写真漂流 - SONY DSC-RX0の実力
shot with Apple iPhone 12 Pro Max
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1型CMOSイメージセンサーを載せたSONYのRX0.センサーのサイズから言うと非力に感じられるが,これが想像以上によく写る.センサーの面積比でいえばm4/3の半分くらいだが,まったく遜色ない画像を吐いてくれる.
センサーはメモリー一体型積層イメージセンサーで,有効画素数1530万と数字的にはそれほどのものではない.しかし描写が驚くほど素晴らしい.とても1型で撮った画像とは思えないほどの高画質だ.
この優れた画質は,高性能なレンズによるところが大きいだろう.レンズはZEISS Tessar T*.6群6枚(すべてが非球面レンズ)で,フルサイズ換算24mm相当の画角となる.絞り値はF4固定であるが,7.7mmの短焦点レンズであるので被写界深度は深い.
またシャッターは電子式ローリングシャッターで,最高速は1/32000秒.手ブレ補正機構はなく,Pモードでは低速時のシャッター速度が1/50秒に固定され,あとはISO感度によって調整されるようだ.
筐体はGo Proのような直方体.アルミ削り出しにより,高級なガジェットという魅力があふれている.防水性能も10mと強力で,その他耐荷重性能,耐落下性能の高さも十分満足できる.
ただ液晶モニターが1.5インチと小さく,緻密なフレーミングには適さない.またそこに表示されるメニューも非常に確認しづらい(SONYは操作メニューUIを吟味する必要が多分にある).最短撮影距離が50センチと,やや長めなのもデメリットになるだろう.そして画面の広域で高画質ではあるが,周辺部でははっきりとした画質の低下がわかる.
最近このRX0を持ち出す機会が増えた(その反動でSIGMAさんは留守番).グリップを高めるのと外部光学ファインダーやクローズアップレンズを取り付けるため,専用のカメラハウジングを入手して,それにカメラを収めて持ち歩くようにしている.重くはなるが,これがすごく新鮮味にあふれて写欲をかき立ててくれる.
ストラップに靴紐という点は目をつぶるとして(笑),それより問題は24mm相当の光学ファインダーの良いものが見つからないこと.今はSIGMA DP1専用オプションの外部ファインダーを付けているが,これは28mm相当の画角.誤魔化しきれないなあと感じるのでなんとかしたい.
さてこれからこのnoteにアップしていく画像も,このRX0で撮影した写真が多くなるだろう.実に楽しみである.やはり写真家のモチベーションはカメラで変わるのだ!