22,04,13。回復を祈る。
また一人よく知るレスラーが試合中の大怪我で入院してしまいました。
大谷晋二郎。新日本プロレスジュニアの黄金期を担ったレスラーとして熱すぎるほどの試合と言動で有名な選手です。
決して体格に恵まれたレスラーでは無く、肉体的に全盛期と思われた時期でも割と細身の体型でしたがそれを補って余りある「熱さ」と素晴らしいムーブで新日時代は彼の絡むカードであれば良い試合間違いないと認識していました。
ジュニア戦線でトップの一角として活躍していた頃は良くも悪くも当時の新日らしさ全開の選手で厳しい環境の中這い上ってきたプライド故、他団体の選手への当たりはそれはそれは厳しい物で見ていて思わず「えぐいな~」と声が出た事があるほど。
それでいて安定した試合運びの名手故、新日離脱直前の時期には都合よく使われていると感じさせることもありましたがZERO-ONE旗揚げ以降、特に橋本を失ってからの活躍は団体をけん引するレスラーとしての存在感に満ちたもの(この時期位から自分はプロレスへの関心を失い始めた為、彼の活躍に関してはリアルタイムで見ていた訳ではありません)だったようです。
今回のケガに繋がる技は大技として比較的見られるムーブではあるもののタイミングが狂えば頸椎にダメージを受ける事は必至。とはいえ人一倍熱くプロレスを見てきた時期もある自分にはその技を選択した二人を責める事は出来ません。
対戦相手だった杉浦貴選手への誹謗中傷という腹の底から胸糞なトピックも確認しましたがプロレスを愛した時期がある者には絶対に出来ない愚劣な行為と言えるでしょう。
対戦相手の為にも己の為にも大谷は回復しなくてはなりません。
年齢を鑑みてレスラーとしての復帰とまでは行かなくても手術の成功と良好な回復を心から祈ります。決して楽観できる状況ではないようですが、劇的な復帰を果たし「流石熱い男大谷!」と注目される事を期待しています。
プロレスの教科書にもきっと「まだ終わりじゃねぇ!」と書いてある事でしょうから。