20,07,26。私の愛したアルバム㉚
四連休も今日が最終日。明日からまた通常の日々が始まります。
「とりあえず家でおとなしくしているのが正解」ムードの連休故ゆっくり体を休める事が出来ましたので通常業務への準備はバッチリです(笑)
前回に続いてzeppelinスタジオアルバムの紹介です。5枚目となるアルバムは3rd以来の新しい音楽性を提示する内容でした。
聖なる館/Houses of the Holy
初めてアルバムタイトルが付けられ、ヒプノシスの幻想的なアートワークが印象的な73年発表の本作はさらなる音楽性の変化で再び賛否両論を巻き起こす事に。ちなみに自分も最初に聞いた時はオープニングの2曲に「なんでボーカルにエフェクトかけるんだろう…」といまいちピンと来ませんでした。
73年のアメリカツアー以降のスタジアム級ステージにおいて欠かす事の出来ない重要なナンバーが収録されており、ブルースから発展させたハードロックからよりブライトで洗練されたイメージのzeppelin流ハードロックが完成しています。
フィジカルグラフティ/Physical Graffiti
スタジオ作品としては初めてのアナログ2枚組アルバムでした。新曲に今までアウトテイクとしてとっておいた未発表曲を合わせた内容の所為でバラエティに富んだ印象の作品です。
既発作品での音楽性の変化がバランスよく収束している感がありボリュームの割に癖が少なく聞きやすいアルバムだと思います。ある意味メンバーが全員一丸となって制作した最後のアルバムと言えるかもしれません。
プレゼンス/Presence
前作以上にヒプノシスのアートワークが印象的な76年発表の作品です。
相変わらず「らしくない」カバーではありますが自分は大好きです。
事故で重傷を負ったRobert Plantが車椅子で収録にのぞんでいるが事もあってJames Pageの色が強く出ているアルバムです。Page自身も決してベストコンディションでは無かったようですが色々な物の助けを借りて超短期集中レコーディングで作られました。アルバム全体がソリッドでハードな印象で曲によって完成度の差が大きいアルバムです。
本来であればアウトテイク扱いになってもおかしくない曲も収録されていますがAchilles Last Standが収録されているだけですべてを許さざるを得ない出来となっている処がさすがです。
インスルージアウトドア/In Through the Out Door
Presenceとは逆にJames Pageが色々な物の所為で使い物にならなかった所為でRobert PlantとJohn Paul Jonesが主導権を発揮して79年に作られました。
アナログ時代には6種類のカバーで発売されイギリスの音楽メディアの酷評をよそに大ヒットになり「レコード業界を救った」とまで言われた作品でした。売り上げはともかくzeppelinの香りは少なく、解散後のRobert Plantのソロアルバムに似た印象です。
自分的には80年代を迎えるにあたってのさらなる音楽的発展と言い聞かせつつもzeppelinとしてのラストナンバーがI'm Gonna Crawlというのが納得いきませんでした。
最終楽章/Coda
解散後の82年に発表されたアウトテイクと発売見合わせになったミニアルバム用の楽曲で構成されたラストアルバムです。
ぶっちゃけあり合わせの寄せ集めですがそこはzeppelin、侮れない出来です。正直自分の中ではIn Through the Out Doorよりも評価が高く、なんといってもラストナンバーのWearing and Tearingのわちゃわちゃしつつもハードな感じがzeppelinの最後にはふさわしい印象で、本作の発表でzeppelinn解散後胸に残っていた引っ掛かりが晴れた気がした物でした。
予想以上に長く書き続けられた「私の愛したアルバム」ですが今回でひとまず切り上げて次回からは通常の日記スタイルで書いていこうと思います。
さしあたって久しぶりにVAPE関係のことなど書いてみたいとも思うのですが環境がすっかり安定してしまい変化に乏しいのが悩み所です。
文章を書く気力が衰えない限り続けていきたいと思いますので、たまたまにかけた方にお楽しみいただければ光栄です。