写真漂流 - フィルム現像には戻りたくないが・・・
shot with Apple iPhone 12 Pro Max
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フィルムの現像や引き伸ばしといったことも,一通り経験してきた.けれど飽きっぽい性格のためか,正直ああいった作業はあまり楽しく思えない.
ミニコピーフィルムをPOTA現像液で処理を行い,超微粒子かつ低コントラストの写真に魅力を感じた時期もあった.ISO(あの頃はASA)4程度の極低感度になるのだが,現在のFoveonセンサーで写したような描写に魅了された.
そのようなことも経験してきたが,しかし撮りためたフィルムを現像するのがとても嫌だった.だからデジタルの時代を大歓迎したい.もうあの頃には戻りたくないと思う.
けれどデジタルであっても,RAW現像のような後処理がついて回ることは多い.パソコン上で操作できるとは言っても,仕上がりに凝りだすとやはり時間がかかるのだ.
たとえば10年後なら,個人のRAW現像レシピデータを元にして,AIが自動で現像してくれるようになっているだろうか.そうなれば撮影だけに集中することができる.
でもそれで写真が面白いかというと・・・
コマーシャル写真の領域では通用するかもしれないけれど,やはりどこかに人間の趣向が介在していなければアートとしては確立しないだろう.趣味とはそういうものではないかと思うのだ.
(追記)
POTAについて検索してみると,ミニコピーフィルムだけでなくTri-Xで撮っていた人もいたようで,これには驚いた.