写真漂流 - 雲の写真と明瞭度
shot with SONY DSC-RX0
20220518_RX006907-3x2.JPG
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下は昨日の夕方に撮影した雲の写真である.
これはSIGMA dp0 Quattroで撮影したもので,シグマの現像ソフトDPP(Digital Photo Pro)で現像処理を行っている.
しかしDPPで出力されたJPEGファイルに対し,フォトレタッチソフト「SILKYPIX JPEG Photography 9」を使い,最終的に画像の明瞭度を上げている.
ちなみに明瞭度を上げる前のオリジナルJPEG画像はこちら.
比較してみると,このような小さな写真でも,レタッチ後は雲の微細構造が浮き上がるように現れているのがわかる.まるで超現実(super realism)というような迫力ある描写だ.
このようにシグマのFoveonセンサーで得た雲の画像は,明瞭度を上げることで大きく変化するのだが,中でもMerrillやQuattroセンサーでは敏感に反応するようだ.
ところでFoveonセンサー以外ではどうかと思い,今日はふだんのストリートフォトに使用しているSONYのRX0で試してみた.
まず明瞭度を上げる前のオリジナルJPEG画像.実際に空に見えている雲のイメージはこんなものだが,非常に眠たい感じがする.
続いて明瞭度を上げた画像.
シグマと同じような効果が得られた.ただQuattroよりもかなり強く明瞭度のパラメーターを上げる必要があった.Quattroでの値の2倍の50にしている.
さてこれまで雲の撮影にはQuattroを持ち出していたのだが,この結果を見る限りRX0でも撮影に使えそうに思う.
ただ雲のパターンも千差万別で,光線状態もすべてバラバラ.もっと試写を増やして確かめなければならないだろう.