映画について - 映画は脚本で決まる
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映画の質は8割が脚本で決まるというのは言い過ぎだろうか?
見終わってから時間の無駄だったというような映画がある.短いものでも1時間半.失敗だったと思っても,その時間は戻ってこない.アマプラで支払った100円よりも大切な時間が奪われたことのほうが大きい.
筋の運びに無理があったり,役者の行動が不自然すぎたり,また表したいテーマがぼやけていたりと,評価の低い映画ではこんな事が多い.そのような時,脚本さえしっかりしていればなあ・・・とつい思ってしまう.
脚本とは設計図のようなものではないか.これがないといきなり撮影に持っていけるはずがない.だから脚本の執筆にはかなりの時間を割くべきだと思う.そして主題はブレていないか,どこにもスジの運びに矛盾はないか,セリフは適切かなど,十分に吟味を重ねておくことが重要だ.
そしてあとの2割は監督と役者.監督は設計図に基づいて正確に役者を動かす.プログラミングに先立って,ロジックを十分把握しておく必要があるのと同様.役者だが,それなりの場数を踏んだ者であれば,少々キャスティングにミスマッチがあっても問題はなかろう.
脚本が満点に近ければ,監督と役者はそれほどの完璧さを求められないはずだ.だって監督も役者も脚本に記されたことを,忠実に再現すればいいわけだから.いや,多少道を踏み外したって,自己主張が過ぎたって,脚本の意味を十分理解していれば,無事に終着点へ着地することができる.
しかしそれでも満足できる作品と駄作がやっぱり存在する.映画のテーマが面白いかどうかもあるけれど,俳優の演技の上手下手もあるけれど,やはり脚本がしっかり出来ているか否か,それは基本設計~詳細設計がまずくて,どこかにバグを抱えたプログラムと同じみたいだ.
私は40年間コンピュータープログラム,システムを作成してきた.映画も毎日のように見ている.そんな立場から,一度映画の脚本を書いてみたいなあと考えている.なにか面白いテーマはないだろうかな・・・
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