10代の息子が母親とお出かけ!?アメリカと日本の違い。
子ども達(息子&娘)と私、仲がいいなと思う。
特に14歳の息子と、これほど会話も多く、一緒に出かけたりできるとは、予想外だった。
私の兄は、中学入学の頃には激しい反抗期で、私たち家族とは旅行も外食もしなくなったので、中学生の男子は、そうなるものだと覚悟していた。
だけど息子は、中学生になっても、親と一緒に出かけることを嫌がる様子もない。
私たちは、息子が9歳から12歳までをニューヨークで過ごしたので、それが大きいな要因かなと思ったりする。
日本では、ちょうど10歳ぐらいから、友達と遊びに出かけるようになるけれど、アメリカでは、基本的に子どもだけで出かけることは禁止されている(保護者なしで、子どもを留守番させることも禁止されている)。
ニューヨークで通っていたインターナショナルスクールの校長には、面接の際に「一人で帰宅できるのは13歳からね」と言われた。
子どもの一人歩きは、「ほんのちょっと」でも許されない。スクールバスは、自宅から数ブロックのところに止まってくれるけれど、バス停に保護者の姿がないと、子どもは降ろしてもらえない。親が遅れると、子どもはそのままバスで学校に戻っていく(親は学校まで迎えに行く羽目になる)。
公園で子どもだけで遊ぶことも許されていないので、息子が「公園でバスケをしたい」と言えばついていって、ずっと見ていた。もちろん、習い事も送り迎えが必要。
つまり、ニューヨークにいる間、私たちは常に一緒に行動していた。
なのでそれが当たり前になって、帰国後も同じように行動していた。息子と近所を歩いていると、中学の同級生は多くの場合一人で歩いていて、「へー」と思ったけれど、日本ではそれが当たり前。ある時、息子も「なんか、みんな一人で出かけてるね」と気づいた。
そんなわけで、今では息子もバスに乗って一人で塾に行く。それでも特に心配ないあたり、日本はやはり安全な国だと思う。
ニューヨークでは、「ママいないから、家で待ってて」「習い事に自分で行って」「友達と勝手に遊んできて」が言えなかったので、それはそれで、大変だったし面倒だった。
だけれど、今でも息子が抵抗なく親と出かけてくれる、これがニューヨーク生活のおかげなら、あの日々があって良かったと思える。
そうそう、先日、同世代の男性に「すごいね。僕が中学生の頃なんて、友達と出かける方がずっと楽しかったし、親に相談するとか、なかったな」と言われて、「それは日本だし」の後に、「それに昭和だったし、関係性によるし、個性もある」と言いたくなった。
アメリカとか日本とか、昭和の子とか、平成の子とか。。。子育ては、いろんな要素が絡まるので、原因探しは意味がないことも多い。
それでも、ふと、「中学生の息子が親とのお出かけに抵抗がないのは、アメリカ生活の名残り」。そんなことを考えたのでした。
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