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映画について - 一日何本まで見られるか

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2000年代に入ったばかりの,シネコンがまだ少なかった頃の札幌.

狸小路,すすきの,駅北と,市の中心部には映画館が大小7~8館はあった.

レイトショーとか映画の日とか,割安で見られる日には映画館をよくハシゴしたものだ.

予め新聞の映画案内欄を見て,見たい映画の上映時刻をチェックしておく.一作品を複数館で上映している場合もあるので,うまく移動できて時間に無駄が生じないような計画を立てていた.

今までの一日での最高鑑賞本数は,2002年8月1日の7本.この日は映画ファン感謝デーだったはずだ.むろん朝10時前から深夜まで,食事も取らずにただひたすら見続けたから達成できた偉業である(笑).

この日見た作品は以下の通り.

  「タイムマシン」
  「月のひつじ」
  「ニューヨークの恋人」
  「アザーズ」
  「ノー・マンズ・ランド」
  「猫の恩返し」
  「ギブリーズ・EP2」(短編)

サービスデーなので1本1000円.最後の2本は同時上映だったので,すべてを6000円で見ることができた.強行スケジュールとの引き換えではあるが.

内容的には短編を除いてどれも面白かった.中でもニコール・キッドマン主演の「アザーズ」はスリラー系の傑作.今でも深く印象に残っている映画である.

ところであの頃は半日間でもずっと見続けられるような体力があった.だが今ではとても無理.というか長いこと映画館へ行っていないので,じっと椅子に座り続けることができないだろう.プライムビデオにしても,途中で一回休憩を挟まないと体がきつい.

しかしビデオとか映像配信の時代になってからは,自分の都合に合わせて見ることができる.これは大変ありがたいことだ.

けれど映画館のシートに深々と腰掛けて,スクリーン上の映像と字幕を必死に追いかけた,あの時の緊張感あふれるひととき.今振り返れば実に貴重な時代を過ごしてこれたんだという思いがある.ああ懐かしい映画三昧の日々よ!

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