クラスメイトが、自分のお世話係となって着替えや、身の回りの世話をしてくれる。
今思えば、すごく異常な光景だった。
しかし、そのときの私は、その異常さにも気づけないくらい『アホ』だった。
授業が始まる前に、私はいつもどこかへ逃げ出していた。
トイレや。運動場、保健室や職員室。。
『たくちゃん係』の最初の仕事は、私を探し回ることから始まる。
狭い教室に一時間も、ずっと座ってなきゃならない。
私には、耐え難い苦痛だった。
みんなと同じことをする?
そんな非人道的なことを、私に強いるのか?
私には、みなが毎日やっていることが、不思議でしかたなかった。
なぜ毎日、我慢して嫌なことをしなくてはならないのか?
なぜ、興味のないことを学ばなければならないのか?
なぜ、まわりに気を使わなければならないのか?
「それが、学校だから。」
誰かが言った。
そうか。。
余計なことは考えたらダメなんだな。。
先生がそう言ったから、、
そう言う決まりだから、、
やらないと、お母さんに怒られるから、、
余計なことは考えずに、誰かのいう通りに従えば、
大人に誉めてもらえる。
今思えば、学校って、サラリーマン養成学校、、
いや、軍隊の訓練みたいなもんだったなと
思う。
「なぜ、みんなと同じようにしないといけないの?」
こんな質問をしてしまう私は、、
問題児として、毎日叱られた。
月に一度は、母親が学校に呼ばれ、、
3ヶ月に一度は家庭訪問。
大人たちは、どうやったら、私をコントロールできるのかを毎日話し合っていた。
私はそれを横目に、ヘラヘラ毎日笑いながら過ごしていた。。。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?