マッシュアップと速度とキー
前回記事までに「選曲」と「伴奏とボーカル」の選択について触れました。
ここからはもう少し技術的な選択の話になります。
ここでも基本的な2曲のマッシュアップを例にしています。
私のマッシュアップ手順
①好きな曲を聴きながら、脳内で別の曲を混ぜます。(主に柴又さんが勝手に混ざってきます)
口笛やハミングなどで音に出してみます。
②音源を入手し、REAPERのトラックにマッシュしたい曲を置きます。
③両曲のBPMを合わせます。
④両曲のキーを合わせます。
⑤色々やります。完成!
今回の記事では③と④の話です。
<速度(テンポ/BPM)>
当たり前ですが、混ぜる2曲は基本同じテンポではありません。(稀に全く同じのもあって驚きますが)
どちらの曲の速さに揃えるか?
この選択も面白いんです!
結論はいつも通りなので先に言っておきますが、自分がいい(気持ちいい、面白い)と思ったテンポで合わせてください。
これは実際に聴きながらややることになると思います。
例えば、「伴奏を聴きながらボーカルを混ぜる脳内マッシュ」をしていてそのイメージのままを出力したいのであれば、伴奏側のBPMを基準としてボーカル音源の速度を変えます。
ここで私はハッとさせられたんですが、普段何も考えずにREAPERを使ってタイムストレッチ(波形アイテムの端っこをalt押しながらつまんで伸ばしたり縮めたり)をしていたので、音の原理をスルーしていました。
テレビなどバラエティ番組でスロー再生した時って音程も低くなりますよね。逆に早送りすると高音になって、それが音の速度の変化をより分かりやすくしています。
時間に対して波形の振幅回数が音の高低を作っています。波形を横に引っ張れば、時間に対しての振幅回数が少なくなる。つまり音を引き延ばせば(スローにさせれば)音は低くなるんですね。(説明下手)
次項のキーとも関連しますが、例えばボーカルのテンポを早くして合わせる場合、バラエティ的な表現をしたければキーも上げるとコミカルなマッシュになりそう。と思っただけです。
<どちらに合わせるか>
だけではありません。
どちらとも変えてもいいんです。
間を取ったり、どっちも高速化したり、その逆だったり。
例えばBPM120の曲とBPM180の曲をマッシュしたい時、どちらかに寄せると違和感バリバリになるかもしれません。それが気持ちよさや面白さになることももちろんあります。
もしどちらもしっくり来なければ間を取ってBPM150くらいでやってみたり、振り切ってどちらもBPM220まで上げてみたり。
もしくは片方は120→100へのダウン、もう片方は180→200へのアップ。
2曲のBPMが倍(半分)の関係でも構成次第で気持ちいい混ざり方することもあります。
私が柴又マッシュでよくやるのは「基準の速度」と「2倍速」と「1/2倍速」を織り交ぜてアドリブ感みたいなの出たらいいなーってやってみたりしてます。
色々試してやってみよー!
※ちなみに具体的な数値を出してますが、私がサクッと作る場合はBPMがいくつとか気にしてなくて、REAPERのグリッド線もスルーする時もあります。波形の形(ビートの部分とか分かりやすいところ)と聴いた感じで速度合わせしてます。
<キー>
速度を合わせた後はこちらの選択もありますね。
2曲のどちらのキーに合わせるか?
と、その前にキーを合わせるって何?どうやるの?すいません!音楽理論は分かりません!
私の場合は私の耳だよりで聴いてて自分が気持ちいいかどうか、で判断してます。参考にならず申し訳ない。
自然さを狙うのであれば、ボーカルはなるべく元のままがいいような気もします。
変えたとしてもプラマイ1か2が私の技術力では限度です。
人の声はフォルマントとよば…(難しい説明省略)…ピッチを大きく変えると変な感じに聴こえます。
フォルマント維持をしなかった場合、オネエっぽさやミッキーっぽさが出てきます。それ狙いであれば極端なピッチいじりがむしろいいと思います。
フォルマント維持をしていても私的にはプラマイ1か2がギリギリ自然に聴こえるのです。
REAPER製品版にはそのアルゴリズムが入ってますので、ボーカル音源のピッチを弄る時は基本フォルマント維持させてます。
(※現代のAIの技術とかの知識がないためもしかしたらピッチ大きく変えても違和感ないようになってるかも!?ボーカルシフターとか!?教えて!)
<伴奏のキー>
ボーカル側をあまり弄りたくない私は、伴奏側を大きく変えます。
(大きく変えないと2曲のキーが合わない場合ってのは実は意外と少ないです。(体感)
これは脳内マッシュで大体目星が付いてから始めてるからかもしれません。
女性ボーカルと男性ボーカルの曲はキーの差は大きいかもしれませんね)
ただし伴奏もピッチを変える幅が大きくなればなるほど、その曲の良さが減衰していきます。
こちらも結局プラマイ1か2までに留めたい気持ちがあります。
キーの場合はどちらも変更すると苦しい感じに聴こえることがあります。それが面白さ(略)
伴奏とボーカル、どちらも変更でマックス4のキー差異まで自然に聴こえる!?
いつかそんな2曲に出会ったら検証してみます。
<万能柴又>
そこで柴又マッシュです!
柴又の主旋律(大仏)をボーカルとして扱う場合は、これまで語ったピッチいじりの違和感の事をないものとしてくれます。
伴奏側としても結構耐えてくれます。+6にしたり(たびのまえたびのあと。たびのまえは更に特殊で転調に次ぐ転調のいよわ節炸裂曲ですのでマッシュアップの天敵でした。作ってて楽しかったです。)-5くらいにした奴(上を向いて)で作って投稿してます。
正確な数値は忘れました。
<マッシュアップ>
マッシュアップにおける選択の話。
まだ色々ありますが、一旦一区切りついたので終わりです。