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綱取りに挑んだ力士たち(2011~)

こんにちは、maiaです。初場所では、琴櫻、豊昇龍の2人が綱取りに挑戦し、琴櫻は失敗、豊昇龍は見事横綱昇進を果たしました。今回は2011年以降の綱取り場所を振り返りたいと思います(カッコ数字は綱取り回数)


2011年秋場所 日馬富士(2) 8-7

前の場所では、約2年ぶりの優勝を飾り、白鵬が狙った史上1位の8連覇阻止した日馬富士。この場所が2度目の綱取りでした。初日は辛くも勝利を拾うも2日目隠岐の海に敗れ早くも初黒星。その後も波に乗りきれず4日目豊真将、5日目豪風に敗れて連敗を喫し綱取りは絶望的となりました。その後も悪い流れを止めることはできず2度目の綱取りは8勝7敗に終わりました。

2012年初場所 把瑠都 10-5

把瑠都は前の場所で遂に悲願の初優勝を果たし、この場所が初の綱取り場所でした。ただ前の場所では大関稀勢の里との対戦での注文相撲もあったことから内容も厳しく見られる場所に。4日目に鶴竜に敗れはしましたが10日目を終えて優勝争い首位タイの9勝1敗とします。あとは横綱大関戦を乗り越えれば、というところでしたが結果1勝4敗と大崩れ。14日目に横綱昇進は絶望的となりました。

2012年秋場所 日馬富士(3) 15-0

日馬富士にとって2年連続となる綱取りとなったこの場所。前の場所全勝優勝を飾った勢いは止まりませんでした。初日から7連勝とすると中日には新関脇妙義龍に中に入られるも首投げを決めストレートで勝ち越します。その後も優勝争いに加わる力士や大関陣を破り、千秋楽に1差で追う白鵬との対戦を迎えます。その一番で白鵬を下手投げで破り2場所連続全勝優勝という圧巻の成績で横綱昇進を決めました。

2013年名古屋場所 稀勢の里 11-4

前の場所で初日から13連勝を挙げ13勝2敗とした稀勢の里。優勝の白鵬と2差ではありましたが、優勝が絶対条件の綱取りを迎えました。しかし3日目に栃煌山に敗れると、なかなか調子が上がらず5日目は波に乗る千代大龍、7日目は不調の豪栄道に敗れ、早くも綱取りは絶望的となってしまいます。しかしここから7連勝。14日目には白鵬の連勝を43で止める白星を挙げました。千秋楽の琴奨菊戦で勝利すれば翌場所に綱取りを持ち越すことができましたが、敗れて綱取りは白紙に戻りました。

2014年初場所 稀勢の里(2) 7-8

前の場所で2横綱を倒し13勝2敗という成績を挙げ2度目の綱取りに挑みました。10場所連続で2桁勝利の安定感もあり、機は熟したかのように思えましたが、場所前の部屋移動も影響したか、初日の豊ノ島戦で黒星とつまずきます。序盤を3勝2敗で終えると9日目に豊響に敗れ4敗目を喫し綱取りは絶望的に。さらに12日目の琴欧洲戦で右足親指を痛め、千秋楽に自身初の休場。大関になって初めての負け越しとなってしまいました。

2014年春場所 鶴竜 14-1

前の場所は白鵬との優勝決定戦に惜しくも敗れ優勝を逃しましたが、この場所が初の綱取り場所となりました。初日は注目の遠藤に辛勝、3日目に苦手の隠岐の海に黒星を喫しましたが崩れることはありませんでした。4日目から8連勝し星を2桁に乗せると、12日目には全勝の日馬富士を引きずり下ろし、13日目には白鵬と並んでトップに立ちます。そして14日目にその白鵬と対戦し見事勝利。単独トップに立ちます。勝てば優勝の千秋楽では2横綱を破っていた琴奨菊を下し、初優勝と綱取りを掴み取りました。

2014年名古屋場所 稀勢の里(3) 9勝6敗

前の場所で13勝を挙げ、全勝レベルの優勝なら綱取り、というのがこの場所でした。しかし、2日目に安美錦戦で早くも土がつくとその後もパッとしない相撲が続きます。13日目に白鵬を破るのが精一杯で、3度目の綱取りは9勝に終わりました。

2016年春場所 琴奨菊 8勝7敗

琴奨菊は前の場所で日本出身力士10年ぶり、自身初優勝を飾り、この場所初の綱取りを迎えました。5日目に隠岐の海に不覚を取るも中日を終えて7勝1敗とします。そして9日目に全勝の稀勢の里と激突することに。注目の対決でしたが、稀勢の里のまさかの変化により2敗に後退。これで歯車が狂ったか、その後は1勝しかできず、8勝7敗に終わりました。

