J1第29節 vs京都 0-0 draw(Away/ 2024.11.17@DAZN)
スタメン
台風のために延期されていたJ1第29節の京都戦。鹿島は前節一発レッドで退場となり今節出場停止の優磨に代えて名古を起用した以外は前節と同じスタメンです。ベンチメンバーも変わらずで、空いた一枠には負傷から復帰の田川が入りました。
一方の京都は川崎Fに1-1で引き分けた前節からスタメンを2人変更。累積警告により出場停止のアピアタウィア久に代えて宮本優太、米本に代えて川崎颯太を起用してきました。鹿島ユース出身の平戸はスタメン、鹿島でデビューした豊川はベンチスタートとなりました。
(※細かいフォーメーションなどはJ公式又はスポナビ参照下さい↓)
試合概要
気温25℃、湿度69%という、11月中旬にしては蒸し暑いコンディションとなりましたが、立ち上がりからパワーを持って試合に入ったのは京都の方でした。ボールホルダーに対する鋭い京都のプレスに圧され鹿島はボールを落ち着かせることができず、京都にボールを保持され押し込まれる展開となります。しかし粘り強い守備で耐え続けると、20分を過ぎた辺りから試合は徐々に鹿島ペースに。ボールを保持した状態から2次、3次と分厚い攻撃を仕掛ける時間も作りますが、最後の崩しの部分でのアイデア、精度、決定力を欠き得点は奪えず。0-0で試合を折り返します。
鹿島はHTにメンバーを交代。隼人に代えて田川を投入し得点を狙いに行きます。しかし、この時期にしては暑いコンディションのせいかチーム全体のギアがイマイチ上がらず。陣形が間延びしたためか、運動量が減ったせいか、守備時の寄せが甘く、京都にあわやという場面を作られながらもGK早川のビッグセーブもありなんとか無失点で試合を進めます。66分に樋口に代えてターレスを投入し、83分に師岡→徳田、名古→津久井と交代、安西のポジションをSHに上げるなど攻撃的な交代策を講じ、特にターレスを中心にいくつも決定的なチャンスを作り出しますが、これを悉く京都のGK太田岳志のビッグセーブに阻まれゴールを割ることはできず。
京都・15本、鹿島・18本と互いに多くのシュートを放った試合でしたが、枠内シュートは京都・4本、鹿島・5本と互いに最後の精度を欠き、また京都・太田、鹿島・早川の両ゴールキーパーのビッグセーブもあり、0-0スコアレスドローという結果となりました。
感想
1.評価が割れてて面白い(田川、師岡、安西)
試合後にX(旧Twitter)のTLで色々な人の感想を眺めていたのですが、引き分けという結果のせいか、自分の印象と違う感想を持つ人もいて面白いな、と思いました。
特に自分と違う感想の人が多かったように感じたのが上の3人だったので、ちょっと自分の評価を述べておこうと思います。
田川
X(旧Twitter)のTL上では高評価な人が多かった印象でしたが、私としては(期待値が高かった分)イマイチな印象でした。少なくともDFラインからのラフなロングボールをもうちょっとマイボールにして欲しかったですし、特徴であると聞いている前線での献身的な守備と裏抜けも物足りませんでした。守備と裏抜けを活かすには周囲との連携を深めるのにもう少し時間が必要なのかも知れないと思いました。
師岡
X(旧Twitter)のTL上では「ゴールやアシストなど数字で見える結果が欲しい」と厳し目の意見が目立った師岡ですが、私的には大合格点だったと思います。174cmと小柄な体格ですが、京都のCBを相手にロングボールを悉く収め時間を作るキープ力は驚異的。興梠を見ているようです。恐らく厳しい意見も期待値の高さの裏返しなんだろうな?と思っています。
安西
X(旧Twitter)のTL上では「今日も凄かった」と絶賛する意見が多いように感じました。私も悪かったとは思いませんが、思いの外対面する福田とマルコ・トゥーリオに手こずったな?という印象でした。むしろ京都の福田、中々やるな?と思いました。あとついでに逆サイドのSB佐藤響も。
2.津久井の躍動が止まらない
今日も安西のポジションをSB→SHと1列上げるためにLSBに投入された津久井でしたが、守備のタスクをこなすだけではなく安西にスルーパスを通したりロングスローを投げたりと攻撃面でも躍動。特にロングスローは「えっ、津久井ロングスロー投げられんの!?」と驚きました。やはり公式戦出場は若手を飛躍的に成長させるな?と感じました。この流れで早く須藤にも出場機会が巡ってくれば良いのですが⋯。
まとめ
互いに攻め合いながらも決め手を欠き0-0の引き分け。これにより、鹿島は3位町田と勝点差4、G大阪にも抜かれ5位、自力でのACLE出場権獲得も無くなってしまいました。
他力となってしまいましたがあと2試合は連勝して、何としてもACLEの出場権を獲得して欲しいと思います。