20,10,05。発掘?
今日のnoteは伝説のテーパーと呼ばれたMike The MikeことMike Millardの話です。
70年代に当時最高と呼ばれる音質で多くのライブを録音した人物としてブートレッグマニアの間では伝説的な人物でしたが、もともとエキセントリックな性格で90年頃自ら命を絶ったと言われていました。
彼が所持していたであろう数多くのライブ音源のマスターテープは遺族によって廃棄されてしまい、現状もっとも良い状態で残されているのは1stコピーと呼ばれる彼が個人的に仲間内に渡したテープだと言われ、それをマスターにしたブート以上の物は無いというのが定説でした。
情報を確認したのが最近なのでホットなネタでは無いのかもしれませんが、最近になって彼のマスターテープが発掘されたそうです。
既にUPされた音源を基にブートレーベルからいくつかのタイトルがリリースされていますが、自分もListen To This Eddieのタイトルでおなじみのzeppelin77年6月21日のライブ音源を耳にする事が出来ました。
もともと極上の音質と臨場感を誇るカットの少ない超有名な音源で、おまけに何度も何度も聞いてきた耳タコライブですから度肝を抜かれるような音質の向上は感じませんでしたが、確かに今までマスターと呼ばれてきた音源より世代の若いテープなのかな?と思わせられるポイントがありました。
今までマスター使用を謳った音源ではオープニングのオーディエンスノイズに特徴的な回転ムラがあったのですが今回聞いた音源にはそれがありません。特に収録時間が大幅にUPしているわけでは無いですしTen Years Goneでのテープリバースによるカットも改善はされておらず、他の録音者からのテープで補われているようです。
正直マニア以外には「何ソレ?」なニュースではあるのですが、長きに渡って秘匿されてきたテープの公開というトピックに「世界の何処かにはとんでもないレア音源を隠している野郎がまだまだいるに違いない」というブート音源陰謀論が裏付けられたような気がしたのでありました。