2016年夏場所 稀勢の里(4) 13勝2敗

前の場所で13勝を挙げ、この場所は4度目の綱取りを迎えました。それまでの綱取りとは異なり、初日から快調に白星を積み重ねていきます。12日目を終えた時点で、白鵬とともに全勝をキープし、あとは3横綱との対戦を残すのみに。そして迎えた13日目、白鵬との全勝対決では得意の形を作るも下手投げに屈し、1敗に後退します。さらに翌14日目も鶴竜に敗れてしまい優勝を逃しました。ただ、千秋楽に日馬富士を破ったことで綱取りは翌場所に持ち越されることになります。

2016年名古屋場所 稀勢の里(5) 12勝3敗

2場所連続の綱取りとなったこの場所は3場所ぶりに平幕力士に黒星を喫し、12日目を終えたところで10勝2敗。この時点で日馬富士と並んで首位、そして13日目にその日馬富士との直接対決を迎えます。勝った方が優勝に大きく近づく一戦でしたが、敗れ3敗に後退。14日目に白鵬を逆転の突き落としで破り、千秋楽も豪栄道に勝ち12勝としましたが、結局日馬富士が13勝2敗で優勝。この場所も綱取りは果たせませんでしたが、またも翌場所に持ち越されることになります。

2016年秋場所 稀勢の里(6) 10勝5敗

3場所連続綱取りとあって、さすがに精神的な疲れもあったか初日に隠岐の海、3日目に栃ノ心に敗れ、序盤に2敗してしまいます。そこからは持ち直して10日目に勝ち越しを決めますが、11日目に全勝の豪栄道に敗れ優勝が絶望的に。13日目に鶴竜に敗れ4敗となり綱取りはリセットとなりました。結局この場所は10勝に終わりました。

2016年九州場所 豪栄道 9勝6敗

前の場所で初優勝をなんと全勝で飾った豪栄道。初の綱取りに挑みました。この場所も初日から5連勝とし、前の場所から20連勝を達成します。しかし6日目に玉鷲に敗れると、8日目からは隠岐の海戦、稀勢の里戦に敗れ痛恨の連敗。その後3連勝と持ち直すも、13日目に日馬富士に敗れ綱取りは絶望的となってしましまいました。その後も連敗し結局初の綱取り場所は9勝6敗に終わりました。

2017年初場所 稀勢の里(7) 14勝1敗

前の場所は3横綱を破り12勝3敗の成績を残すも、優勝の鶴竜とは2差で、場所前は明確に綱取りとされていませんでした。しかし、初日から8連勝で単独トップに立つと徐々にムードが高まっていきます。翌9日目に琴奨菊に屈し初黒星を喫するも依然単独トップをキープ。13日目に不戦勝で1敗をキープすると、この時点で白鵬との一騎打ちになります。翌14日目に逸ノ城を下すと、白鵬が貴ノ岩に敗れ初優勝が決定。翌千秋楽は白鵬を破って初優勝を14勝1敗で飾り、実に7度目の綱取り挑戦でついに横綱昇進を決めました。

2021年初場所 貴景勝 2勝8敗5休

前の場所で遂に大関として初優勝を果たした貴景勝。この場所初めての綱取りを迎えます。4年ぶりの新横綱誕生に向けて注目されましたが、まさかの初日から4連敗。5日目の初白星を挙げるも、その後も精彩を欠く相撲が続き、結局途中休場することになりました。

2021年名古屋場所 照ノ富士 14勝1敗

すでに番付をまたいで2連覇中だった照ノ富士は、綱取りの場所でもその安定感を発揮しました。初日に前の場所敗れた遠藤を下すと、そのまま中日に3場所連続のストレート給金。その後役力士との対戦でも全く崩れることなく14日間を全勝で終え、この時点で横綱昇進を確実とします。千秋楽の白鵬との全勝対決には敗れ優勝は逃しましたが、文句なしの横綱昇進を決めました。

2023年春場所 貴景勝(2) 3勝4敗8休

前の場所で2場所連続となる12勝を挙げ、約2年ぶりの優勝を果たし、2度目の綱取りに挑みました。初日にいきなり翔猿に敗れると、4日目にも阿炎に敗れ序盤で2敗と苦しいスタートとなります。この時点でケガもあったようで、6日目に御嶽海に敗れて綱取りが絶望的になった翌日から休場。前回の綱取りに続きまたも途中休場となってしまいました。

2023年九州場所 貴景勝(3) 9勝6敗

前の場所は11勝4敗と低レベルな優勝ながら、綱取りとなったこの場所。全勝レベルの優勝が求められました。3度目の綱取りで初めて白星スタートを切り、初日から3連勝とします。しかし4日目に明生に敗れて後がなくなり、6日目に豪ノ山に敗れ、綱取りは絶望的となりました。結局この場所は9勝に終わりました。

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