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【講演録1】ジュニア文学カフェ@福井県ふるさと文学館
2016年は、驚いたことにふたつも講演のご依頼をいただきました。
もちろん初めてのことです。
福井県ふるさと文学館からのご依頼には、まさかと度肝を抜かれました。
本来ならば、いえいえとてもわたくしなどとご辞退申し上げるべきところですが、「ジュニア文学カフェ」という地元の文芸部の高校生たちとのワークショップだとお聞きして、話してみたいと思いました。
みんな、小説家になりたいのです、たぶん。
わたしにできたんだからできるよ。
わたしも地方に生まれ、雪化粧した白山連峰の空の向こうを眺めて思っていました。
いつか、小説家になれたらなぁ。
それは降りしきる牡丹雪のように淡く風に漂い、だけど重く積もってとけない思い。
そんなことを思い出して、話してみようかなあと思ったのです。
というわけで、定員を超えて72名も集まってくれた、(おそらく)小説家志望の高校生のみなさんにお話した内容です。
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