21,04,18。WPW症候群②
40代を過ぎた頃から発作時の頻脈が弱くなりはじめましたが発作の頻度が増えるようになりました。
大腸がんが発覚する寸前の50代初めの時期には頻脈レベルこそ低いものの、ほぼ毎日の様に脈が乱れるようになり「これはなんだか変だな…」と感じるように。
大腸がん手術時の担当医からは精神的なストレスでは無く、内臓の炎症や体内の水分コントロールの不具合が原因だろうと言われましたが、成程手術後は発作の頻度が劇的に低くなりました。
若い頃に比べると頻脈の度合いが弱くなったのは良いのですが、自分なりの発作の納め方の利きが今一つになり始める事に。弱い分発作時の肉体的な負担は軽いのですが、いつまでも心臓がトクトク言っている状態はあまり気分の良い物ではありません。
大腸がん手術以降の定期検診時に担当医に相談した所、カテーテルを用いて心臓の余計な電気信号を伝えている部分(伝導路と呼ばれます)を焼き切る手術を紹介されましたが、足の付け根の太い血管からカテーテルを挿入する為に数時間の間姿勢を変えないようベッドに固定される事や案外高めな再発率に躊躇してしまいました。
発作が酷くてつらい時には病院でWPWの発作で有る事を伝えれば点滴投薬ですぐに収めるが可能なのは知っていましたが、何か簡単に入手出来る市販の服用薬は無いものかと聞いた所「即効性は無いけど使ってる人は多いよ」と言われたのが「動悸、息切れ、眩暈に」のTVCMでおなじみの救心です。
少々値段は高めですが大抵のドラッグストアに置いてありますし「ちょっと頻度が上がり気味だな…」と思った時に飲むと発作の頻度が下がります。
毎日定期的飲むという事はありませんが、一番安い小瓶(マジで小さいので気を付けないと無くしたりします)を常備しておくようにしています。
若い頃には「発作時にフルマラソンでもしなければ特に問題ない」などと言われる事もあったWPWですが、近年ではまれに発作性心房細動につながる事があると言われるようになりあまり楽観的に考えないほうが良い症例のひとつとなっているようです。
自分はもう50代後半ですから今更積極的に手術治療をとは考えませんが、若い方で頻脈と言う症状に身覚えのある方はカテーテル手術を検討するべきなのかもしれませんね。