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「タオルケットをもう一度~Fury~」感想。

「タオルケットをもう一度」シリーズを一気に全作品プレイしたので公開順に全作品の感想をいいます。現在非公開の作品含めて全部です。

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タオルケットをもう一度~Fury~

救いがない

進行不能バグ始め多くのバグが残ったまま、完成版として世に出された怪作。

バグが多いので、もしかすると一般評価はそんなに高くないのかもしれません。ただ、話自体は最後までしっかり書き切られてて、全くもって「未完成品」みたいな評価を受けるべき作品じゃないです。システム的な難があるだけで、シナリオとしてはシリーズ通してもかなり好きな方です。

話としては本気で救いがなくて、しかもギャグシーンがほとんどないため、プレイ中ずっと陰鬱な気持ちにさせられました。この作品、プレイヤーが選んだヒロインは凌辱+出産させられて、選んでないヒロインと結ばされるシステムなんですよ。なんでそんなひどいことさせる!?!?!?!?気に入ったから選んだのに!?!?!?!?

この作品で一番笑えるのは、ぽんぺがかなりキャラが違うことです。これ以降全部のぽんぺは頭がおかしいので、多少ぽんぺがドロドロしてても、まあ…これ以降の作品よりマシか…と思えるのだけが唯一の救いかもしれません。

この作品の面白さに一番寄与しているのはあごちゅ博士だと思います。一見いつものあごちゅなのですが、後々発覚する衝撃の真実であごちゅへの見る目が本当に一変します。ぷっちとあごちゅはいつも仲良し…というタオルケットシリーズの不文律を裏切りに使ってくるあたり、本当に作者様は裏切りが上手いですよね。常識に縛られず論理的に最も良い方法を模索するあごちゅは、狂っていると同時にかっこよさも感じるいいキャラだと思います。狂っているけど人類の味方としては徹底しているあごちゅは全シリーズ通してもかなり良いキャラ造形だなと思います。

基本的に全キャラ心に弱い部分があり、全員被害者であり全員加害者である…みたいな本当に隙がなく作られた作品だと思います。こんな状況でも一人の女を愛し続けるカッチル、子供に嫉妬をぶつけるヒロイン、ラスボスですら差別を受けて狂ってしまった存在でした。誰が悪かったと議論するのも馬鹿らしくなるようなドミノ式の加害。最悪を煮詰めたという点でタオル2よりもなお最悪への作り込みが凄いです。

戦闘では相性システムの影響がかなり大きく、適してない装備だとほぼダメージが入りません。間違いなく一番戦闘に苦労する作品だと思います。

ちなみにラストでぷっちが狂ってる理由だけ理解できてません。あごちゅに真実を告げられたときですら狂うほどにはショックを受けてなかったような… ぷっちだけでも普通のテンションでいてくれたらまだ明るくなれたのに…(自分のクローンが研究所で量産されて宇宙人と子供作らされてても狂うなってのも無茶か)

次回→


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