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どうでも良くない話 - 暑中見舞いはいつから出せる

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暑中見舞いを出す時期について,他愛もない,しかし放っておけない事件?があったので記しておきたい.

在阪A局のラジオ番組で,某パーソナリティーが喋っていた話である.

新聞用語懇談会放送分科会が編集した,全国の放送局や新聞社で使われる言葉の定義をまとめた本がある.放送局では新人アナウンサーの研修にも使われているらしい.一般書店で手にすることもできる.

  放送で気になる言葉 2011|Amazon

さて先週のこと,件のラジオ番組において某パーソナリティーは,暑中見舞いを出す時期を,「土用から立秋の前日まで」と言っていた.もちろんこの本に「暑中見舞い」の項目があり,そこにそのような定義があるから,それを元に自信を持って話していたのである.ちなみにこのパーソナリティーはこの2011年版の編集を行った,新聞用語懇談会放送分科会のメンバーだったという.

この本には,
『暑中:夏の土用(7月20日頃)から立秋の前日(8月7日頃)までの間.暑中見舞いはこの期間に出す.』と明記されている.

ところが今日になってラジオリスナーから,「土用ではなく小暑」あるいは「7月7日の七夕を過ぎて」,「梅雨が明けたら」とかのメールが舞い込んできているという話が出た.

ネット検索してみた.なるほど,本のほうが間違っているみたいだ.

  暑中見舞いの期間はいつからいつまで?|RING BELL

「暑中」というのは「小暑」から「立秋」の前日までの,およそ30日間を指すのであるから,この時期に届くようにするのが妥当であるというものだ.別に土用を待つ必要はない.

ただ梅雨が明けて本格的な夏が到来した頃が適切なのは,言うまでもないだろう.

ところで件の本だが,新聞社や放送局から言葉にうるさい人達が集まって編集している割には,意外にツメが甘いのではないかと思ったりしているのだが,どうだろう?

ちなみに番組のパーソナリティーがどう釈明したかだが,『前回の2002年版の内容をそのまま転用したのでしょう,だからその時の編集者の責任です(このパーソナリティーは2002年版の編集には携わっていなかった),僕は関係ありません!』

はっきり間違いでした,7月7日頃(小暑)が正しいですと言わずに,面白半分にはぐらかしてしまうところは,実にこの番組らしい.笑うしかない.

でも『そういう言い方もあるみたいですねー』で終わってしまうのは,さすがにあかんやろが!

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