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【てくてく散歩】風情漂う城下町・龍野の歴史と街並みを味わう

言葉のプロデューサーなまず美紀(みきてぃ)です。

兵庫県・姫路にて、ステキなプロジェクト(後日紹介)参加の翌日、龍野城下町を案内していただきました。

オフモードで、みきてぃ「てくてく散歩」レポート!

ご一緒したSAYURIさんとタマヤンと

姫路駅からJR姫新線で約20分、本竜野駅。
私は同じ兵庫県出身ながら、降り立ったのは初めて。

童謡「赤とんぼ」のふるさと

本竜野駅


龍野は、童謡「赤とんぼ」の作詩者である三木露風の生誕地。あの歌詞に歌われたのは、龍野の夕焼けだったのですね。

童謡赤とんぼのふる里

排水溝のフタにも、さりげなくトンボが埋め込まれていて、かわいい。

色はないけれど、きっと赤とんぼ

旅の供は、このお二人。「自由な旅人感」が、龍野の風景にいやにハマるなと思ったら、龍野が「男はつらいよ寅次郎夕焼け小焼け」のロケ地だったと聞いて納得。

古民家ホテル「kurasu」

龍野でただ一軒の古民家ホテル、「kurasu」を運営するAyumi Ardenさんを訪問。

こちらがレセプションのある建物

ひーひーお祖父様、お婆様の代から龍野に所縁があるAyumi さん。龍野を出てイギリスやオーストラリアに約10年住み、里帰り出産のために帰省。
・・・のつもりが、イギリス系オーストラリア人のだんな様が龍野を気に入り、Uターンを決めたそうです。

Ayumi Ardenさん(右から二人目)


100年以上前の古民家をリノベーションして、2021年3月に「kurasu」をオープン。

厳選した龍野の名産を販売

このコーナーを眺めているだけで、Ayumiさんの龍野愛とセンスが伝わります。

龍野レザーの折り紙
お茶。グラフィックデザイナーでもあるAyumiさんがパッケージをデザイン

こちらが、一棟借りできる建物。最大8人まで宿泊できます。
素泊まりのみですが、宿泊の際には、Ayumiさんが龍野のおすすめのお店や、観光スポットを教えてくださるそうです。

古民家ホテル「kurasu」

なんと、ホテル内を内覧させていただきました!

家具類はAyumiさんが厳選
畳部屋の奥にあるベッドルーム
アンティーク椅子を張り替えて
手入れの行き届いた庭園
香りを選べるバスソルトも
壁のランプもステキ
伝統とモダンの共演
2階にも2部屋のベッドルーム
この部屋には上り間もある

どのお部屋も美しので、写真を選びきれず。。

ロッキングチェアはAyumiさんのお父様の愛用品
(撮影:SAYURI)

いつか私が、「探さないでください」と消えたときは、一人でひっそり、「kurasu」に泊まっているかもしれません。笑

龍野が生んだ兵庫県初の女医・横山醇(じゅん)


ここから、空き家相談センターNPO法人 Goodstock宰井琢騰(さいたくま)さんが合流し、案内してくださいました。
宰井さんは龍野に魅了され、2年前に神戸から移住。プロカメラマンでもあります。

まず、宰井さんが見せてくださったのがこちら。

横山医院と刻まれた代車

龍野は兵庫県初の女医・横山醇(明治29年医師免許取得)を生んだ土地でもあります。
父親の実業家、横山省三は、明治13年に、竜野醤油醸造組合を結成した人。「女性も経済的な自立が必要」と娘に医者になることを勧めたそうです。
龍野では当時、醇先生に憧れて女医を目指した少女も多かったとか。

ガラスの薬瓶

最近、医院に残されていた薬瓶が出てきたそうです。医院の名前も入っていて、アンティークの飾りとしても、とてもかわいい。活用方法を検討中とのこと。

築約120年「伏見屋商店」

次に立ち寄ったのは、書店「伏見屋商店」。

天井が高く、天窓も

今は書店ですが、以前は日用品なども総合的に扱っていたそうです。
回廊もある築120年の建物。なんだか、懐かしい香り。

「あれこれ手を入れず保存に努めている」
と笑う店主(撮影:宰井琢騰さん)


揖保川と伝統産業

揖保川

龍野の伝統的な三大地場産業といえば、素麺・醤油・皮革。

さて、これらの地場産業が育ったのは、なぜでしょう?

