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エントリーシート「長所・短所」の書き方のコツ

先生あのね。
学生や転職希望者のエントリーシートのサポートをしています。
先日は、大学の海外プログラムに志願する大学生の「あなたの長所・短所を教えてください」を添削しました。

エントリーシートでよくある「あなたの長所と短所を教えてください」。
「どのように書けば良い?」と困っている人のために、簡単なステップをお伝えしようと思います。

プロローグ:そもそも、長所・短所とは!?

長所とは、「個々が持つ資質・人柄・性格」の中で、優れているもの=日常生活、人間関係、他者貢献、自己向上のためにプラスに働くもの。

一方で短所は、「個々が持つ優れた資質・人柄・性格」の中で、劣っているもの=日常生活、人間関係、他者貢献、自己向上のためにプラスに働くもの。
以上が、私なりの長所・短所の位置付けです。

長所・短所を伝えるステップ

ステップ1:自分を掘り起こす

まずは、自分の性格や人となりを見直すための「棚卸し」が必須です。思いつく限りの自分の「特徴」を書き出してみましょう。
あらゆる「特徴」は長所となり、短所にもなりますが、自分なりに「長所」「短所」に振り分けていきます。箇条書きで大丈夫です。

そうそう、たまに「短所:特になし」などと書く人がいますが、絶対にダメ!自己分析できていない、何も考えていない、そもそもやる気ない?と思われてしまいます。
行き詰まったら、家族や友達など、他者に聞いてみるのもおすすめです。

【長所の例】
協調性、リーダーシップ、継続力、向上心、独創性、コミュニケーション力、自分軸、行動力、柔軟性、集中力、積極性、好奇心旺盛、探究心、慎重、芯が強い、全体に目を配れる、俯瞰して見れる、人の気持ちを察せられる

【短所の例】
飽きっぽい、優柔不断、完璧主義、自信がない、人に気を遣いすぎる、決断力が欠けている、頑固、一人で抱え込む、周りの目が気になる、肝心なシーンで遠慮してしまう

ステップ2:各一つずつ選ぶ

記載する長所と短所の数ですが、合計500字程度までの場合は、それぞれ1個がおすすめです。たまに、3個も4個も挙げる人がいますが、ほぼ箇条書きになってしまうので、読む側としては「で?」で終わってしまいます。

選ぶ際のポイントは、自分は「何のため」にこれを書いて選ばれようとしているのか、を意識すること。

就職して働くため、学生として学ぶため、留学生と交流するため、チームの一員としてプロジェクトを成功させるため…。

特に長所は、めでたく採用/合格となった際に、活かせそうなものを選びましょう。

逆に短所は、応募先で致命的となるものは避けます。

ステップ3:深堀りし、広げる

選んだ長所・短所について深堀し、具体的なエピソードやストーリーを見せていきます。

・どういうシーンで(何をきっかけに)、自分の長所、短所に気づいたか。
・それが、自分の決断、行動などにどんな影響を与えているか。
・長所を、どのような場で発揮してきたか。どう喜ばれたか。
・短所が出てしまい、失敗や後悔したエピソード。
・短所の克服のために、どのような努力をしているか。
・短所がプラスに働く可能性はあるか。それはどのような時か。

書き方のコツ

素材が揃っても、言葉でうまく伝えられないと残念です。せっかくなので、相手の心を動かしたいものです。そのための書き方のコツです。

①結論ファースト

作文、書類、面接すべて同じ。結論を先に述べます。「私の長所はーーです」から書き始めてください。

②一文は短く

すべての文章に共通。一文は、限界まで短くして大丈夫です。

③簡潔に

エピソードを伝えるときに陥りがちなのが、あまりにも詳細すぎること。本筋は、あなたの長所/短所が、どんなシーンでどう発動するのか。登場人物が多すぎたり、余計な情景を盛り込んだりすると、読み手は本筋にフォーカスできません。できるだけ、シンプルに。

④短所を長所に

上級テクニックですが、短所と言いつつ、さりげなく長所でもあると匂わせることができます。
「いやいや、周りに気を遣い過ぎると言うけれど、空気が読めないよりマシでしょ」と思わせたり、「その短所、なんかかわいくない?」と思わせたり。

自分の短所を語るあなたの「謙虚で前向きな姿勢」を見せてください。好感度を挙げることができます。

⑤未来を見せる

ドラマの最終回で恋人が別れた場合。終わりでありながら「この二人、いつか再会するのでは」と未来を匂わせることができれば、「続きが観たい」と思いますよね。

それと同じで、「ですから、これが私の
長所です。以上!」でも、「こんな短所があります。すみません!」ではなく、余韻を残したいものです。

「長所を活かして、こんな展開になればいいな」「こんな短所があるけれど、短所の克服のために行動していて.…」というストーリーを感じさせることができれば、「この人の未来を見てみたい=採用!合格!」となりやすいのです。

以上、参考になったなら嬉しいです。

言葉の力で夢を叶えることを応援している言葉のプロデューサー・ライターのなまず美紀でした。

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