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【MHXX】痛恨会心の解説
グレー背景は数学的な話を交えた具体的な説明の部分です。かなり多くなってしまったので、太文字の部分だけでも読んでもらえれば。
・痛恨会心とは
痛恨会心(裏会心)は、ざっくり言うと
「武器の会心率がマイナスの時、たまーに大ダメージが出るスキル」
ざっくりしすぎですね。ちゃんと説明すると
「バッドクリティカル発動時、25%の確率で0.75倍の補正を2倍に変える」
というもの。
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クリティカルと同じピンク色である。
もちろん補正の倍率は全く違う。
痛恨会心はどのように発動するかと言うと、
例えば、会心率−40%の武器があった時、バッドクリティカルが出る確率は40%、出ない確率は60%となる。
この時、痛恨会心のスキルを発動させると、40%の確率でバッドクリティカルを引いて、更にそこから25%の確率を引いて、ようやく2倍が引ける。
つまり
バッドクリティカル無し(1倍)→60%
バッドクリティカル(0.75倍)→40%×75%=30%
痛恨会心(2倍)→40%×25%=10%
ということになる。
・痛恨会心の期待値
期待値の考え方はこっちで説明。
痛恨会心がある時の期待値の式は
期待値=攻撃力×(1+0.25×会心率×(−1)/4/100)
=攻撃力×(1+会心率/(−1600))
あくまで会心率がマイナスの時の式なので、プラスで当てはめると弱体化する。そもそもプラス会心では痛恨会心は死にスキルだが。
痛恨会心での期待値を、普通の会心率に換算する時は
会心換算=会心率÷(−4)
例えば、会心-50%の武器で痛恨会心を発動させると、−50÷(−4)=12.5
つまり、会心−50%痛恨会心は会心12.5%と同等の期待値となる。
プラス会心での期待値の式との比較。
痛恨会心は期待値だけ見ると大したことないように見えるが…
プラス会心での期待値の式は
期待値=攻撃力×(1+会心率/C)
Cは素の状態で400、超会心がある時は250
痛恨会心含め、会心の期待値の式は
「会心率を決まった数で割ってから使う」
という計算をしており、この決まった数の絶対値が大きい程、会心率での影響は小さくなる。
250<400<1600なので、痛恨会心は期待値としては、プラス会心よりかなり低いとなる。
会心100%なら、通常で1.25倍、超会心で1.4倍に対して、会心−100%の痛恨会心は1.0625倍である。
では、痛恨会心は何が強いのかと言うと
「大きなマイナス会心を、痛恨会心のスキル一つでプラス会心に転じる程度の期待値にできる」
という事である。
・痛恨会心の有効的な使い方
上からの説明の続きです。
期待値だけで見ると強くない痛恨会心も、武器や使い方によっては強力だよって話。
例えば、会心−70%で痛恨会心を採用した時、その期待値は会心17.5%相当である。
普通の武器で会心17.5%など、見切り2未満であり全く強くない。しかし−70%から17.5%になると言うことは、
「痛恨会心のスキル一つで、会心+87.5%するのと同等に火力を上げられた」
と言うことになる。
もちろんスキル一つで会心を87.5%上げるレベルの火力上昇は、火事場を除けば無い。
痛恨会心は
「会心系以外に積むスキルが多い、またはマイナス会心の数値が高すぎて、複数の会心スキルを盛るより痛恨会心一つ盛る方が強い」
と言う時に輝くスキルなのだ。
これに当てはまるのがヘビィのモラクディアーカと各風化武器である。
モラクは会心−30%であり、必要なスキルが多く、更にあまり弱特で使わない武器であるため、痛恨会心が採用される。
ただし良いお守りさえあれば、痛恨会心の代わりに連撃+見切り1で期待値を超えられる。(会心−30%の痛恨会心は7.5%相当、連撃+見切り1は10)
組みやすさを考慮した時に、痛恨会心採用という感じである。
風化武器は会心-70%であり、痛恨会心での期待値を超えるには、弱特+連撃+見切り1と大量に必要になる。
それなら会心系スキルは痛恨会心一つにして、他のスキルを盛った方が強い、という感じである。
風化武器は斬れ味系スキルもしっかり欲しいし。
痛恨会心の使い方として、もう一つあるのは
「発動した時の補正2倍を狙った、大剣での運ゲーワンパンロマン戦法」
である。
2倍の補正と言うのはモンハンにおいて非常に大きな火力の強化であり、条件を整えれば、大型モンスターを一撃で倒すことも可能。
ただし前述の通り、痛恨会心は発動する確率が低い。あくまでロマンである。
・まとめ
痛恨会心の特徴は
・期待値の式は
期待値=攻撃力×(1+会心率/(-1600))
・会心以外に必須スキルが多い武器、会心率が低すぎる武器で強い
・ただし期待値自体は、他の武器で普通に会心上げるより弱いことが多い
・ワンパン狙いのロマン運用はかなり運ゲー
という感じである。
会心と期待値の解説の記事でも言ったが、期待値計算なんてわざわざ自分でやる必要はあまり無い。ダメシミュを使った方が正確である。
じゃあなんでこんな解説したかと言うと、スキルの仕様などを理解しておけば、実際に自分で考える時、どういう風にスキルを積んでいけば良いか、の補助になれば良いなと思って。
目安としては、会心−25%の時、痛恨会心>連撃となる。
弱特を使うなら、会心−40%の時、痛恨会心≧弱特となる。
連撃または弱特に更に会心系を盛れるならそっちのが良いし、盛れないなら痛恨会心のが強い。
・余談
痛恨会心のスキルが発動してる時は、もちろん会心率が上がる程、期待値は下がる。
逆に言えば、会心率が下がる程、期待値は上がるわけだ…が。
会心率を下げるのは、見切り−◯のスキルを発動させることでできる。
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見切りが−1下がるごとに会心−5%となる。
期待値の式を見ると何となく分かるかも知れないが、見切り−◯は会心率を下げる量が少ないのもあり、火力を上げる効率が極めて悪い。
最後の数学のお話。
前述の通り、痛恨会心の会心換算は、会心率を−4で割れば求められる。
見切り−3は会心換算すると、-15÷(−4)=3.75%
つまり、会心を3.75%上げるのと同等の火力上昇となる。達人のスキルポイントを−20までやって、ようやく会心+3.75%である。
割に合わないなんてレベルじゃない。
見切り−3より攻撃小を発動させる方が圧倒的に強いし、発動させるの自体も簡単である。
ちなみに、痛恨会心の時の見切り−3も会心率での期待値なので、乗算で計算される。
つまり、元の攻撃力が高い程、会心による影響が大きくなる。
では見切り−3が攻撃小を上回るには、どのくらいの攻撃力が必要か。
元の会心率が−50%だとすると
必 要 な 攻 撃 力 は 1 1 0 0 で あ る