21,10,31。こんなマンガを買いました。
朝から天気がパッとしない10月最終日の日曜です。
今週末は金曜日も休みとなった為、3連休でしっかりリフレッシュ。
明日11月1日は毎月恒例の1日特有の楽な作業なので連休明けの平日を迎える割にさほど寂寞感もありません。
今日のnoteは連休中に到着していたコミックのレビュー。webで全話読める作品ですが妙に引っかかる感じのある作品だったので本棚の一冊に加えさせて頂く事にしました。
リモデリング/大野将磨
「となりのヤングジャンプ」で現在もweb連載中の作品の単行本第1巻で、同タイトルの読み切り作品で2019ジャンプ新世界漫画賞佳作&超新星賞を受賞した大野将磨氏の作品です。
最初に目に留まったのは「一億円の才能デビュー!」との大仰な作品宣伝文句でしたが読んでみると確かにほとばしる何かを感じます。自分はこの手のパトスが吹きこぼれるような作品に目が無いので愛読させていただいていますが正直その絵柄は万人受けするタッチとは言えないでしょう。
第一話を読んだ感想は「この癖の強い作画のタッチどこかで見たような気が…」でした。続けて読み進めるうちに80~90年代に伝説の怪奇マンガとして再評価された「人間時計」の作者 故徳南 晴一郎氏のタッチにどことなく似ている事に気が付きました。
マンガ黎明期の貸本時代の作家だった徳南氏ほどメンタルにぐいぐい来る破綻した絵柄ではないものの本作の「ダイナミックな絵柄」では片づけられない妙に印象に残るタッチは若干のギャンブル性は感じるものの大仰な宣伝文句も納得なデビュー作と言えるように感じられます。
「少女ヒロインによる近未来バトル物」とくくってしまうといかにも有りがちな作品になってしまいますが、妙に印象に残るタッチと差別&憎悪の中でもがきながら進むヒロインと言うストーリーが融合して噴きこぼれんばかりのパトスを感じさせる作品となっています。
レベルの高い画力で萌え要素の高いキャラ設定によるバトル物作品は世に掃いて捨てるほど存在しますが、本作のような一見とっつきにくいながらも底知れぬ可能性を感じさせる作品に出合うとつい本棚に飾りたくなってしまいます。
連載中の最新話を読むとこの先の展開も十分期待できると思われる本作。
次巻以降も購入して徐々に収納力が狭くなりつつある我が本棚に収めねばと思うのでありました。