

ハンターノートにも載ってる


 会心率が0より大きい(プラス)とき、その確率でクリティカル(ピンク色のエフェクト)が発動する。クリティカル発動時の補正は1.25倍である。

 会心率が0より小さい(マイナス)とき、その確率でバッドクリティカル(黒色のエフェクト)が発動する。バッドクリティカル発動時の補正は0.75倍である。

 一般的に会心と言うと、会心率とクリティカルの事のどちらも指す。例えば
「最大でも会心90%だから、たまに会心出ないんだよね」
みたいに言ってたら、前者の会心は会心率、後者の会心はクリティカルのことである。



・会心率と期待値


 会心の強さを測るために必要な、期待値という考え方についても解説する。


・期待値とは


 会心率は100%(または-100%)で無い限り、ダメージを確定で変化させる要素にはならない。
 例えば、会心95%でも一度もクリティカルを引かなければ、ダメージは会心0%と全く変わらない。

 そのため、会心率の変化による火力の変化は
「この会心率ならどれくらいの火力が期待できるか」

という期待値として考えることが多い。


 ここから数学のお話です。

 会心率による期待値の式は

期待値=攻撃力×(1+0.25×会心率/100)
   =攻撃力×(1+会心率/400)

 例えば、攻撃力200で会心率40%の時、式に当てはめると期待値は
200×(1+0.25×40/100)=200×(1+0.1)=200×1.1=220
となる。
 これは会心10%ごとに攻撃力の2.5%分が増えると言うことであり、攻撃力200なら、会心10%ごとに攻撃力が5上がるのと同じ火力上昇が期待できる。
 会心は乗算(かけ算)で火力が上がる関係上、素の攻撃力が高い程、攻撃を加算(足し算)するスキルより影響が大きくなる。


 ただし上で説明した期待値は、あくまで「会心率のみを考慮した期待値」である。
 スキルはもちろん、剣士なら斬れ味補正などの火力の変化を含めた期待値もある。
 期待値の話の時は、「どういう条件での期待値」かを意識すると良いだろう。

 ちなみに、計算上の期待値の差は、必ずしも実際のダメージの差とは一致しない。
 特にガンナーの場合は、逆転することもあり得る。
 これは、実際のダメージ計算では、計算途中で小数点の切捨がされているためである。
 気になる時はダメシミュで確かめておこう。

 ダメシミュ使うならこの記事いらなくね?とか言わない



・超会心の解説


 超会心(会心強化)は
「クリティカル発動時の補正が、1.25倍から1.4倍になる」

という効果である。

会心攻撃はクリティカルと同じ意味


 あくまで「クリティカルが発動した時に、より大きなダメージを与える」スキルなので、当然ながら会心率がプラスじゃないと意味がない。


 ここからまた数学のお話です。

超会心がある時の期待値の式は

期待値=攻撃力×(1+0.4×会心率/100)
   =攻撃力×(1+会心率/250)

 つまり会心率80%(1+0.25×80/100=1.2)と、超会心アリで会心率50%(1+0.4×50/100=1.2)は同じ期待値と言うことになる。

 超会心はその性質上、元の会心率が高い程、スキルの効果が大きくなる。
 
具体的にどう変わるのか、下に並べてみた。
 元の会心率の時、超会心を発動させるとどのくらい強化されるのか。
  元の会心率   強化幅
    30%     1.04倍
    60%     1.08倍
    90%     1.11倍
 会心65%から、超会心を入れた倍率が超会心無し100%の倍率を超える(下の画像)ので、だいたい60%~が超会心採用ラインとなる。(例えば会心40%で超会心入れるなら、連撃なり弱特なりのが強い)



・痛恨会心の解説


 痛恨会心の詳しい解説はここ↓から。




・会心率の期待値のまとめ


 会心率による期待値の一般式は次のようになる。

期待値=攻撃力×(1+会心率/C)
C=400(素の状態)、250(超会心)、−1600(痛恨会心)

 会心率の影響はまとめると
・攻撃力が高い程、会心率の効果が大きくなる
・会心率が高い程、超会心の効果が大きくなる
・会心率が低い程、痛恨会心の効果が大きくなる

となる。


・まとめ


 会心率と期待値の解説でした。

 途中でも言ったけど、ぶっちゃけダメシミュ使った方が確実だし、わざわざ計算式を覚えて自分で期待値出す必要はそんなに無いと思う。
 一応、式を覚えてしまえば、計算自体は早く済ませられるけど…

 ただこれも途中で言ったが、ガンナーでの計算は注意してほしい。会心系スキルだけの変化の比較なら問題無いが、攻撃系スキルと会心系スキルで、どちらの方が強いかは、逆転が起こりうることは把握しておいてほしい。


 あと、よくある勘違いとして、「会心率を上げるのは、手数が多い武器ほど相性が良い」と言うのがあるけれど、実は全く関係ない。
 いや関係無くはないのだが、それが気になることはほぼ無い。

 最後の数学的なお話↓

 会心100%でなければ、会心が出るかどうかは運次第となるので、手数が多い程、その会心率の確率に収束していく。逆に言えば、手数が少ない程、ブレが出やすいわけだ。
 しかし、例えば手数が最も少ない大剣だとしても、「なんか会心あんま出なくて時間かかった」と実感することはあるだろうか。
 TAでも無ければ、それを意識することはほとんど無いだろう。
 つまり、期待値の上で会心を上げて強いなら、どんな武器種だろうと強いことに変わりないのだ。


 今回の解説のメインの目的は、期待値を自分で計算できるようになることよりも、
「会心率はこういう計算式で処理されるから、強化にはこういう傾向があるよ」
って事を理解してもらうこと。
 
そしてスキルを考える時にどういう風にスキルを積んでいけば良いか、の補助になれば良いと思ってます。



・余談


 渾沌武器については、克服前の期待値はややこしいので触れませんでした( ᐛ👐)パァ
 一応、期待値の式は

期待値=攻撃力×(1+会心率の合計/400)

となる。
 この会心率の合計というのは、プラス会心とマイナス会心の合計である。

 ただしこれ、超会心や痛恨会心のスキルが入ってない時の式なので、それらを入れると更にややこしくなる。

 超会心がある時は

期待値=攻撃力×(1+プラス会心率/250+マイナス会心率/400)

 痛恨会心がある時は

期待値=攻撃力×(1+プラス会心率/400+マイナス会心率/(−1600))
   =攻撃力×(1+(4×プラス会心率−マイナス会心率)/1600)

 超会心と痛恨会心の両方がある時は

期待値=攻撃力×(1+プラス会心率/250+マイナス会心率/(−1600))

となる。

となる。じゃないが?ややこしすぎるだろこの式

 まあこれこそ自力計算するもんじゃないね。
 そもそも克服前の期待値ってそんなに気にするようなとこじゃ無い気もするし、渾沌武器で痛恨会心使うことあまり無いし…


 話は変わるが、
 会心率の期待値の一般式の(1+会心率/C)のCの部分は、定数だから何の文字でも良い。
 じゃあ何でCにしたかと言うと、Criticalの頭文字のCから取ったから。
 このCを会心定数って呼ぼう(提案)

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