答え。
・揖保川が豊かな水をもたらし、水運ルートにもなる
・播磨平野で小麦が収穫される
・近くの赤穂に良質の塩がある
・温暖で雨が少なく天日干しに適している
などの条件が揃っているからですね。

有名な「揖保乃糸」の名前は、揖保川に由来しているそうです。

末廣醤油を見学

引き続き、伝統産業の一つ、醤油工場を見学させていただけるということで、てくてく。

途中、宰井さんが見せてくれたのが、「もろきゅう食べ過ぎ注意」の看板。

もろきゅうを食べる女の子&宰井さん(撮影:みきてぃ)

なんと裏は「醤油飲みすぎ注意」!
もちろん「飛び出し注意看板」としての役目も。笑
(看板はたつの市出身の美術家・芝田知佳さん作)

醤油を握る男の子&みきてぃ(撮影:宰井琢騰さん)

そして、到着したのは、末廣醤油さん。
工場の門構えが立派!

国産大豆、国産小麦、塩のみでの伝統的な天然醸造醤油造りを受け継いでいます。
揖保川の水は醤油造りに最も適した軟水で、この水で造られた「うすくち醤油」は、「色をつけずに良い味をつける」と、料亭などで珍重されているそうです。

麹の香りが漂う工場内(撮影:宰井琢騰さん)
戦前から使われている機械も
もろみを熟成中


私はお土産に「天然醸造長期熟成醤油ビンテージ2018」という、プレミアム感満載のお醤油を購入。

丁寧にご案内くださった工場長の末廣努さん

ありがとうございました。


撮影スポットの宝庫

龍野の街並みは、とにかく絵になるので、写真スポットとして最適。

撮影:宰井琢騰さん

「撮影ごっこ」が好きな私は、ウズウズしちゃった。
宰井カメラマンに「昭和レトロな感じに」と強引な注文をして撮っていただく。

撮影:宰井琢騰さん

大胆にも「お礼に」と、宰井カメラマンにiPhoneを向け撮影。

撮影:宰井琢騰さん

「一過言あるベテランカメラマンの表情をください!」と伝えた一枚。

ベテランカメラマン的ポーズ(撮影:みきてぃ)

こちらは「新進気鋭のカメラマンっぽい表情で」とお願いした一枚。

あきれて笑う宰井さん(撮影:みきてぃ)


喫茶「エデンの東」

最後は、昭和感漂う喫茶「エデンの東」(1979年創業)へ。
このピザは、何かの姿を模してあります。何でしょう?

答え:赤とんぼの姿が見えるピザ

とにかく暑〜い1日だったので、かき氷が格別においしかったー。

抹茶金時かき氷

雰囲気のある喫茶店で、思わず「昭和喫茶に集う文豪風に」と撮影。

文豪たちの会話が気になる(撮影:みきてぃ)
灼熱のもと遊びきって疲れ顔の私(撮影:宰井琢騰さん)

以上、みきてぃの「てくてく散歩」in 龍野でした。

Special Thanks to:
古民家ホテル「kurasu」
末廣醤油
カメラマン宰井琢騰さん
SAYURI USHIO( STEP BONE CUT)
タマヤン(旅する着物プロジェクト)
加藤あーこさん:今回のコーディネートに感謝!



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なまず美紀/インタビュア&ライター
最後までお読みいただき、ありがとうございます✨💕